今朝は久しぶりに早起きした。外を見ると久しぶり?に曇り空。
でも天気予報は晴れの予報。それじゃ出かけよう。
きのう、米原で出会って開陽台で再会した
渡辺さんのページを見ていたら、温泉に行きたくなった。
というわけで、大井川の上流、寸又峡(すまたきょう)温泉に行くことにした。
9時前、家を出てR1をひたすら西進。静清バイパスを途中で下りて山に向かう。
このルートはこの前畑薙ダムへ行った時と同じルート、というかこのルートしかない。
狭く急なワインディングを延々と走り、出発から2時間を過ぎてようやく井川ダムに到着。
大井川鉄道井川線(トロッコ列車)の終点井川駅の先を左折。その軌道沿いを走る。
この辺りは急峻な谷で、落ちたら助かるこはないだろう。発見されるかどうかも疑問だ。
そしてちょうど12時、寸又峡温泉に到着。買ってきたおむすびを食べて腹ごしらえ。
トレッキングシューズの紐を締めなおして歩き始めた。
ここから夢の吊り橋まで約2キロ。30分はかからないだろう。
温泉街を抜け、ゲートを通過して舗装された道を歩いていく。
僕は歩くのが早いので、どんどん追い越していく。ほとんどは家族連れかカップルだ。
静かな山奥に、足音だけが響いていく。トンネルに入ると水滴の音。鍾乳洞みたいだ。
20分ほどで下の方に橋が見えてきた。あれが夢の吊り橋か。けっこう怖そうだな。
階段を下り、橋の袂に到着。数人が渡って来たので渡リ終えるまで待つか。
と思ったら途中で止まってなかなか動き出さない。仕方なく僕も渡り始めた。
橋と言っても人が何とか歩けるほどの板しか敷いてなく、歩くたびに揺れる。
もちろん下が恐ろしいほど良く見える。できるだけ下を見ないように歩く。
すると向こうから渡ってくる人が故意に揺すり喜んでいる。
一緒に渡っている人を怖がらせて喜んでいるようだ。
おいおい、やめてくれよ。落ちるんならあんただけにしてくれよ。
僕が歩くスピードを早め、近付いていくと揺するのを止めた。
渡り終えると急な階段だ。全部で304段あるらしい。まあたいしたことないな。
などと考えて一気に登ってやろう。と思ったのだが意外に急で息が切れる。
とてもじゃないが一気には登り切れなった。途中いいところにベンチがあったので数分休んだ。
息が落ち着いたので再び登り始めた。そしてなんとか304段を登りきった。
下を見ると、さっきの橋がはるか下に見える。怖えーっ。路肩から離れて歩く。
その先、急千頭森林鉄道が走っていた橋を道路に改造した橋を渡る。
恐ろしく高く、とても下を覗く気にはなれない。橋の真ん中を歩いていく。
こういう橋を渡っていると、変なことを考えてしまう。
今巨大地震がきたら、橋が急に傾いたら。
床が抜け欄干にしがみついている自分を想像してしまう。
ダメだダメだ。そんな考えを振り払いながら何とか何事も無く飛龍橋を渡りきった。
そこから断崖絶壁の道を歩いて温泉街に戻った。
ここに来たんだから温泉に入って行くしかないだろう。
坂を登って町営の露天風呂”美人づくりの湯”に到着。でもここ、屋根があるよ。
これでも露天風呂なのだろうか。まあ細かいことは気にしないようにしよう。
でもこれって細かいことじゃなくて、肝心なことだと思うんだけど。まあいいか。
400円で入浴券を買ってさっそく露天?風呂に。5・6人は余裕で入れる大きさ。
やや硫化水素臭がする、僅かに白みがかったお湯。温度は噴出口で43度。
ぬるめのお湯で僕にはちょうどよかった。
2時ころ、寸又峡温泉を後にした。歩数計は8000を超えていた。
今度は来た時とは別の道。途中ツーリングマップルを見ると、対岸に林道があるじゃないか。
フラットなダート3キロ?、それじゃ行ってみるか。
最初は狭い舗装された道。昔はここに森林鉄道が走っていたようだ。
所々落石や倒木があるが、何とか車が通れるようにはなっている。
しかし舗装が終わるとひどい道。ルートを選ばないと床下がついてしまう。
ガードレールは無いし、そこらじゅうで崖崩れ。おまけに道が川になっている。
ハラハラドキドキの連続で、気が休まる暇が無い。
本当に通り抜けられるのかな。不安になってくる。もう戻るのは嫌だよ。
時折床下に石がヒットする音がすると心臓が止まりそうになる。
何がフラットだよ。こんな道、二度と来るか。通行止めにした方がいいよ。
本当に3キロだったのだろうか。僕には何十キロにも感じられたよ。
そしてやっと国道に出た。しかし国道といえども急な山道。これがけっこう疲れるよ。
1時間以上かけてようやくR1まで下りて来たがいきなり渋滞。どこまで続いてるんだろう。
清水インター入口を過ぎると渋滞は解消し快適になった。
5時過ぎ、ちょっと海岸に出てみた。
水平線の僅か上だけ雲が切れ、神秘的な夕焼けが見えていた。こんなの初めて見たよ。
しばらくその風景に見惚れていた。
気がつくと外は真っ暗。ちょっと寝てしまったようだ。そして雨も落ちてきた。帰ろう。
家に戻ると7日からの台湾の日程表が届いていた。今度のホテルは国光大飯店か。
ホテルなんて泊まれればいいのでどこでもよかったが、駅から近いのでベストポジションだ。
後は天気がいいことを祈るばかりだ。フィリピンの東に
不気味な雲があるけど。