中国・四川省 秘境を巡る旅
中国・四川省の奥深く、バスで9時間かけてようやくたどり着く
標高3000メートルを超える高地にそれはあった
人々を魅了して引きつける神秘の湖
そこに立った者は、その美しさに見惚れ、そこが地上の楽園だと感じる
大自然の作り出した偉大な作品を全身で受け止める
そんな秘境を巡る旅に、さあ、出発しよう
2003年10月19日〜10月26日
☆☆☆2003年10月19日☆☆☆
★★★さあ、中国へ★★★

今朝は6時前、寒くて目が覚めた。やっぱり夏用の掛け布団1枚じゃ寒いな。
いつのまにか眠ってしまい、6時半に目覚ましのアラームで目が覚めた。

朝食の後、ゆっくりと出発の準備。それにしても今日はいい天気だ。雲一つ無いよ。
パッキングは昨日のうちに終っているのでスーツケースをロックしてベルトをかけるだけ。
しかし重い。4リットルの水がかなり効いているな。20キロくらいあるんじゃないか。
あとは機内持ち込みの荷物を小さめのDパックに詰めた。これでOK.

8時前、家を出た。今日は日曜日だし東名の集中工事も終っている。
通勤ラッシュもないので大井松田まで下道で行こう。
農免道路を北上、御殿場インターの脇道を通り小山高校の前を通過。
そして県境あたりでR246バイパスに出た。予想通りここまでは渋滞はなかった。
その先も交通量は少なく、大井松田インター手前で給油して、9時前には東名に乗った。

交通情報でも進行方向にはほとんど渋滞の情報は無い。
用賀料金所で若干の混雑はあったが渋滞というほどでもなかった。

これじゃ早く着きすぎるな。天気もいいし、東京見物をしていこう。
雨上がりで空気が洗われ澄んでいる。それに快晴の空、トラックもほとんどいない。
これだけ条件が揃うのも珍しい。

3号線から都心環状線の内回りに乗り11号レインボーブリッジを渡った。
久しぶりにこの橋を渡ったな。遠くまで見渡せてほんとうにきれいだ。
それから湾岸線を通り、中央環状線を北上、6号を経由して再び湾岸線に。
今度は反対側からレインボーブリッジを渡り、環状線外回りに乗って箱崎まで来た。
もう1周回ろうかとも思ったけどそろそろ行かないとな。7号に乗って成田を目指した。

京葉道、東関道も順調。11時過ぎ酒々井パーキングに到着。
そこで昼食を食べたから12時過ぎ、パーキングを出た。
そして12時半過ぎにUSAパーキングに到着。成田空港には1時ころ着いた。

しばらく待ってから航空券を受け取りチェックイン。
座席範囲の指定が無いというので、非常口座席を指定した。
カウンターの人は色々と調べてキーボードで何か打ちこんだ。
多分非常口の座席番号を調べているんだろうな。非常口座席は広くていいんだよな。

しばらく画面を見つめて何かチェックしている。何だろうな、やっぱりもう埋まっているのかな。
すると「非常口座席は空いているのですが、航空会社の決まりで中国語か英語を話す方のみ」
とのことだ。うーん、どちらも自信ないしな。こんな決まりがあったとは知らなかった。
仕方ない、今回は諦めるか。非常口座席に座るには英語の勉強をしないとダメだ。
とりあえず窓側の席を確保した。

そして2時に指定の場所に集合。参加者は全部で14人。僕が一番年下だ。
というより添乗員と僕以外は全員60歳以上みたいだ。

一通り説明を聞いた後出国審査に向かったが異常に混んでいる。
これじゃ時間がかかるな。北の方へ行くか。というわけで北側から入ることにした。
しかしこっちも混んでいる。まあ南よりはちょっとはいいけど。
やっぱり日曜日だから混んでいるのかな。
出国審査を終えるとそのままC-83搭乗口へと向かった。

3時になると時間通り搭乗が開始された。でもなんだか様子が変だ。
待合室で待っている人が異常に少ない。なんだなんだ、搭乗口を間違えたかな。
いや、やっぱり間違えないな。成都行きはこんなに乗客が少ないのか。
僕がトイレにいって戻ってきたら、待っている人がもう誰もいない。
どうやら機材はB-757のようだ。日本には無い機材だな。
B-737の胴体を伸ばしただけのような機材でちょっと頼りない。

ボーディングブリッジを歩いていくと、後にはもう3人しかいない。これで全部か。
機に乗りこむと空いている。こんなガラガラなのは初めてだ。もちろん満席よりはずっといい。
座席配列は737と同じ3−3。僕は6Aの席だったが横には誰も来なかった。
さらに前後にも誰もいないので、リクライニングも気を使わないでいい。

驚くべきことに定刻の15分前にはドアが閉まり、10分前には移動を開始した。
へえーっ、こんなこともあるんだなあ。遅れるのが当たり前だと思ってたけど。
B-757は双発の小型機なので新滑走からの離陸だ。
C-83搭乗口から新滑走路まではすぐ近く。すぐに滑走路に到着しそのまま離陸。
おおーっ、定刻前に離陸したのも初めてだよ。

シートポケットに出入国カードを探したが見当たらない。
どうやら航空小姐にいわないともらえないようだ。空港にもあるけどその場で書くのは面倒だ。
僕は前回使わなかったカードを持ってきたからいいけど。

今日は天気がいいので下が良く見える。
アクアラインの上空では遥か下を飛ぶ国内線の飛行機が見えた。あれは羽田に着陸するんだな。
しばらくは遊覧飛行の気分が味わえた。

離陸から1時間ほど過ぎたころ、下のほうに大きな橋が見えてきた。
なんだ、あの橋は。うーん、あんな大きな吊り橋があるのはどの辺りだろう。
浜名湖じゃないとすると…、もしかして明石海峡大橋かな。
えっ、もうそんな所まで来ているのか。

しばらくすると小さな島々が見えてきた。そうか、瀬戸内海だ。
おっ、あの島なんだか見覚えがあるぞ。そうだ、豊島(てしま)だ。その隣は直島だ。
何年か前に、あの産業廃棄物を視察しに行った記憶がある。単に見に行っただけだけど。

するとあのちょっと大きめの島は小豆島だな。
その先には瀬戸大橋も見えてきた。遠くには四国の深い山並も望むことができた。
こんなに飛行機から良く見えたのは初めてだよ。国内線でも見たことがない。
でも国内線は瀬戸内海上空は飛ばないのかな。

日本時間16時37分ころ、左上空をJALと思われる機体が通りすぎていった。
地上を見ると、ゆっくり気球に乗っているように見えるけど、
空中ですれ違う飛行機はまるで飛んでいるようだ。実際に飛んでいるんだけど。
ミサイルのような早さで飛んでいった。どうせならもっと近くで見たいな。衝突は困るけど。

ふと機内誌を見ていると、九塞溝の空港が完成し9月28日から飛行機が就航したようだ。
おおっ、発耳だな。日本に入るとこんな情報も入ってこない。
これから九塞溝のツアーのスタイルも変わるだろうな。成都から僅か40分だよ。
バスで9時間も揺られないで済むし、それに冬でも行けるようになる。
冬の九塞溝や黄龍も見てみたいなあ。きっときれいなんだろうな。
でも僕は、車で1日かけて行く、そんな奥地のイメージの方がよかったんだけどな。

機内食を食べ終わると眠くなり、気が着くと日本時間6時過ぎ。
時計を1時間戻し、現地時間に合わせる。
ふと下を見ると、雲の下に地上が見えた。あの蛇行しているのは川だろう。ついに中国大陸だ。

上空の薄い雲の僅か上を飛んでいく。流れていく雲は、まるで砂漠の上を舞う砂のよう。
遥か地平線はオレンジ色に染まり、空は青さを増していく。
この世のものとは思えないほどの美しさだ。

いつしか空はモノトーンに変わり、空には無数の星が輝いていた。
そして現地時間午後7時40分、大きな衝撃と共に成都国際空港に着陸した。
ついに来たな。中国だ。

僕はずっと前方の席だったので、添乗員さんより先に機を降りて先に進んだ。
成都は田舎の空港かと思ったが、なかなかどうして、けっこう広くきれいだった。
ボーディングブリッジでターミナルか、と思ったら階段を降りて地上へ
そして歩いて到着ロビーに入った。なんなんだこれ、普通はバスじゃないか。
でも空港の中を歩けたからいいか。

ドアを通過するとまずは体温検査、その次は検疫、そして入国審査。
どれも問題なく通過。荷物が出てくるのを待っているが他の人は誰も出てこない。
あれっ、早すぎたかな。そういえば奥の方でみんな固まってるな。
そのうちみんな出てきてバスに向かった。やっぱり寒いな。

バスに乗りこみ一路綿陽へ、2時間ほどかかるという。
現地ガイドさんの説明を聞き、夜の高速道路を進む。
すると前方に不気味な紫色の光。なんだ、あれ。
どうやらジャンクションのランプウェイ全体がライトアップされているようだ。
うわーっ、きれいだなあ、まるでテーマパークのようだよ。日本じゃこんなの絶対にないよ。

車内が消灯され、僕もいつのまにか眠ってしまった。
気が付くともう綿陽の市街だった。10時過ぎ、長虹大酒店に到着。

ここは4つ星のホテル。なかなかいい設備だな。でも中国語の放送しか入らない。
夜は外貨両替もできなかった。お湯の温度は申し分ないが出が悪い。
まあいいや、今日は疲れたから早めに休もう。

本日の歩数:3158歩
綿陽市高新区 長虹大酒店泊 647号室 ★★★★ 
CHANGHONG HOTEL
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