やじさんの日記帳 2005年4月
風の一日 2005,4,30
昨夜遅くから強風が吹き始めた。
時折強烈に吹いては止む。その繰り返し。
午前3時ころ、隣のテントでは突風で抜けたペグを打ちなおしていた。

6時ころ目が覚めて外に出ると今日もいい天気。
辺りを見まわしてみると、倉庫テントの上に張ったタープのハトメが壊れ
バタバタと音をたててはためいていた。応急修理をしたが、すぐに壊れた。
こりゃもう交換しないとダメだな。

朝食を食べた後、洗濯をしてまったり。
GWに入り、レンタカーもたくさん来るようになり、ライダーも増えてきた。

しばらくして昨日のメンバー4人でリーフエッジに向かった。
波や風が強く、一人では絶対に行かないが、4人ならまあ安心だ。

今回はいつもと違って遠くのリーフエッジに行ってみた。
そこは途中までなだらかな下り、そして一気に底が見えなくなるドロップオフ。
波が高いこともあって恐怖感すら感じるほどだ。

今回は満潮で来たので浜からずっと泳いできた。
しばらく楽しんでいたが、かなり風も強くなり、流されそうになるので浜に戻ることにした。

風向きは南西に変わり、テントの入り口に向けて吹くようになった。
突風が吹くと、テントが変形して潰れそうになり、天井にあった蛍光灯やコップが落ちた。
仕方ないのでテントの出入り口を開け、風が通りぬけるようにした。

その後、開南を経由して街に向かった。
今日も途中の無人販売で100円のパイナップルをGET。
今日は小さめのスナックパインも出ていた。

街に着くと、新栄公園周辺では異常に路上駐車が多い。
いったいなんだろうと思って行ってみると、JAやいま祭りが行われていた。
そういえば去年、川門さんのライブで踊った(踊らされた?)ことがあったな。
あれからもう一年、早いなあ。

それにしても暑い。暑くてとてもじゃないがライブが始まるまで待っていられない。
露店をひととおり見て回り、紫色のご飯と焼きそばを買って帰った。
すっかり汗だくになり、マックスバリューに行き買い物をしてキャンプ場に戻って来た。

それからずっと4人で話をしながらまったり。

暗くなると発電機が動き出し、浜では大騒ぎが始まった。
自分たちは発電機の音がうるさいので遠くに置くのだろうが、
近くに置かれたチャリダーの人はたまらない。人の迷惑を考えないのは困るな。

その後、ホタルの目撃情報があったので行ってみるが、発見には至らなかった。

今日は一日中風が強かったな。

ヘビだ 2005,4,29
今日からGWに突入。米原はいったいどうなるのだろう。

目が覚めたのが7時前。空は雲があるものの晴れている。
ここのところ天気予報は軒並み外れ、比較的いい天気が続いています。

9時過ぎころからか、キャンプ場がにぎやかになってきた。
毎年この時期、地元の人たちが大挙してやってくる。
しかし連休後半ほどじゃない。まだ数家族がバーベキューなどをしている程度。

そのうちトラックがやってきて、浜にイベント用の屋根型テントを二張り立ち上げた。
こりゃ今夜はにぎやかになりそうだな。

10時過ぎ、満潮になり、気温が上がってきたの水着に着替え海に入った。
潮が満ちているとリーフエッジは遠すぎて行けない。それに風も強いので断念。
リーフ内のサンゴがあるところで泳いでいた。

さてそろそろ帰ろうかなと思ったところで何か不気味な物を発見。
よく見ると大きめのシャコ貝だ。おおっ、こりゃ大きいぞ。すぐに潜ってゲットした。

30分ほど泳いで海から上がり、ハンモックで休んでいた。

お昼前、お腹がすいてきたので知花食堂へ行ってそば(大)を食べてお腹いっぱい。
開南の無人販売へ行くと、パイナップルが100円で売っていた。
他に大きいのもあったが、100円の良さそうなのを2個買った。

それから街に行き、さよこのサーターアンダギー、ダイソーで蚊取り線香と芳香剤を買った。
隣のマックスバリューではチューハイとコーヒー牛乳を買って氷をもらってきた。

街を後にし、名倉ダムの近くの国立天文台の電波望遠鏡を見に行くと、
今日はフェンスが開いていて、見学できると書いてあった。
近くに寄って見てみると、直径20メートル、重さ380トンもある巨大なアンテナが俊敏に動いた。
帰りにパンフレットをもらった。

それから名倉ダムの右岸の奥の方へ行くと、遊歩道ができていた。
数分歩いても先が見えないので折り返し。
嵩田林道の上のルートを通って戻ってきた。

それにしても暑い。バイクでスピードを出しても全然涼しく感じない。
そういえばレンタカーが妙に多いな。そうか、今日からGWだったんだな。

キャンプ場に戻り、昨日来た人たちとリーフエッジまで歩いていった。
そこでサザエを2個見つけた。
その人たちは17年前、石垣に来て米原に数ヶ月住んでいたという。
二人とも奥さんを残して一人で来たという。

夕食を食べた後、その人たちとチャリダーの青年とチューハイを飲んでいた。
するとその中の一人が僕の採ったシャコ貝をいたずらして指を挟まれた。
その人は「いててててっ」と叫び、指を見ると血が出ていた。
傷口は7ミリほど。消毒をして絆創膏をあげた。

それからしばらくすると、すーーっと何か動くものが。
「うわっ、蛇だ」見たところ極端に細いのでハブではなさそう。
そのうち誰かがフェンスの向こうに投げ捨ててひと安心。

暗くなっても気温は下がらず蒸し暑い。夜中にヘビに遭遇しなければいいな。

明日は天気になりそう。

当たらない予報 2005,4,28
午前6時前に目が覚めた。寝るのが早いので起きるのも早くなってしまう。

今日の予報は気圧の谷が近づき午後から雨。でも青空の広がるいい天気だ。
早めに朝食を食べ洗濯をし、それから井草マットを干した。

すると何か点々としみのような物がある。近寄ってよく見るとカビが生えていた。
ええーっ、まだ買って3週間しか経っていないのに。
裏側にして使っていたのが悪かったかな。それに湿気や汗も原因かな。
カビを雑巾で拭きとって日向に干した。
風邪でもないのに夜中に咳が出たのはこれが原因だったのかな。

それからしばらくハンモックでまったりしていたが、10時前にはキャンプ場を出た。

今日も川平回りで街に向かった。
途中古本のブックマーケットが気になりUターン。文庫本を二冊買った。

次にカネヒデで衣類の洗剤と缶ジュース。
相変わらずはいさいシークヮーサーは売り切れ状態。
あと赤いきつねと緑のたぬきが88円だったので思わず衝動買い。
また食料庫がいっぱいになってしまう。

さらにマックスバリューで3本で99円のバナナと食パン。
隣のダイソーで洗剤などを入れる底がメッシュ状のコンテナ。
それにシューズトレーとお香、そしてテーブル用のアクリル板を買ってきた。
ついでに昨日昼休みだったサンエーの宝くじ売り場に行きロト6。

帰りに去年行ったヌカさんのアパートの前を通ると去年と同じバイクが止まっていた。
変わっていたのはナンバーが石垣市になっていたこと。
本人は見られなかったが、まだ石垣に居たんだとわかりひと安心。

すぐ近くにある知念商会に行き、お結び(\50×3)とアメリカンドック(\100)を買った。
そして少し遠回りをして崇田林道を通ってキャンプ場に戻って食べた。
もうお腹いっぱい。さっき買ったうっちん茶を飲んでみたが、味は?だった。

浜にはたくさんの中学生が出ていて、綱引きや二人三脚などをやっていた。
この時期毎年くる中学生だな。でも今年はバーベキューがなかったな。

それからしばらくハンモックに揺られてまったり。
予報では午後から雨だったが、雲は増えたものの雨が降る様子はない。

3時ころ、急にパイナップルが欲しくなり、開南の無人販売に向かった。
到着すると、大きさの違うピーチパインがいくつか置いてあった。
大きいのも魅力的だったが、1人で食べるには一番小さい150円ので十分。
良さそうなのを選んで1つ買って米原に戻った。

4時過ぎ、潮が引いたので観光ビーチの方からリーフに出ようとしたが、
サンゴが飛び石のようになっていて、所々深くて断念。
テントに戻ってさっき買った村上春樹のノルウェイの森を読み始めた。

これは僕が学生のころ、出たばかりの派手な色の単行本を小田急線で読んでいた。
懐かしいなあ。あれからもう何年経ったのだろう。
もう一度読み返してみたくなり、ページをめくり始めた。

6時過ぎ、パスタを茹でて夕食。蚊の猛攻撃を交わしながら急いで食べた。
それからさんぴん茶を飲みながらサーターアンダギーを食べた。

暗くなってきたので久しぶりに泡盛を飲んでいた。

少し風が出てきた。明日からGW。さてどうなるかな。

若夏 2005,4,27
石垣は今年は異常に気温が低く、天気が悪い。
それに米原では異常にテントの数が少ない。
今日の朝でテントは7つほどしかない。いったいどうなっているんだろう。
鳴り物を持った人たちが居なくて静かではあるが。


7時前、目が覚めた。外は明るく静かだ。

7時過ぎにテントから出ると、真っ青な青空が広がっていた。
ここのところ黄砂の影響で、晴れてもなんとなく埃っぽかったのだが、
昨日の大雨で洗い落とされたのだろう。

さっそくトーストを焼き、牛乳を温めようとしたが、成分が分離してしまっていて何だかおかしい。
沸騰させてもまるで液状のヨーグルトのようで、こりゃとても飲めない。
あきらめてコーヒーにしたが、クリームが見つからなかった。

洗濯をした後、ラジオやMDを聞きながらハンモックに揺られてまったり。
そのうち日差しが強くなり、気温が上がってくると蝉も鳴きだした。
おおっ、真っ青な空に白い雲、そしてこの蝉の声。やっと夏がきたか。

しばらくするとパッカーがやってきて近くにテントを張った。
テントを見ると本格的な山岳用のテントのようだ。
ベンチレーターもあり、入り口はファスナーではなく巾着袋のような絞り式だった。

11時過ぎ、街に出かけた。
川平方面から向かい、まずマルチメディアセンターへ。
そしてK-MAXでタープに使うシルバーのレジャーシートを買った。

その後カネヒデでお昼のチャーハンとおむすびを買った。
欲しかった39円のハイサイシークヮーサージュースは今日も売り切れだった。

次にマックスバリューに行き99円のバナナと非常食用のカップヌードルなどを買った。

そしてサンエーの宝くじ売り場に行ったら昼休み。
2時までなんて待っていられないのでキャンプ場に戻ってお昼を食べた。

今日は大潮。ちょうど干潮でリーフが顔を見せている。
この時期は一年でも最も潮が引く時期。はるか向こうのリーフエッジまで歩いていける。
さっそくリーフシューズに履き替えてリーフに出た。
普段は現れないきれいな枝サンゴなども露出している。
そうだ、カメラを持ってくればよかった。

時計を見ると3時前。まだ時間があるのでデジカメを取りに行った。
そしていろいろな生物やサンゴなどを撮った。
ついでに綺麗な宝貝をたくさんゲットした。

潮が満ち始めたのでサイとに戻り、しばらくハンモックに揺られていた。

しばらくするとライダーがやってきたので話をしていた。
その後、また少しリーフを歩いた後水シャワーを浴びた。

日がだいぶ西に傾いてきて、お腹はすいたのでご飯にした。
しかしご飯は水が少なかったのか、火が強かったのか、なぜがすごく硬くなってしまった。
でもまあいいや。今日はさんぴん茶とカレーライス、それにバナナとサーターアンダギーだ。

夕食を食べているとオレンジ色の夕日が川平方面に沈んでいった。
こんなきれいな夕日は久しぶりだ。

しかしゆったり眺めていられない。蚊が大量発生している。
ここの蚊は巨大で虫除けも蚊取線香もほとんど役に立たない。
昨日は雨で出られず、今日は無風なのでこぞって出てきたのだろう。

8時を過ぎてすっかり暗くなったので浜に出てみた。
今日はまだ月が出ていないので満天の星空。空気が澄んでいるようだ。

台風は小笠原方面に行ってしまったようでひと安心。
それにしても晴天は長続きしないなあ。
明日は雨みたい。でも天気予報はあてにならないからな。

見送り 2005,4,26
夜中に眠れずに目が覚めてしまった。
寂しい、この感情はどうしても抑えられない。

ついに最後の朝を迎えてしまった。静かな朝だった。
いつか、必ず来ることは、最初からわかっていた。
でもやっぱり寂しいよ。どうしても涙を抑えられない。

8時過ぎ、テントから出て朝食を食べた。
こんな豪華な朝食も、ここでは最後なのか。

お腹いっぱい食べ、食器を洗ってしばらくまったり。
そのうち無情にも雨が落ちてきた。
涙雨か、それとも空が帰るなといっているのだろうか。

身支度を整えるとパッキング開始。後姿が寂しく感じられる。
一緒に過ごした3週間。僕にとって、人生で最高の3週間になった。
この3週間は、生涯忘れることはないだろう。

とりあえずパッキングを終えると、ブランコに乗ったり少し浜を歩いたりした。
そしてテントや辺りの風景を写真に収めた。

お昼前、最後の食事。時折雨が強くなった。
荷物をビニール袋に入れ、炊事棟の屋根下に止めたバイクに積みこんだ。

これで準備完了。12時過ぎ、合羽を着こんでキャンプ場を後にした。
いつか、必ずここに戻ってこよう。

トンネルを貫けると雨は小ぶりになり、やがてすっかり上がった。
流れる景色を横目に空港を目指す。

市街地に入り、空港が迫ってきた。
「さようならサンエー、さようならマックスバリュー、さようならブルーシール」
後から聞こえたその声に、思わず目頭が熱くなり、視界がぼやけてしまった。
これが最後じゃないよ。しばらくさようならだね。

空港に着くと雨が強くなってきた。
偶然近くの車に荷物を積みこんでいた人たが使い終わったカートを借りた。
これでお互い助かった。

カートを押して空港のカウンターに行きチェックイン。
しかししばらくすると構内アナウンスがあり、荒天のため、着陸できない状態だという。
ええっ、荒天って、そんなひどかったかな。

振り返って外を見るとすごい雨。
予定の時刻になっても着陸できずに上空で待機しているらしい。
あと5分後に再び着陸を試みるが、それがダメなら那覇に引き返すという。
おいおい、その折り返し便で那覇に行くんだよ。そうなったら帰れなくなっちゃうじゃないか。

着陸予定の時刻になったので送迎デッキに出てみた。
雨が強く、雲が低い。

しばらくすると飛行機のライトが見え、やれやれ、と思っているとなかなか降下してこない。
そしてそのまま滑走路上を通過してしまった。
その直後、構内アナウンスがあり、那覇行きは欠航になってしまった。

急いでカウンターに行き、次の便の手配をしてもらう。
しかし次の便も引き返してしまったので、さらに後続の便に変更。
それまでには天候は回復するだろう。

送迎デッキで様子を見ていると、何とか着陸できた機ので、その機に乗ることになった。
乗り継ぎは増え、到着が遅くなるが、何とか目的地まで帰れることになった。
やっぱり八重山の神様が帰るなと言っているのかな。
少し帰るのが遅くなってしまったけど、一緒にいる時間が少しだけ増えた。

出発予定20分前になったので、彼女は手荷物検査を受け、搭乗待合室へ向かった。
笑顔で手を降って、そして後姿が見えなくなった。

僕は送迎デッキに上り、搭乗開始を待った。
しかし雨が強く、普段なら歩いての搭乗がバスになってしまった。
二台目のバスに、こっちに向かって手を降る姿が見えた。
僕は後姿が機内に消えるまで手を振りつづけた。

機が滑走路に向けて動き出した。再び僕は機に向かって手を振った。
そして機は滑走路の端末に止まってスタンバイ。
上空で旋回している別の機が遠ざかると離陸を開始。
ものすごい水しぶきを上げながら加速し離陸していった。
僕は機が視界から消えるまで手を振っていた。

あーあっ、行っちゃったな。
でもこれで終わりじゃない。僕たちには無限の未来がある。
しばらく会えなくなるのは寂しいけど、必ず会えるから。

送迎デッキを降り、合羽を着こんで空港を後にした。
来た道を戻って行く。タンデムシートが空席となり、いつもと感覚が違う。
しばらくすると雨も上がり、米原も雨は降っていなかった。
今朝近くにテントを張った人に聞くと、こっちでもすごい雨だったという。

そして僕は誰もいないテントに戻った。
やっぱり寂しい。一緒に過ごした日々が頭に浮かび、涙が出てくる。
でも泣いていても仕方ない。前向きに生きよう。

その後、雨の止み間を見計らって冷水シャワーを浴びた。

それから雨は降ったり止んだり。時々風も強くなった。
暗くなくと眠くなり、いつのまにか寝てしまった。

最後の夜 2005,4,25
雲が多い朝だった。なんだか梅雨みたいな天気が続いている。
今日は二人で過ごす最後の一日になる。

早起きをし、早めに準備をして午前中にキャンプ場を出発。
まずは伊原間のサビチ洞に行ってみることにした。

そういえば石垣にはかなりの回数来ているが、サビチ洞には一度も来たことがなかったな。
長い砂利道をぬけると小さな馬が繋がれていた。
そこから坂を下ると鬱蒼としたジャングルの谷間のよう。

少し下ったところに売店があり、そこで入場料を払った。
鍾乳洞としては距離は短いがなかなか広くて迫力もある。
そしてその鍾乳洞は道路の下を通り、海へと続いていた。

目の前が明るくなり、海岸沿いの遊歩道を歩いて小さな浜に出た。
波も無く、静かな浜だった。

しばらく浜で過ごし、雨が少し落ちてきたので戻ることにした。
途中腕に当たる雨粒が痛くなり合羽を着こんだ。
そして米原に戻り、しばらくまったり。

雨が上がったので、久しぶりに米原鍾乳洞(仮称)に行ってみることにした。
トレッキングシューズに履き替え、軍手とヘッドランプを持って出発。
浜を綺麗な貝殻を拾いながら歩いた。

浜の一番隅まで行き、そこからはクライミング。そしてジャングルに突入。
日差しはないものの、気温も湿度も高く、少し歩くとすぐに汗びっしょりになった。
蜘蛛の巣に引っかかり、少し迷いながらも何とか入り口に到着。
ヘッドランプを点灯し、洞窟に突入。

しかし今回は二人だけ。ヘッドライトも光量不足だし予備も持ってこなかった。
通りぬけるには危険すぎるので、比較的安全で入り口の光が見える所までで折り返してきた。
それでも十分探検気分を満喫した。

サイトに戻り、街に買い物に出かけた。
お土産やサーターアンダギーを買って、マックスバリューへ。
店内は寒いくらい冷えていた。
もうしばらくこうやって二人で買い物をすることもできないのかな。
そう思うとやっぱり感傷的になってしまう。

買い物を終え、石垣市体育館によって温水シャワーを浴びた。
シャワー室を使うときは、フロントで名簿に記入しカギを借りる。
名簿の名前を見ると、過半数は僕たちだった。

シャワーを浴びて再び街にくりだした。
最後の夜、繁華街の"あじ小屋"という店に行き、お腹いっぱいご馳走を食べた。
あーっ、お腹いっぱい。美味しかった。楽しかった。

それからしばらく二人で夜の街を歩き、お土産などを見て回った。
風も暖かく感じられた。

ひととおり辺りを歩き、バイクに戻ってキャンプ場に向かっていると、一瞬夜景が見えた。
あっ、そうだ。最後に夜景を見に行こう。いつか見たいと思っていたんだ。
バイクを戻し、バンナ展望台に登った。

そういえば石垣の夜景を見たのもこれが初めてだったな。
展望台に設置されていた双眼鏡で、竹富島も見ることができた。
石垣の明るさに比べ、穏やかで、そして静かなたたずまいだった。

展望台を後にし、一路米原を目指した。
途中無人販売でパイナップルとトマトを買ってキャンプ場に戻って来た。

ああっ、時間よ止まってくれ。
今まで生きてきた中で、これほどそう思ったのは、これが初めてだよ。

テントに入り、最後の夜を迎えた。

釣り日和 2005,4,24
ここのところどうも天気がはっきりしない。
今朝も雲が多く、強烈な日差しは無かった。でも雨が降るような雲でもない。
天気予報はまったくあてにならないので出たとこ勝負だ。

今日は午前中は洗濯をしたり洗車をしたりしてまったり。
雨の中を走ったのでチェーンに給油。
久しぶりにハンモックにも揺られていた。

1時半、干潮の時刻なので、ダイソーで買った釣りセットを持ってリーフエッジへ。
餌はヤドカリ、錘はサンゴ、竿は川釣り用の竹竿だ。
こんなんで本当に釣れるのかな、と少し不安に思いながら糸を垂れた。
数秒後、手応えがあったので引き上げると、蛍光グリーンと赤の派手な魚がかかっていた。
大きさは15センチほどか、しかし仕掛けの縛り方が悪かったのか、糸が切れてしまった。

気をとり直して再びチャレンジ。またしても入れ食いで同じ魚が釣れた。
今度は10センチほどだが慎重に引き上げ捕獲。やれやれ、少なくとも坊主ではなくなったな。
しかしこんな魚食べられるのだろうか。まあいいや、また別の魚が釣れるかもしれない。

三度糸を垂れるが、またしても同じ派手な魚。まあいいや、とりあえず持って帰ろう。
潮も満ち始め、波も来るようになったのでそれで引き上げた。
帰りにTJさんを見かけたので聞いてみると、べラの一種で食べられるが、
こんな小さいんじゃ食べるところが無いよ、と笑っていた。
それじゃ仕方ないな、逃がすことにしよう。

サイトに戻りふたたびゆっくりと時間が流れていく。
3時過ぎ、出かけることにした。
まずは近くて後回しになってなかなか行かなかった米原のヤシ林。
キャンプ場からはバイクで数分。駐車場にバイクを止めてジャングルに入った。

しばらく歩くと分岐点。展望台に行こうとしたか、看板はあるものの、文字が消されていた。
以前から老朽化で使えなくなっていたからな。今年は看板の文字も消したのか。
と思って歩いていったのだが一向に展望台らしきものが見つからない。
代わりに四角いコンクリート造りの建物ができていた。

そういえば去年まで見なかったな。あれは何だろうと思っていたんだ。
展望台を壊してこれを作ったのか。

だいぶ下ってしまったので一度駐車場に戻って再びヤシ群落へ。
行き止まりの所には数本のヤシが群生している。
下から見上げるので群落とはなかなか確認できない。

ヤシ林を出て売店でミックスジュースを飲んだ。
機械でさとうきびを搾り、それにマンゴーとパイナップルの果汁をミックス。
濃厚でとても美味しかった。

帰りに気になっていたあの建物に行ってみると、ヤシ記念館となっていて
展望台も兼ねていたが、入場料300円必要なので今回はパスした。

ヤシ林を後にし、伊野田の喫茶いのだへ。
しかし営業中の看板が出ているもののなぜか無人。
中に入り、テーブルを見ると携帯の番号とメールアドレスが書かれていた。
その番号に電話してみると、近くにいるので必要なときに呼んで欲しいとのこと。
営業時間は9時までだったので、買い物をしてから再び来る旨連絡した。

そこから白保を経由してマックスバリューで買い物。
折り返し伊野田まで突っ走った。
そしてその番号に電話すると、しばらくして軽が戻って来た。
作業着を着たおじさんが、着替えて店に出てきた。
僕たちはカツカレーと魚フライカレーを頼んだが、どちらもとても美味しかった。

店を出ると外はすっかり暗くなっていた。
峠を越えて米原に8時ころ戻ってきた。
それから水シャワーを浴びたが、それほどの寒さは感じなかった。

そういえば来たころは強烈に水が冷たく、思わず悲鳴を上げそうになったのにな。
あれから3週間近くが経ち、季節もだいぶ進んできたんだな。

懐かしい石垣 2005,4,23
目が覚めると外が明るい。今日もいい天気になりそうだ。

ゆっくりと準備をして10時前、宿に荷物を預け、自転車を借りて出発。
まずは最南端の碑を目指す。途中集落の店でTシャツを買ったが、意外に安かった。

それから南側を目指したのだが、どういうわけか港近くにもどってしまった。
まあ急ぐわけでもなく天気もいいからいいか。
そのまま周回道路を通って波照間空港に立ち寄った。
ここには9人乗りのアイランダーが1日1度来る。この航路は廃止が決まってしまった。
以前のツインオッターのころ2回乗ったことがあるが、アイランダーはまだない。いつか乗ってみたいな。

記念写真をとって先に進む。
昨日来た星空観測タワーを通過し、最南端へ。もうここから次の島はフィリピンだ。
海はうねりがあり、時折大きな波が来てすごい波しぶきが上がる。
そして気泡で青く、真っ白な海。ここに落ちたら命はないな。

それから集落に行き、公園でアイスを食べながらお昼にした。
お昼を食べ終わると宿に戻り、シュノーケーリングセットを持ってニシ浜へ。
あの夢の中のような砂浜にサンゴ。今日もめいっぱい楽しんだ。

リーフの外に出ると海水は冷たい。冷えてきたので戻ることにした。
途中の潮だまりはまるで温泉のよう。所々で休みながら浜に戻り着替えた。
あーっ、めいっぱい遊んで、楽しかったなあ。

しばらくすると雲行きが怪しくなってきたので早めに撤収。
まだ上空は晴れているが、北の空は真っ暗。もしかすると雨になるかも。

宿に戻り自転車を返し、荷物をまとめ、まだ早いが港に向かった。
ターミナルに荷物を置き、しばらく防波堤の辺りで休んでいた。

それからすぐにポツポツと雨が落ちてきたのでターミナルに避難。
間もなくスコールのような大粒の雨。近くの防波堤もかすんで見えるほど。
数人の人は傘も持っていなかったのだろう、全身ずぶ濡れになってやってきた。

4時過ぎ、雨が小ぶりになってきたので合羽をきて桟橋に移動。
そういえばこの屋根着き桟橋、前回来たときは無かったのにな。
竹富町の島の定期船の来る港にはほとんどこの屋根付き桟橋ができたようだ。

桟橋で待っていると、ニューはてるまが先に入港してきた。
全員乗り終わったころに安栄が入ってきた。ニューはてるまは満員になったようだ。
僕たちは帰りは安栄と決めていたので一番前に乗りこんだ。

といっても最前列は立入禁止になっていた。
一番揺れるのと、窓が無いので危険なのだろうか。2つの意味で。

僕たちは2番目に座り、小さくなっていく波照間を見ていた。
またいつかきっとここに来たい。そしてあのニシ浜で泳ぎたい。
間もなく外海に出て大きく揺れだした。
しばらくは揺れを楽しんでいたが、疲れていたのでいつのまにか眠ってしまった。

激しい横揺れで目を覚ますと石垣が迫っていた。
あーっ、戻って来たか。1泊しただけなのに、なぜか懐かしく感じられた。

帰りにマックスバリューで買い物。過積載状態で米原に向かった。
途中の無人販売で大きめのパイナップルとトマトを買ってキャンプ場の我が家に戻った。
こっちでも横殴りの雨が降ったのか、タープの下のテントまで濡れていた。

薄暗くなり、夕食は焼肉。
食べ終わり、洗いものを済ませると、疲れたので今日はこのまま休もう。

初めての夜 2005,4,22
目が覚めると外は明るかった。空は薄い雲に覆われていたが、これはいつものこと。
そのうち気温が上がってくれば雲も消えるだろう。

今日は11時の船で波照間に向かう。
朝食の後準備開始。天気が良くて良かった。

しかし10時ころ、出発しようと思ったら雲行きが怪しくなってきた。
そのうちポツポツと雨粒が落ちてきた。まあこんなのは通り雨だろう。
と思って様子を見ていたが、そのうち強烈な雨になってきた。

いやーっ、まいったな。どうしようか。
そのうち米原湖(仮称)や米原川(仮称)も出現し始めた。
これじゃとても荷物を積む余裕もない。ギリギリまで待つか。

だが豪雨は一向に収まる気配がない。出発を見合わせようか。
でも今日行かないと週末になってしまって宿がとれないだろうしな。
ギリギリまで待っても雨は止まなかった。こうなったらいつものように強行突破だ。
天気が悪いのはおそらくこの辺りだけだろう。

バイクを炊事棟の下に入れ、合羽を着こんで荷物をビニール袋に入れ積みこんだ。
そして10時半、キャンプ場を出た。それにしてもすごい雨だ。

その雨も於茂登トンネルをぬけると小ぶりになり、開南までくると雨は上がった。
さらに市街地が近づくとすっかり晴れている。
合羽を着ている僕たちを、通行人が奇異な目で見ている。あーっ、恥ずかしい。

晴れあがった離島桟橋になぜか合羽を着ているバイクを乗りつけ、
安栄観光に行くが定員になったとのこと。仕方なく平田観光の船で行くことにした。
合羽を脱ぎ捨て不要な荷物をコインロッカーに入れようとしたら当日しか使えないと言う。
それじゃ預かってくれと言ったのだがそれも断られた。うーん、まいったな。
でもその辺に置いていくわけにはいかないので持っていくか。

何とか出港に間に合い船に乗りこんだ。
やれやれ、何とか間に合った。強行突破しか甲斐があったよ。
後部のデッキのベンチに陣取り、島の宿を予約するために電話した。

まず星空荘。まあ金曜日だけどそんなに混んでないだろう。
と思ったのだがなんと満室。んんっ、何でだ?
続いてみのる荘に電話するがこちらも満室。こりゃヤバイかも。

たましろは論外なのでけだもと荘でも聞いてみたがここも満室。
そのうち船が動き出し、騒音で通話できる状態じゃなくなった。

ありゃーっ、こりゃちょっと甘かったかな。
仕方ない、島に着いてから決めよう。離島情報にも出ていないアソコもあるし。
しかし航海中はどうも落ち着かない。宿がなかったら日帰りになってしまう。

外洋に出ると大きなうねりで船が大きく揺れた。これもなかなか楽しい。
1時間ほどで波照間に到着。迎えに着ている宿は満室だろうからアソコに行ってみるか。

と思ったら西浜荘の看板を持った人が立ってるじゃないか。
何年か前までやっているのかさえよくわからなかった宿なのに。

すぐに駆けより聞いてみると、男性は相部屋なら・・・とあまりはっきりしない答え。
しばらくして乗客がすべて降りてしまうと、「個室確保できます」とのこと。
迎えの軽自動車は予約の人でいっぱいになったので、荷物だけ車に乗せて歩いて宿に向かった。
といっても港のすぐ近くなので遠回りする車とほぼ同時に到着。

さっそくチェックイン。1泊素泊まりで1人2000円。
なので部屋はそれほど期待はしていなかったのだが意外や意外。
広さは10畳以上あってコインクーラーやテレビもある。
外観は工事現場の事務所みたいだが中は綺麗だ。
偶然この部屋が空いていたようで非常にラッキーだった。

聞いてみると今は超割の時期で、どこの宿も混んでいるという。
今回はラッキーだったが次回からはちゃんと予約してから来ないとダメだな。

ひととおり宿を案内され、部屋に荷物を置いて自転車を借りた。
まずは食事。パナヌファという店に向かった。
しかし宿でもらった地図は非常にわかりにくい。
しばらく迷ったすえ何とかたどり着いた。

僕はカレーを頼もうとしたが売り切れ。まだ1時前なのに。
仕方ないのでラフテー定食を食べた。

食事を終え、波照間といえばニシ浜。シュノーケリングだ。
ニシ浜は八重山でも一番の美しさ。真っ白な砂浜がまぶしいほどだ。
すぐに水着に着替えてサンゴのあるリーフへ。
ここはリーフが幾重にもなっているのでリーフエッジまでの外まで出ても安全だ。

しばらく浅瀬を泳いでいき、サンゴが増えてくると一気にドロップアウト。
といっても真っ白な砂の底が見えるくらいなので、言葉にできないくらい美しい。
水は冷たいが、竜宮城のような自然の水族館を全身で満喫した。

寒さを感じたので浜に上がり日光浴。日差しは刺すようだ。
体が温まったのでシャワーを浴びてニシ浜を後にした。

気温は相変わらず高く、自転車を漕いでいると汗が出てくる。
そこで青空食堂で休憩。アイスクリームとマンゴージュースを飲んでひと休み。
泊まった宿が素泊まりだったので、ついでにテイクアウトの焼きそばやタコライスをたのんだ。

今日はパナヌファでライブがあるということなので、夜間天文台への宿からの送迎がない。
でも歩いていくには遠すぎるし、夜間島の中をウロウロするのもよくない。
仕方ないのでこの島では大きい民宿のみのる荘に行って交渉することにした。

みのる荘に着き、頼んでみると迎えには行けないが、ここからならOKだという。
まあここまでなら歩いて30分もかからないだろう。とりあえずお願いすることにした。

それから一度宿に戻りしばらく休んでいた。

7時前、宿を出て歩き始めた。日はまだ沈んでいないので外は十分に明るい。
意外にも15分ほどでみのる荘近くまできたので、その先の売店まで行き、
チューハイや明日の朝食にするパンなどを買いこんだ。

そして7時半、みのる荘前からマイクロバスが出発。
全部で22人になったので団体料金が適用され、便乗して200円で入館できた。

2階の展示室やプラネタリウムを見た後、屋上の望遠鏡ドームへ登った。
そして接眼レンズを覗きこんでみると。きれいなスライドのような画像が見られた。
土星の輪や輪の縞模様もはっきり見える。これはきれいな画像だなと思っていると、
なんとそれは本物の土星だった。
「ええーっ、これ本物?こんなにはっきり見えるの?」

やっぱり本物の天文台の望遠鏡は違うなあ。こんなにはっきり見たのは初めてだよ。
次に望遠鏡は木製に向いた。シマシマも鮮明に見える。
肉眼ではただの白い点にしか見えないのに。
最後に月を見ると、無数のクレーターもはっきりと確認することができた。
残念ながら、アポロ11号の乗組員が残した、人類の偉大な足跡は見えなかったが。

あっというまに9時になり、迎えのバスに乗りこみ宿に戻った。
みのる荘以外の乗客は僕たちの他に、やどかりから2人来ていた。
バスから軽ワゴン車に乗り換え、それぞれの宿まで送ってくれた。
しかし軽自動車の定員は4人。運転手を入れると定員オーバーだがまあいいか。

西浜荘まで送ってもらい、僕たちが降りると運転していたおじさんが何か言っている。
戻って聞いてみると、西浜荘に併設されているスナックはやっていないか?とのことだった、
どうやらこのおじさん、これで仕事が終わりなので飲んで行きたかったようだ。

部屋に戻ると外のベンチに数人のおじさんたちが酒を飲みながら話していた。
ことばもろれつがまわらなくなっているところをみると、だいぶ飲んでいるようだ。
部屋にはいったが、話し声はかなりうるさい。
でも30分ほどでみんないなくなった。
おじさんたちは全員車やバイクを"運転"して帰っていった。

ふーっ、やっと静かになった。これでやっと眠れるな。
そういえば僕は今までに7・8回はこの波照間に来ているが、泊まったのは今回が初めてだった。
この島で過ごす初めての夜だ。

明日も泳ぎに行きたいな。


久しぶりの水シャワー 2005,4,21
目が覚めて外を見ると曇り空。でも川平方面は明るい。
南風のときの典型的な状態だ。こうなると米原あたりは天気が悪くなる。

今日は買い物の日にするため、早めに米原を出発した。
いつものように於茂登トンネルに向かっていると、ポツポツと雨が落ちてきた。
振り返って川平方面を見ると明るい。それじゃ川平回りで行こうか。

バイクをUターンさせて川平経由で街に向かった。
途中石垣の塩に寄って工場見学、調味料を買った。

それから街に入り、マルチメディアセンターでHP&メールチェック。
その後カネヒデとマックスバリューでお土産を買い、この前定休日だった大盛軒でお昼。

お腹いっぱいになり外に出ると強烈に熱い。青空も広がっている。
おおっ、この暑さだよ。これでこそ八重山だ。
汗をかきながらバイクに乗りこみアヤパ二モールで買い物をして郵便局へ。
郵パックでお土産を発送した。

こう暑いと海で泳ぎたい。
買い物を一部割愛し、急いで米原に向かった。

しかし川平辺りまで来ると雲が広がってきた。
4時ころには米原に着いたのだが日差しはない。
あーあっ、せっかく急いで戻って来たのにな。この時期はいつもこうだ。
街は晴れていても於茂登岳で雲ができ、米原あたりは天気が悪くなってしまう。

潮加減は良いのだがこれじゃ泳いでもあまり綺麗じゃないな。
あきらめてさんぴん茶を飲みながらサーターアンダギーを食べた。

それからしばらく休んでいると、やや強めの通り雨があった。
その後久しぶりに水シャワーを浴びた。気温も高く、水シャワーが気持ち良かった。
ここに来てもう2週間を過ぎたが、来たころに比べだいぶ温かくなった。

上空は雲が暑いが水平線上は明るい。
厚い雲の下から一度顔を見せたオレンジ色の太陽も、
水平線上の雲に隠れてしまった。

すっかり辺りが暗闇に包まれたころ、浜を歩いてみた。
月明かりが明るく、懐中電灯はいらないほど。砂浜は白く幻想的な光景だった。
そして誰かが置いていったシュラフを広げ、星空を眺めていた。

さあ、明日は最南端を目指そう。

懐かしの米原へ 2005,4,20
目が覚めると外が明るい。昨日はいったい何時に寝たんだろう。

8時に朝食を食べ、それから準備開始。宿を出たのは10時ちょっと過ぎてしまった。

今日島を離れるので、行けなかった所に行ってみよう。
まず祖内の郵便局に行き、絵はがきを出した。
それからヤマネコの形に刈りこまれた植えこみで記念写真。
月が浜に出て、少し歩くと「きゅっきゅっ」という音。鳴き砂はまだ残っていてひと安心。

その後、星砂海岸に行き星砂の採取。
波打ち際はほとんどが星の砂。どうしてここにこんなに集まったのだろう。

それからミトレアキャンプ場に寄って知りあいに挨拶。
米原に居たメンバーの多くがそこにいた。

午後から天気が悪くなりそうなので先を急いだ。とりあえず大原まで行ってしまおう。
途中通り雨に遭遇し、軒下やバス停で雨宿り。
12時過ぎには大原港に到着し、乗船手続きを完了。

出港までまだ1時間ほどあったので、近くの南国食堂に行き、やきそばを食べた。
塩味でたくさんの具が入ったやきそばはボリュームもありお腹いっぱい。
ゆっくり本を読んだりしてから店を出て港に向かった。

出港は13時30分。15分ころ船の近くに行ったのだが船員は甲板で寝ている。
そして20分になるとようやく起きだして荷役始業を始めた。
結局出港が数分遅れることになったが、なんでもう少し早めに作業開始しないのだろう。
まあこれが島らしいといえばそうかもしれないが。

船は岸を離れ、僕たちは中2階後部のデッキのベンチに座って小さくなっていく西表島を眺めていた。
しばらくして眠くなったので眠ってしまった。

気が付くと船が大きく揺れ、椅子から転げ落ちそうになること数回。
2時間弱で石垣港に到着。わずかに霧雨が降っていた。
わずか2日間離れただけだが、なぜか懐かしい感じがした。

それからマックスバリューで買い物。
けっこう買いこんでしまったのでキャリヤは荷物でいっぱい。積みこむのに苦労したよ。
そして帰りに石垣市の体育館に寄ってシャワーを浴びた。

シャワーを浴び、外に出ると雲の切れ目から薄日もさしていた。さて米原に戻るか。

途中開南の無人販売に立ち寄るが、パインは売り切れだった。
そして我が家、米原に戻って来た。
テントはいくつか減り、またいくつか増えていた。

テントの周囲を再点検すると、なぜか張り綱が緩み、バイクカバーが木とタープの間に挟まっていた。
なんだなんだ?確か箱に入れておいたはずだが。

すると近くのチャリダーのおじさんが、飛んでいってしまったものを掛けてくれたらしい。
聞くと突風が吹き、吹き飛ばされていたと言う。
だから張り綱が緩んでいたのか。それによく見るとタープのペグも数本飛んでいた。
まあ被害が少なくてよかった。

それから荷物を片付け、夕食を食べて2日ぶりにテントで眠りに就いた。

ジャングルトレッキング 2005,4,19
夜中に大きな雨音で目が覚めた。んんっ、雨か?

明るくなって外を見ると、雲はあるものの青空も見える。

朝食は8時から。手短に朝食を済ませ、準備開始。
そして9時ころ宿を出発し、浦内川のボート乗り場に直行。
乗船券を買い、出発を待っていた。普通の靴の人は長靴を貸してくれるので便利だ。

9時半、定刻に出発。ここは2002年の5月以来かな。
最近、ツアーのクルーズ専用に新造船が数隻導入されたようだ。

30分ほどで軍艦岩に到着。これ以上先には小さな滝があるため船では進めない。
船を降りてジャングルトレッキングだ。湿度が高く、蒸し暑い。
でも朝方雨が降ったためか、気温がそれほど高くないので助かった。

しかし雨のおかげで足元がぬかるんでいて歩きにくい。
僕はトレッキングシューズを履いていたが、できるだけ汚さないようにと、
ルートを選びながら進むのでいつものようにペースが上がらない。
僕たちが先頭を歩いていたので、鬱蒼としたジャングルには僕たちの足音と鳥の声。
そして時折聞こえてくる滝の音。川口浩の探検隊気分だ。

30分ほどでマリウドの滝に到着。昨日・今朝の雨で水量が非常に多く豪快だ。
怖くて今日はとても川渡りはできなかった。

さらにそこから5分ほどでカンピレーの滝に到着。
当然ここもすごい水量。腹に響くような流れを聞きながら、しばらく横になって空を仰いだ。
雲が切れると強烈な日差し。おもわず手で顔を被った。

そろそろ時間になったので滝を後にし、乗り場まで戻っていった。

船乗り場には定刻に船がやってきたが、
指定された時間に戻らない人がいたため出発が少し遅れた。

下流の乗り場で船を降り、一気に南風見田まで突っ走った。
2003年に1月に来た時は、こんなキャンプ場誰も利用しない、と思っていたが、
2年でだいぶ変わるもんだな。これならまあまあといったところだろうか。
テントが数張りあったが、キャンパーの姿は見られなかった。
おそらくみんな仕事に行っているのだろう。

そこから少し進むと南風見田の浜だ。
以前はこの辺りにいくつかのテントで生活している人もいたが、
今日は奥のほうにブルーシートが1つ見えるだけだった。
キャンプ場ができたということで追い出されたのだろう。

浜を後にし、途中大原港で休憩。
サキシマスオウの木の群落を見た後、由布島へ。

ちょうどいい場所があったのでバイクを止めると、そこはバスの駐車場なので移動しろという。
それなら最初からそう言ってもらいたい。
それに乗用車用のラインも消しておくべきだ。

仕方なく別の場所にバイクを移動、水牛車に乗って浅瀬を渡り始めた。
水牛のゆっくりとした足取り。約400メートルを10分くらいかけて渡った。
そして島全体が植物園になっている由布島に上陸。

まず池に落ちている、んじゃなくて水浴びをしている水牛を見に行った。
顔だけ出して水の中にいる水牛はすごく気持ち良さそうだ。

園内に入り、レストランでパイナップルジュースを飲みながら時計を見ると4時前だ。
ありゃりゃ、うっかり時間を確認せずに島に来てしまったな。
ほとんど見る暇もなく、4時の島発の水牛車で由布島を後にした。
今度来るときはゆっくりと来たいな。

バイクに乗りこみ日本最南端の温泉”西表島温泉”へ。
料金は1200円で、ずいぶん高いな、と思っていたが、中に入るとその考えはすぐに消え去った。
内風呂は小さめだがそれは問題じゃない。

外に出ると完全な露天風呂が3つ、屋根付きが1つ、そしてサウナ、それにプール(水温約20度)もある。
川岸にある露天風呂からは、空を流れる雲や、川岸に生えている巨大なヘゴが見える。
こんな熱帯の植物を見ながら入れる温泉なんて、他にあるだろうか。

僕たちは温泉に入り、熱くなるとプールで遊び、冷えてくると再び温泉やサウナに入ったりした。
あっというまに2時間が過ぎてしまった。ここは1日居ても楽しいだろうな。
単に体を流す温泉と考えれば高いが、レジャーと考えれば決して高くないな。

6時半を過ぎ、食事の時間まで20分ほどになったので急いで宿に戻った。
そして慌ただしく食事を済ませ、ホタルの観察ツアーに出た。

夕暮れの中、車は急な坂道の白浜の林道に入った。
広いところに車を止め、そこからジャングルの中に入った。
ジャングルの中は足場が悪く、時々急な登りもあった。
僕は午前中のジャングルトレッキングで体力を使ってしまっていたのでちょっときつかった。

しばらく進むとガイドの人が足を止めた。「ハブがいます」
懐中電灯で照らされたその先にはトグロを巻いた三角の頭のサキシマハブがこちらを睨んでいた。
おおーっ、こんな至近距離でハブを見たのは初めてだ。
ガイドさんは棒を使ってハブを遠くに放り投げた。

やれやれ、これで道が開けた。
その先、ライトを消すと、遠くで小さな光が点滅している。ホタルだ。
内地のホタルとは違い、白色LEDのような色で、高速で点滅している。
地面で光り続けているのは幼虫だという。

しばらく周囲を見まわしていると、あちこちできれいな光の点滅が見られた。
これが沖縄のホタルか。
昨日から今日にかけての雨の影響か、数は少なかったが、見ることができて本当によかった。

車に戻ると空に飛行機雲が見えていた。が、こんな時間におかしいな。
するとガイドの人が「あれはレーザー光線です」と。
なるほど、東経123.456789度のレーザーか。
ずっと見たいと思ってたんだ。ホタルは思ったより少なかったけどレーザーも見られてよかった。

車で宿に戻り、チューハイを飲むと、いつのまにか眠ってしまった。
今日はいろいろ行ったのでちょっと疲れたかな。

強行突破 2005,4,18
夜半ころから降り始めた雨は、時折強くなりテントを叩きつけた。

明るくなってきても雨は降りつづけていた。
予報では午前中は雨。午後からは降水確率は下がる。どうしようか。
今日強引に西表に渡ってしまえば明日一日晴れを有効に使える。しかしこの大雨。

7時過ぎ、強行突破を決意。すぐに準備にとりかかった。
2泊分の必要な資材をバックパックに詰め込み、ビニール袋に入れてバイクに積みこんだ。
そして8時半、雨の降り続く中、キャンプ場を出発。

雨が降っているのでいつものようにはスピードが出せない。
それでも9時前には離島桟橋に到着。
今日はバイクごと西表に渡るので貨客船。他にライダーが3人いた。

ペアのフリーパスではあるが、さすがにバイク代は別に徴収された。
帰りは1週間の期限ぎりぎりのあさってにした。

9時半前、ようやく最後にバイクが積みこまれて出港。
この貨客船、船室というものがなく、上部の甲板にステージのようなものがあるだけ。
座席すらない。これじゃ貨客船じゃなくて貨物船じゃないか。

船内を探索したところ、中2階の後部にベンチがあったのでそこに陣取った。
ちょうどそこは風が来ないので快適。しかしエンジン音はことのほか大きいが。
そこで買ってきた弁当とフライドチキンでちょっと遅めの昼食。
西表まで2時間近くかかるので少し休むことにした。

どれくらい経っただろうか。船が左右に大きく揺れ始めた。外海に出たかな。

周囲を見まわすと、よほど船の運行には関係無いものがあった。
擬似餌のついたトローリング用のワイヤー、それに引き上げようの手カギ。
どうやら船員が運行中に釣りをするようだ。

2時間弱で西表、大原港に到着。雨は相変わらず降り続けていた。
とりあえず宿に電話し予約。さっそく民宿マリウドに向かった。

雨はやや小ぶりになったかな、と思ったのも束の間。
その先は恐ろしいほど強烈な雨。走っていると膝が痛くなるほどだ。

12時半すぎ、なんとか宿にたどり着いた。
時間前だったがチェックインし、部屋で休んでいると、間もなく雨が上がった。
それからほどなく青空も見え始めた。

おーっ、晴れてきたぞ。大雨の中強行突破した甲斐があったよ。
僕たちは中庭に出てハンモックに揺られ、さわやかな風に吹かれていた。

太陽も顔を見せてきたので再びバイクで出発。
近くのミトレアキャンプ場に行ってみるとこの前まで米原にいたST君の姿が有った。

そして明日の下見を兼ねて、星砂海岸、浦内川、子午線モニュメントなどを見て回り、
行き止まりの白浜まで行って折り返し、帰りに月が浜に寄った。
そこには以前来た時には工事中だったリゾートホテルができていた。

浜を少し歩き、帰りに中を見てこようと言うことになりお土産を物色した。
さすがリゾートホテル。品揃えは抜群、西表オリジナルグッズもたくさんあった。

ホテルを出て途中無人販売を発見。
パイン有りと書いてあったので見てみるが、果実まるごとは置いていなかった。
あったのは冷凍されたパイン棒、それに冷蔵の切り身だった。
今日はとりあえず冷凍パインを買い、宿に戻ってハンモックで食べた。

7時、夕食の時間だ。
食堂に行き食べ始めたが、ボリュームは満天。
トンカツとキャベツ・ゴーヤーの千切り、マカロニサラダ。
お刺身とナスの煮物、モズク、それに味噌汁。ご飯はおひつに入っていてお代わり自由。
すっかりお腹いっぱいになり、部屋に戻って明日の計画を立てた。

さて明日はジャングルクルーズと温泉に行こうかな。

船が飛ぶ 2005,4,17
今日は雨の予報。しかし朝は薄曇り、そのうち日も射してきて暑くなってきた。
どうなってるんだ、天気予報は。
こんな天気なら今日も島に行こう。一週間乗り放題だから乗らないと損だ。

というわけで12時ちょうどの船で西表の大原港に向かった。

石垣から35分ほどで到着。やや雲が多いが雨は大丈夫のようだ。
とりあえず離島情報で見たサザンレンタカーに行ってみるが、レンタバイクは無いと言われた。
それじゃ、そのへんを歩いてみよう。

というわけで近くを歩いていると、手作りのお土産屋さんを発見。
中を見ていると親切なお店の人がいろいろ教えてくれた。

そしてお店で聞いたレンタルバイク屋に行ってみたが、なんと休み。
ええーっ、日曜が休みのレンタルバイク店なんて聞いたことがないぞ。
運送屋が片手間でやっているとはいえ・・・。

どうしようかと考えていると、近くにタクシー会社があった。
そうか、食事をするだけならバイクを借りるよりタクシーのが安い。
それほど遠くじゃないから、それじゃタクシーで行こう。

窓口に行き、タクシーを頼んだが、運転手のおじさんは何となく乗り気じゃない。
「本当に行くの?」なんて感じだ。短距離なので嫌なのか、眠たかったのか。
そこからは約2キロ。料金は560円だった。

お店は”ハイミカフェ”僕たちはピザと島野菜カレー、それにマンゴージュースを頼んだ。
ピザもカレーも、ジュースもとても美味しかった。

食事を終え、近くの小さなビーチに降り、綺麗な貝殻を拾い集めた。
そのころからか、霧雨を感じはじめたのでビーチを後にし港を目指し歩き始めた。
2キロなら30分くらいで行けるだろう。

途中牧場があったので、着ていた合羽を降ってみると全ての牛の興味を引いたようだ。
微動だにしない多数の真っ黒い牛が、じっとこちらをにらんでいる。
今にも襲いかかってきそうな猛牛のようだ。
雨も強くなってきたのでそれ以上の挑発は止めておいた。
牛や馬を驚かせて逃げは橋走らせると軽犯罪法違反になるし。

次第に雨が強くなり、上下とも過合羽を着こんだ。
港に着くとちょうどいい時間。合羽を脱いで船に乗りこんだ。
帰りは波が高くなり、時々船が空を飛んだ。久しぶりに味わった高速船の醍醐味だ。

ほぼ定刻に石垣に着いた。期待はあまりしていなかったが、やっぱり雨だった。
合羽を着こんで石垣市体育館へシャワーを浴びに向かった。

温水シャワーで温まり、外に出ると雨はすっかり上がっていた。

キャンプ場に戻り、軽く食事をした後、そのまま寝てしまった。
さて明日も西表の予定だが天気が心配だ。

牛の島 2005,4,16
今日も昨日にも増していい天気だ。今日は久しぶりに黒島に行く。

朝食を食べた後、洗濯などをしてまったり。
浜を少し歩いてきれいな貝を拾い集めた。
それにしても強烈な日差しだ。歩いているだけで汗が出てくるよ。

12時前、キャンプ場を出発。12時半の船で黒島に向かった。
航行時間は約25分。途中リーフの外に出るので少し揺れて楽しい。
あっという間に島に着いてしまった。
大きなバックパックを担いだ外国の人も乗っていた。

船を降りるとレンタサイクルの人がいたので自転車を借りた。
僕が借りた方はママチャりスタイルで、いくら漕いでもスピードが出ない。
おまけに向い風でなかなか進まない。

まず行ったのが仲本海岸。潮加減もよく、シュノーケリングにはちょうどいい。
さっそく水着に着替えて海に入ったが、ううーっ、冷たい。
何とか我慢して海に浸かってしまえばそれほどの寒さは感じなかった。

ここの海岸は、岸に近いところでも少し深いところがあって楽しい。
そのためか、米原のリーフ内では見られない大きな魚がたくさん泳いでいた。
サンゴはあまり多くなかったが、小さな貝がたくさんいた。
あめ色のタカラガイを2つ見つけて持ちかえった。

30分ほどで寒さを感じたので海から上がってシャワーを浴びた。

水着やリーフシューズを干したまま、港近くに牛汁と食べに行ったのだがすでに営業終了。
うーん、やっぱr3時じゃ遅すぎたか。
仕方ないのでレンタサイクルの人に聞いて、ハートランドというパーラーに行った。

しかし店の中はも抜けの空。しばらく周囲をうろうろしていると店の人が戻って来た。
カレーは売り切れだというのでポーク卵を頼んだ。
沖縄ならではの料理?だが、ランチョンミートの味は?である。

お腹が満たされたので、島の中央にある展望台に登った。
それから日本の道100選にも選ばれた東筋へ。
車のほとんど通らない、花の咲き乱れるのどかな道だった。
そういえばこの島にも信号が1つもない。

それじゃ仲本に戻ろう。
帰りは追い風で楽になると思ったのだが相変わらずの向かい風。どうなってるんだ?

海岸でしばらくひなたぼっこして温まった後、港に向かった。

定刻の5時半、黒島を後にした。
人より牛のほうがはるかに多い黒島。
なにもない島だが、温かくてのどかさを一番感じられる島だと思った。

6時前、石垣に到着。
まずさよこのサーターアンダギーを買って、
この前メイクマンで買い物をしたときにもらった抽選券があったのでスタンドに寄った。
全部で8枚あったので4回ずつ抽せんしたが、1つも当たらずあめ玉8個。
前にいた人が2等を当ててしまったので、もう当たりは入ってなかったんじゃないか。

それから今日も体育館で温水シャワー。
帰りに無人販売でパイナップルを買ってキャンプ場に戻って来た。

そのころにはすっかり暗くなっていた。

簡単に夕食(おやつ?)を食べた後、少し泡盛を飲んだ。

明日は天気があまりよくないようだ。どこに行こうかな。

ちゅらさんの島 2005,4,15
目が覚めると外が明るい。おっ、いいぞ、今日はいい天気になりそうだ。
外に出てみると薄雲が広がっている。でもこれはそのうち消えて青空になるだろう。

朝食を食べ終わるころにはすっかり雲も消え去った。

今日は小浜島へ行ってみよう。
前回行ったのはたしか2003年だったかな。ちゅらさん2のロケを見に行ったっけ。

洗濯をしたり日記をアップしたりして、11時前にキャンプ場を出発。
11時30分の小浜行きの高速船に乗った。
この航路は約25分。内海ながらも他の島を見ながら楽しめる。

島に到着し、近くのレンタル店で2人乗りのバイクを借りた。
そしてまず和也の木を見に行った。あれからどうなっているんだろう。

さとうきび畑をぬけ、10分足らずで到着。
この前は工事中だった展望台も完成していて、ちゃらさん展望台と命名されていた。
頂上には双眼鏡も設置されていた。有料のはずだが故障しているのか常時見えていた。
そこから眺めるヨナラ水道は筆舌に難いほど美しかった。

そろそろお腹はすいたので、元のコーラルアイランドリゾートの中の食堂に行き、
外のモンパの木の木陰のテーブルで昼食を食べた。

食事を終え、近くの大岳に登ることにした。
登山道の下の退避所にバイクを止めさて登ろうか、と思ったら誰か引き返してきた。
なんだなんだ?坂が急でもうギブアップか?

僕たちも先に進んで行くが、藪に行く手を阻まれた。これじゃまるで廃道だ。
おかしいぞ、こんな有名な展望台がこんなに廃れるわけがない。
この前来たときは普通に登れたのに。

藪をかき分け強引に登っていく。川口浩の探検隊気分だ。
10分ほどで頂上の東屋に着いたが、なぜか全く荒れた様子がない。
アクセス道路がこんなに荒れているのになぜだ。

さらに進むと反対側に整備された登山道が新たにできているではないか。
なんだ、こっち側が正規の登山道になっていたのか。
それにしても不親切だな。下に何か表示しておいてくれればいいのに。

来た道を再び藪をかき分けながら進む。途中天然記念物のキシノウエトカゲに遭遇。

山を降りて今度は島を一周。
集落のヤシの木というパーラーで黒糖サンデーを食べようと思ったらなんと定休日。
ありゃーっ、定休日かよ。それにしても金曜日が定休日なんて。

仕方ないので次回に譲ることにしよう。
それじゃ、はいむるぶしに行ってみよう。

坂を下り、門を通過するとそこは電動カートが走り回るリゾート。
コテージ風の建物が並び、小さな動物園などが点在。
整備された庭園の緑が美しい。

ビーチに出ると真っ白いテラス。海ではバナナボートが疾走していた。
しばらくビーチチェアに座ってリゾート気分を味わっていた。

風が少し冷たくなってきたので港に戻りバイクを返却した。
そしてパーラーの3階のテラスに上がり、紅イモのアイスを食べた。

そして3時35分の船で石垣に戻った。
帰りの船では眠くなりウトウトしていた。

石垣に到着し、買い物をして今日も体育館で温水シャワー。
うーん、この温かさに慣れてしまうともう冷水シャワーはつらいなあ。
少し時間があったのでロト6の当せん番号をIモードでチェック。
おっ、同じ数字が4つある。9000円の当せん、ラッキーだ。

その後キャンプ場に戻って夕日を眺めていたが、
水平線上は雲が厚く、太陽は雲の中に姿を消していった。

夜、海の上には月が輝き海面に反射し、幻想的な雰囲気を醸しだしていた。
空には星も輝いていた。明日も晴れそうだ。

島巡りスタート 2005,4,14
予報では昼前からは晴れてくる予報。でも朝は雲に閉ざされていた。
しかし降水確率は0%。それじゃあ出かけよう。

以前ネットの懸賞で、八重山観光フェリー1週間フリーパスが当選したので島巡りだ。

朝食を食べた後、ゆっくり準備をして出発。今日は竹富島だ。

11時半過ぎ、離島桟橋に到着。僕はこの賑わった雰囲気が大好きだ。
窓口に行き、当選目録を出すとすぐに発券してくれた。
ちょうどお昼にさしかかり、次の船まで45分ほどあったので近くのお店を見て回った。

15分ほど前になったので桟橋から船に乗りこんだ。今日の船は”サザンキング”
後部デッキのベンチに陣取ったが、排気ガスで目が痛くなった。

ほぼ定刻に出港。あの加速感がよみがえってきた。
防波堤を出ると波の上を走るような心地よさ。
時折他の船の引き波を横切るとまるでジャンプするようでおもしろい。

わずか10分ほどで竹富島の桟橋に到着。
さっそくレンタサイクルを借りて走り出した。

そらは薄曇りだが自転車には最高だ。
とりあえずお腹はすいたので観光は後回しにして”喫茶やらぼ”に駆け込んだ。
そういえばここは2003年の1月に母と妹、それに甥っこと来た記憶があるな。なつかしい。

僕たちは焼きそばをたのんだ。
沖縄の焼きそばは内地と違って麺も沖縄そば。
でもこれが意外に合っていてすごくおいしい。

お腹いっぱいになって観光開始。
なごみの塔の恐ろしく急な階段を登ると赤瓦の美しく、そして優しい集落が見渡せる。

塔を降りて近くのパーラーでシークワーサーのアイスキャンディーを食べた。
それから星の砂のあるカイジ浜。遠浅のコンドイビーチで貝拾いなどをして楽しんだ。

再び集落に戻り、さっきとは別のパーラーでソフトクリームを食べた。
陽も西に傾き、少し涼しくなってきたので自転車を返すことにした。
自転車を返し、港まで送ってもらい、港近くにできたビジターセンターを見学した。

そして4時45分発の船で石垣に向かった。

石垣に着き、買い物をして、昨日と同じく体育館で温水シャワーを浴びてキャンプ場に戻った。

今日の夕食はタコライス。チーズと野菜でいっそう美味しくなった。

さて明日はどこの島に行こうかな。チューハイを飲みながら考えよう。

原始人の生活? 2005,4,13
原始人の生活?


今日も曇り空の朝だ。どうもここのところ雲の通り道になってしまっているようだ。

予報では降水確率は10%だがどうも信用できない。
雨はいつふりだしてもおかしくないような状態だ。

お昼過ぎ、曇り空ながらもなんとか安定しているようなので街に出かけた。

途中無人販売でパイナップルを2個ゲット。小ぶりながらも1個150円で、スーパーよりかなり安い。

市街地に入り、マルチメディアセンターで天気とHPのチェック。
K-MAXで盗水防止用の水栓のカギを買った。

それから大盛軒に行ってみたが準備中。もう3時近いからな、もっと早く来なきゃダメかな。
仕方ないのであさひ食堂に行き、いつものあさひ定食を食べた。

その後、洋服店などを回ってメイクマンで水中カメラ、虫除けなど。
そしてマックスバリューで食材を調達した。

今日は気温が低くてキャンプ場の冷水シャワーはとても浴びられない。
というわけで石垣市の体育館に温水シャワーを浴びに行った。
最初数分はお湯が出ないので、壊れているのかと思った。
ここなら200円で、一応15分とのことだが、別に厳しくもない。
コインシャワーのように時間を気にしなくてすむので安心だ。

久しぶりに温水シャワーで体がポカポカしてきたよ。

帰り道、トロピカルでトマトを買ってキャンプ場に戻って来た。

それから夕食を食べたからまったり。

最近暗くなると寝て、明るくなると起きる。なんだか原始の時代に戻ったようだ。

ぐずついた天気の一日 2005,4,12
ぐずついた天気の一日


今日も曇り空に、時折霧雨の降るぐずついた天気。

朝食の後、最近運動不足気味なので、浜の隅から隅まで走ってみた。
足元は砂でなかなか体力を使う。
戻ってくると息が切れて汗びっしょり。でもすごく気分のいい汗だった。

その後も強い風に時折降る雨に外に出られない時間が続く。

午後、雨も上がり、潮も引いてリーフが現れてきたの潮干狩り?に。
風は強いがきれいな宝貝を3つみつけることができた。

夕方、お菓子がなくなってしまったので、おばあの店に買い物に。

今日はキャンプ場から出たのはこれだけだった。

お腹いっぱい 2005,4,11
お腹いっぱい  曇


いつのまにか風も収まり雨も止んでいた。
目が覚めて外をみるが、空一面雲に覆われていた。

朝食を食べてからも天気がはっきりしないのでまったりモード。

昼過ぎ、雲も薄くなってきたので街に向かった。
でも気温が低いのでトレーナーを着込んだ。

しかし街が近づくにつれ気温が上昇。ヒートアイランド現象か。なわけないな。
市街地に入り、ガイドブックで見た大盛軒へ。しかし月曜は定休日だった。あがやぁ。
それじゃ昨日休みだった"どだんこDON"へ行ってみることにした。

時刻はすでに2時半を回っていたので店内は誰もいなかった。
僕はカニチャーハンを頼んだが、お腹がすいていなかったらとても食べきれないほどの量。
やっとの思いでたべ切った。

それから買い物に行って、5時過ぎにはキャンプ場に戻ってきた。
途中パラっと小雨が降ってきたがなんとかそれほど濡れずにすんだ。

サイトに着くと近くにテントが2張り。そして焚き火をしていた。
どこかの施設の人たちがキャンプしに来ているようだった。

暗くなってから少し雨が降り始めた。
時折多少強くなったが風がないのでよかった。

明日も曇りの予報だが、八重山の予報だ。外れてくれればいいな。

川平観光 2005,4,10
川平観光  晴


朝方はなんとなく曇っていたが、いつものように気温が上がるにつれ晴れてきた。

朝食を食べた後は洗濯などをしてゆっくりと時間が流れていった。

お昼前、キャンプ場を出発。今日は川平へ行ってみよう。
米原からは10分ほど。日曜日とあって駐車場はレンタカーとタクシー。
それに大型の観光バスでほぼ満車。でもバイクならどこでもとめられる。

さっそくグラスボートのチケットを買って浜に出た。
いつもポスターやガイドブックで見た写真そのまま、いやそれよりはるかに美しい景色だ。

12時ちょうどに出発するグラスボート。乗客は僕たちだけで貸しきりだ。
風があって多少揺れる。ずっと下を見ていると酔ってしまいそう。
それよりサンゴや熱帯魚の美しさにも酔ってしまうよ。

あっというまに30分が過ぎて浜に戻った。
展望台で写真を撮った後、ハブ館を見学。

川平を後にし、ちょっとクラブメット川平をのぞいてみた。
アクセス道路はまるでゴルフ場のように整備され、きれいに樹木が剪定されていた。
中に入るのはちょっと気がひけるので、フロントの前を通過して戻ってきた。

それから街に向かった。
今日は大潮。これから干潮になるところなので、名倉湾は潮干狩りの人たちでいっぱい。
あんなに人が出たら貝が絶滅しちゃうんじゃないかと思うほど。
それにしてもこんなに車が止まってるなんて初めて見たよ。

街に着き、久しぶりにラーメンとチャーハンが食べたくなったので、
ガイドブックで探していってみるが1軒目は休み。
次に行った八重山高校の北側のラーメン屋さんは営業中だった。
久しぶりに食べたから、というわけでもないが、ラーメンはとても美味しかった。

その後マックスバリューで買い物をしてからキャンプ場に戻ってきた。
相変わらずのいい天気で気温も高い。ちょっと風が強いけど泳ごうか。

ちょうど干潮の時間なのでリーフは完全に姿を現わしていてたくさんの人が潮干狩りをしていた。
とても泳いで行けないのでリーフエッジの入り江まで歩いていき、そこから海に入った。
エッジまで来るとまるで竜宮城のような美しさ。思わず時間を忘れてしまう。
きれいな枝サンゴにカラフルな魚たちが群れていた。

しばらくして寒くなってきたので戻ることにした。
途中の潮だまりはまるで温泉のようになっていた。

海から上がり、シャワーを浴びてくると何やら雲行きが怪しくなってきた。
川平方面がだんだんぼやけてきた。これは雨の降る前兆だ。
急いで洗濯物をタープの下に移動。バイクにカバーをかけた。

しばらくしてものすごい風と共に雨が降りだした。
いつのまにか風が北風に変わり、倉庫テントのタープのペグが飛び、バシー状態。
もうどうしようもないので風下側にフリーにしておいた。

暗くなったころ、雨は収まった。
しかし北風は引き続き吹き続け、リーフで砕ける波の音が恐ろしくも感じた。

マーぺ登山 2005,4,9

昨日は満天の星空だった。
おそらくイギリス人が置いていったシュラフを砂浜に敷いて夜空を仰いだ。
こんなに星があったのかと思うほどの数。時折流れ星も見えた。

夜通し南よりのやや強い風が吹きつづけていた。
朝方は雲が多かったが、気温が上がるにつれ青空が広がってきた。

朝食を食べた後は洗濯や掃除をしてまったり。
久しぶりにハンモックに揺られてゆったりとした時間が流れていった。

11時過ぎ、北部方面に向け出発。
峠を超えて野底林道に入り、マーペー登山だ。
標高が上がるにつれ東側の海岸のリーフが見えてきた。
そして退避所にバイクを止めて険しい登山道を登り始めた。

といってもそこからは10分ほど。途中ロープが張ってあるので特に危険はない。
頂上に着き、岩に登ると360度の大パノラマが広がった。
遠く川平から平久保まで見渡せた。
しばらくすばらしい景色を楽しんだ後下山。

さらに北上し、ハイビスカスの咲き乱れる玉取崎展望台に立ち寄った。

それから明石の明石食堂へ。
数年前に観光誌に掲載されてから観光客が押し寄せるようになった。
今日も駐車場にはレンタカーのオンパレード。
店の入り口には行列もできていた。
なぜかはよくわからないが、本格的1眼レフカメラを持った集団が写真を撮っていた。
僕たちは10分ほど待って店内に入った。当然だが店内は満席。
今日は野菜そばを食べた。野菜も麺もスープも美味しかった。
結局スープも残らず飲み干していた。

店を出て途中無人販売でトマトを100円で買った。
スーパーなら200円くらいはするものだ。ずいぶん安いんだな。

お腹いっぱいになりさらに北上。石垣島最北端の平久保崎灯台に。
週末とあってレンタカーの他、アイスの移動販売車まで出ていた。
灯台方向には行かず、今回も裏登山に登った。

足場の悪い急な斜面を登り終えると、この世のものとは思えない世界が広がっていた。
エメラルドグリーンのリーフ、コバルトブルーの外海、真っ白な砂浜。
まるで観光ポスターのよう。色補正なんてしなくても、この美しさ。言葉では言い表せない。
いつまでもたたずんでいたい気分だった。

よくみると灯台付近にはさっきのカメラ集団がいた。

灯台を後にし、その先にあった浜に出た。
そして砂浜を歩き、きれいなサンゴや貝を拾い集めた。

それにしても強い日差しだ。首筋はひりひりし、腕はバイク焼けで真っ赤だ。

浜を後にし南下、途中吹道川のマングローブを見に行くと、またあの集団がいた。
いったいあのカメラ集団はなんなんだろう。

それから一気に石垣空港まで行き、割引券付きのパンフレットをゲット。
石垣島産牛乳のアイスクリームを送迎デッキで食べた。
なんともいえず美味しかった。
そういえば何年か前、これを食べながら飛行機に乗ろうとして没収されてたおじさんがいたな。

空港を出て、マックスバリューとダイソーで買い物をして6時ころキャンプ場に戻った。
それからシャワーを浴びて夕食を食べた。

今夜は雲が厚く、星空は見えそうもないな。

カエルの合唱 2005,4,8

夜中、遠くでカエルの大合唱が聞こえた。
そしてフクロウやヤモリの鳴き声も。

烏の鳴き声で目が覚めると外は雲が多いながらも青空も見えた。

朝食を食べた後、気温も上がってきたのでシャワーを浴びた。
水は冷たいながらもさっぱりした。

予報どおり雲が切れ、青空が広がり気温もさらに上がった。
こうなるともう泳ぐしかない。水着に着替えて久しぶりに海に入った。
最初はかなり冷たく感じたが、完全に浸かってしまうとそれほどでもなかった。

少し沖合いまで泳ぐと天然の水族館。
サンゴの周りを色とりどりの熱帯魚が泳ぎまわっていた。
去年と変わらない米原の海だった。

でも干潮が近く、腹がサンゴにつかえてあまり泳げなかった。
しばらくして寒さを感じたので海から上がった。

それから昼食を買いにトミーのパンに行った。
しかし12時を過ぎてしまっていたので欲しかったカレーパンなどはほとんど売り切れ。
今度は早めに来ないとダメだな。

適当にパンを買いこみ、キャンプ場を通過してトロピカルハウスに。
去年から150円になったフライドチキンやサーターアンダギーを買った。
そしてバンナ野鳥観測の展望台に登って食べた。すばらしい展望で食べるお昼は最高に美味しかった。

その後県民の森展望台に登った。
気温が高く、空気が湿っているせいか、竹富島以外はよく見えなかった。

展望台を降り、マルチメディアセンターへ。
しかし空いているのはMACのみ。使いなれない上、回線が細くストレスがたまる。
ほとんどが子供で、ネットゲームのようなものをやっている。
あまりにも速度が遅いので、必要な情報を確保し、すぐに出てきた。

そしてカネヒデで買い物をしていると声をかけてくる人がいた。
一瞬誰だかわからなかったが、良く見ると比嘉さんだった。
帽子をかぶってなかったんでわからなかったよ。

それからマックバリュー、メイクマンで買い物を済ませ、キャンプ場に戻ってきた。
サイトに戻るとIMさんが待っていて、サザエを2つくれた。
1時間で12個も採れたとうことで大漁だったようだ。

潮は満ち加減。気温もまだ高い。今日2回目の海だ。
今度は快適に泳げる。リーフエッジまで向かおうとしたが、途中あまりにも水温が下がったので断念。
浜近くに戻るとイソギンチャクにカクレクマノミが数匹泳ぐ姿を見ることができた。
しばらく波打ち際で遊んでいた。

7時前、今日もきれいな夕日が川平に沈んでいった。
今日は気温が28度まで上がった所があったようだ。
日差しも強烈で、日焼けで顔の皮が脱皮し始めたよ。

明日も天気が良さそう。

とんかつ力(りき) 2005,4,7

夜中に風が強くなり、タープがパタパタと音を立てていた。

明るくなって目を覚ますと外は雲り空。時折霧雨も降るあいにくの天気。
でも予報では午後から晴れ。朝食を食べた後は洗濯をすることにした。

しかし洗濯をはじめるとまた霧雨が降り始めた。まあいいや、風もあるからすぐ乾くだろう。
雨も降ったりやんだりで、仕方が無いので倉庫テントのタープの下に洗濯物を干した。

しばらくすると荷物を満載にした小さなバイクが入ってきた。
するとピピっとホーンが鳴った。よくみると仙台のST君だ。わあーっ、今年も来たんだ。
少ずつ米原もにぎやかになってきたな。

近頃運動不足ぎみなので観光ビーチまで走ってみた。
さすがに泳いでいる人はいなかったが、ウェットスーツで水の中にいる人もいた。
いったい何をしているのか不明だった。

お昼過ぎ、だいぶお腹がすいてきた。今日はとんかつ力(りき)だ。
中央の道路から歩いて向かった。着いて見るとすでに店内は満席。
外にも2人ほど待っているようだ。まあここは人気の店だからな。ゆっくり待とう。

15分ほど待っただろうか。数人が出てきたので店の中に入った。
ここのおすすめはミックスフライ。柔らかくて歯ごたえのある極上の美味しさだ。
一度きたら忘れられず、何度も足を運んでしまう。
今日もお腹いっぱいになり店を出た。

それから街に向かい、食料や雑貨を買いこんだ。

夕方、キャンプ場に戻りシャワーを浴びた。
今日は気温が高かったのでそれほどの寒さは感じなかった。

7時前、オレンジ色の夕日が沈んでいった。
こんなによく夕日が見られるなんて。

それから浜に出て、オリオンビールを飲みながら昨日集めておいた薪に火を付けキャンプファイヤー。
だんだん空が明るさを失い、代わりに数えきれないほどの星が現れた。

明日も天気がよさそうだ。

久しぶりの海 2005,4,6
目が覚めると聞こえるのは波の音。おおっ、しばらく忘れていた安らぎの瞬間だ。

天気はあまりさっぱりにとしないので、早めにタープを張ることにした。
2つのテントにタープを張り、これで雨に対しては安心だ。
その後、しばらくするとパラっと通り雨があった。転ばぬ先の杖か。

作業を終え、海岸を歩き、きれいな会を拾い集めた。
そして足だけの海水浴。我慢すれば泳げないほどではないが、まだ海は冷たかった。
ここでリーフシューズの本領発揮。サンゴの上でも快適に歩ける。

砂浜にはTJさんの姿も見え、今年も変わらない米原の海岸だった。

干潮でリーフが現れてきたので先端のほうまで歩いていった。
そして海岸沿いに東の方に向かった。
そこには干潮のときしか歩いて行けない小さなビーチがいくつもある。
人はほとんど来ない、と思っていたらバケツを持った2人のおじさんが歩いてきた。ああっ、びっくりした。

昼過ぎ、伊野田の"ちゃーがんじゅうさあ"に向かった。
農道で峠を超えるときれいなリーフが見えてきた。やっぱり石垣はこれじゃなきゃ。

そして"ちゃー"に到着。おばちゃんは今年も僕のことを覚えていてくれた。
驚いたことに昨日の船で来たことを知っていた。
聞いてみるとおばちゃんも同じ船に乗っていたという。すごい偶然だな。

ぼくはいつものようにラフテー丼、久しぶりに来たせいか、いつもよりかなり大盛に見えた。
食べてみるとお腹いっぱい。申し訳ないが、味噌汁まで飲み干すことはできなかたった。
こんなにお腹いっぱい食べたのは久しぶりだな。

それからキャンプ場に戻り、修行と呼ばれる冷水シャワーを浴びた。これも1年ぶりだ。
水をかぶった瞬間、心臓が止まりそうなほど寒かったが、水を止めるとさわやか。
水滴をふき取るとさっぱりした。

髪が乾いてから街に向かった。この時間になるとやはり暑い。
Tシャツに半ズボンでも快適にバイクに乗れる。

洗い桶や洗面器、それに井草マットなどを買いそろえた。
買い物を終え米原に戻ってきた。
今日は雲が多く、夕日は見られなかった。

夕食はパスタにしようと思っていたが、昼にたらふく食べたのでまったく空腹感がない。
結局そのまま寝てしまった。

聖地へ 2005,4,5
午前4時過ぎか、宮古入港のアナウンスで目が覚めた。
それからしばらくすると、宮古からの乗客が僕たちのいた部屋にも乗り込んできた。

8時過ぎ、カフェで朝食を食べた後、準備開始。

定刻よりも若干早く、10時15分に石垣港に入港した。
車両甲板に降り、バイクに荷物を積み込んで地上に降り立った。
そして港から出ると、左側に小さなバイクが止まっていて、良く見ると見た事のある顔。
おおっ、AO木さんじゃないか。久しぶりだなあ。たしか2002年の12月以来だ。
去年から北海道の雪解けが進むまで楽園で過ごすらしい。

ターミナルに行き、2人分の荷物を無理やりバイクに積み込んで米原へ。
いくら重量級のアフリカツインでもこれだけ過積載だと低速はきわめて不安定。
市街地を抜け、一気に米原まで突っ走った。なつかしい風景が流れていく。

そして聖地米原へ到着。開いたばかりのキャンプ場はテントはまばらだった。
でもこれもなかなかいいな。とりあえずいつもの場所にテントを設営。
いつも使っていた6号炊事棟は風化が進み、北側の屋根はほとんどスノコ状態。
このままでは来年あたり屋根が撤去されるんじゃないだろうか。

10号に行ってみると、まるで海の家のような炊事棟。
中には真っ黒に日焼けした1年ぶりに見るIMさんの姿があった。
手短に話をした後、郵便局留めにした荷物を引き上げテントに放り込み、再び街へ。

新栄公園で待ち合わせし、タンデムで買い物に。
まずはブルーシート、そしてテントとフィンとシュノーケリングセットをGET。
これ以上積めないので一度米原に向かった。

途中、約1年ぶりに知花食堂でそばを食べた。
前より具の量が多かった。

そして米原に到着。ちょうどいい場所が見つかったのでそこの5人用テントを設営。
さっき張ったテントは倉庫代わりにするために近くに移動した。

それから三度街へ。食料と雑貨を買いこんで戻ってきた。
そして海の見える所に張ったテントから、オレンジ色の太陽が川平方面に沈んでいった。

米原で快適に”暮らす”にはもう少し準備が必要だ。

沖縄に上陸 2005,4,4
午前6時前目が覚めた。2等船室は部屋が内側なので外が見えない。
部屋から出て展望通路に行くとまだ日の出前。どうやら雨は降っていない。やれやれ。

部屋に戻って休んでいると、NSさんが「もうすぐ日の出だよ」と教えてくれた。
さっそく甲板に出て船上での日の出を鑑賞。水平線のわずか上の雲から太陽が顔を見せた。
オレンジ色のまぶしい太陽。静岡とは違う、南国の太陽だ。

午前7時過ぎには那覇港に入港した。予定より少し早い。あまり早く到着しても困るな。
荷物はすべて船で預かっていてくれるのでウェストポーチとタンクバックだけ。

案内があったので車両甲板に降り、バイクに乗り込んだ。久しぶりの沖縄だ。
ランプウェイが開き、地上の係員が乗り込んできた。さあ、いよいよ沖縄だ。

しかし走り始めてみると意外に涼しい。寒さすら感じる。
ターミナルに寄って時刻表を確保した後、まずは波の上ビーチへ。僕が沖縄に来た時は必ずここに来る。
8時前のビーチは泳ぐ人も無く閑散としていた。風がありとてもじゃないが泳げない。

しばらく居てもおもしろくないので途中弁当を買って瀬長島へ。
ちょうど島の風下側にバイクをとめてポーク卵を食べた。久しぶりの味だ。

しばらくするとものすごい音が響いてきた。おおーっ、何だこの音?
それも何回も繰り返されている。

弁当を食べ終わったので行ってみると、なんとジェット戦闘機が離陸しているところだった。
滑走路に出て数回空ぶかしした後、轟音を放ち、猛烈な加速で離陸していった。
たとえ真横にいたとしても、話などとてもできないほどの音だ。
旅客機よりもよっぽどうるさく感じられた。

しばらく離陸も無さそうなので再び波の上ビーチに移動。
10時近くなっていたのでビーチは温かく、そして賑わっていた。
防波堤のベンチに横になり、久しぶりの沖縄を全身で味わっていた。
しばらくすると顔が熱くなってきた。おおっ、この感覚だよ。

1時過ぎまで波の上ビーチで過ごした後、空港へ迎えに向かった。
2時前、ほぼ定刻に飛行機は到着し、空港からはタンデムでとりあえず安謝港へ。
安謝港のコインロッカーの荷物を詰め込んで、北谷のアメリカンビレッジへ。
二人ともお腹がすいていたのでタコライスを一気にたいらげた。

それからそこにあった大きな観覧車に乗った。
2人で1000円以上の食事をしたので観覧車が半額になった。

ビレッジを後にし、嘉手納の道の駅に行って米軍機のタッチアンドゴーの訓練を見た。
本当はジェット戦闘機が見たかったのだが、見られたのは輸送機ばかりだった。

その後、高速に乗って一気に首里城へ。
4月1日から法律が改正されて高速もタンデムができるようになったので楽チンだ。
5時半を過ぎて見学する人も少なく何となくいい雰囲気だった。

そろそろ時間になったので、途中で買い物をして安謝港へ。
到着するとすでに乗船が開始されていたのですぐに乗り込んだ。

一度部屋に入った後、買ってきた夕食をカフェで食べた。
最近はずっとカフェが開放されているので便利になった。

さあ、明日は待ちに待った石垣だ。米原は今どうなっているんだろう。

船での一日 2005,4,3
午前8時前目が覚めた。少しの揺れを感じるが、不快なほどじゃない。
それより暑くてたまらない。
とても部屋には居られないので展望通路に出てペーパーカップコーヒーとパンで朝食。

空は晴れ渡り、水面のキラキラとした反射光がまぶしいほど。
外に出てみると風が違って感じられた。そして海の色も変わった。
今日一日寄航は無く終日航海日だ。

9時ころ四国沖を通過。その後しばらく携帯が圏外になった。

しばらくして再び外に出ると、陸はおろか人工物は全く見えない。見渡す限り海。
時折コンテナを満載した貨物船や漁船とすれ違う。浮き灯台のようなものもあった。
それらはだんだん小さくなり、そして見えなくなっていった。地球が丸く感じられる。

お昼過ぎ、海面にはウサギが跳ねだし、横揺れも大きくなってきた。
それからしばらくすると携帯のアンテナが3本立った。
右舷前方を見ると島の稜線がはっきり見えた。久しぶりに見る陸だ。

それから眠くなりしばらく部屋で休んでいた。
4時ころだろうか、船が大きく揺れだした。外はすごい波しぶき。
左舷側はまるで雨のようだった。外洋に出たな。
通路や階段では手すりにつかまっていないとまっすぐ歩けないほど。

その後も展望通路と部屋を行ったり来たり。
8時前、部屋を出た。さっきよりはだいぶ揺れも収まってる。

甲板に出てみると、右舷側には街の明かり。そして頭上には星空が広がっていた。

そろそろ九州を過ぎたころだろうか。電波のあるうちに早めにアップしておこう。

さあ、いよいよ明日は沖縄だ。

旅立ち、偶然の再会 2005,4,2
ついに旅立ちの日が来た。
午前2時前、目が覚めた。外は静寂の世界。

軽く朝食を食べてから部屋の電源を落とし、ウェストポーチを持って車庫に降りた。
愛車ともしばらくお別れ。父に頼んで時々乗ってもらうことにした。

そして2時51分、アフリカツインと共に家を後にした。
今回は去年の失敗を教訓に、防寒対策を強化した。
まずは上着を1枚追加、グローブは厚いもの、ブーツカバーを装着して裾からの冷気の進入を阻止。
そしてマフラーを装着。さらに秘密兵器は、使い捨てカイロ。これなら万全だ。

と思ったのだが走り出した瞬間、寒い。おかしいぞ、去年よりはるかに温かいはずなのに。
だがよく考えると去年出発したのは4月下旬。うーん、今年はまだ桜も咲き始めたばかりだしな。
四月上旬と下旬じゃ気温はだいぶ違うだろうな。

R246を下り、沼津からR1をひたすら西進。郊外に出ると高速並みのペースで走れる。
土曜日ではあるが、この時間だとまだトラックがほとんどだ。
それにしても寒い。これじゃ名古屋に着くまでに凍死しそうだ。

途中道の駅宇津の谷で休憩。あまりの寒さにたまらずカッパのズボンをはいた。
これで少しは良くなった。ような気がする。

その先はバイパスになり信号も無く快適。
漆黒の夜、はるか先までテールランプの光が流れつづけていた。

気温が一番下がるのは日の出の直前。まだこれから冷えていくのか。

静岡県内の一般国道バイパスが30日から無料化されたので県内は快適。
といってもだいぶ前から夜間は無料だったが。帰りは楽になりそうだ。

外気は冷たく、体が切り裂かれるように寒い、というより痛い。
いつも車ばかり乗っていたのでこの寒さは久しぶりに味わうな。
でも歯がガチガチ震えるほどの寒さじゃない。でもまあ雨よりはマシか。
それ以上に困ったのは睡魔だった。

今回初めて通ったのが浜名バイパス。
橋がだんだん高くなり、毎年花火を見に来ている弁天島の鳥居が見えてきた。
そして左には白い砂浜の海岸、穏やかな波が遠くから砕けていた。
静かだ。静岡にこんな海岸があったなんて。

空がだんだん黒から藍色に変わり、そして日の出を迎えた。
バックミラーにはオレンジ色の太陽。やれやれこれで温かくなるかな。
しかしいつまでたっても温かくならない。
太陽光線が雲に阻まれて地上まで届かないようだ。

今回は豊橋からR23で蒲郡を経由してみた。
以前、車で走って迷ったことがあったが、今回もまた途中で道を間違えUターン。
たしかこの前も間違えた所だ。どうもこの辺りは標識が判りづらいな。

知立バイパスに入ると再び高速並みのペースを取り戻した。
寒さを堪え、8時過ぎ、なんとか名古屋フェリーターミナルにたどり着いた。
しばらくして乗船手続きが始まったので、クーポンを乗船券に引きかえた。
その後眠くなったので2回の待合室に上がり、勝手にテレビを付けて見ていた。

しばらくうとうとしていると、隣の席に転がりこんでくる人がいた。
うわっ、なんだなんだ?誰だ。顔を見合わせると、なんとNSさんじゃないか。
一昨年米原で出会い、夏には北海道で入院している時にお見舞いに来てくれた。
そして去年も北海道で何度か会っている。

それにしても偶然だ。さっき手続きしたとき、予約名簿に似た名前があり、まさかと思っていたが。
彼も僕と同じく3月いっぱいまでバイトしていて、この船で知り合いのいる宮古島まで行くという。
うーん、偶然というよりライダーの行動はやっぱり似るのかな。

10時半過ぎ、車両の乗船が開始された。
いらない荷物をバイクに残し、船内にに入った。1年ぶりに乗る飛龍。懐かしい。
今回も部屋は定員いっぱいの6人が入っていた。うち3人はライダーだった。
他の3人も旅人のようで、受付時に部屋を割り振っているようだ。

とりあえず荷物を部屋に置き、外の甲板に出ると揺れを感じた。
ふとターミナルの方を見ると、すでに離岸していた。
時計を見るとまだ10時53分。おいおい、定刻前だよ。
いつも遅れる有村が定刻前の出港?。雨が降らなきゃいいな。

しばらく外で過ぎていく景色を眺めていたが、寒いので展望通路に移動。
前方に新空港セントレアが見えてきた。多くの航空機が駐機しているのが確認できた。

15分ほどすると眠くなったのでベッドに戻り横になった。
そして気が付くともう3時を回っていた。

それから寝たりテレビを見たり展望通路へ行ったり来たり。
夜になると窓からも何も見えなくなる。
わずかに砕ける曳き波が砕けるのが見えるだけ。
エンジンの音と振動は途絶えることなく続いている。

10時前、ようやく大阪南港へ入港。どうやら順調に来ているようだが沖縄はもう少し先だ。

準備完了 2005,4,1
今日から4月。8時半に布団から出た。

朝食を食べた後、早速準備開始。
まずは先に送ってしまう荷物をコンテナボックス2つにまとめた。
最近、郵パックの料金体制が変わり、重量ではなく体積になった。
ということは、同じ大きさならできるだけたくさん詰め込んだ方がお徳になる。

バイクに積む荷物を少なくするため、荷物をまとめるとコンテナボックス2ついっぱいになった。
そこで裏技登場。コンテナボックスを2積み重ねて連結してしまうのだ。
こうすれば料金をほぼ半額に抑えることができる。
料金は縦+横+高さの合計で決まるので、同じものを2つ重ねると、増えるのは高さだけなのだ。

PPバンドで締め付けて、体重計に乗せると24キロほど。
それを郵便局に持ちこむと、料金は2100円だった。

それから家に戻り、荷物をまとめた。
送ってしまう荷物を多くしたので、積んでいく荷物は意外に少なくなった。
それから買い物に行って電池などの消耗品を買ってきた。

夕方、準備が完了し、荷物を全てバイクに積み込んだ。
さて明日は2時過ぎの出発。今日は早めに寝ようかな。


本日の歩数:5,500歩

旅立ちまであと 1日