香港・澳門・中国 大冒険の旅
パッカーづいてしまった僕は、台湾に続いて香港にも行ってみた
それだけでは飽き足らず、陸路国境を越えて中国まで足を伸ばしてみた
言葉の全く通じない中国、僕にとって大冒険の4日間だった
★★★2003年7月15日★★★
☆☆☆香港へ!☆☆☆

朝3時過ぎ目が覚めた。
寝てしまうと起きられなくなりそうなのでそのまま起きていた。
3時半ころ朝食?を食べて出発の準備。
パッキングは昨日のうちに終わっているので余裕がある。
最後にパソコンを終了し部屋の電源を切った。

そして午前4時、暗闇の中、車で家を出た。
この時間なら一般道も空いているだろうが、首都高が心配だ。
少し時間がずれると一気に渋滞が伸びてしまうからな。
大井松田まで下道で行こうとも思ったが、御殿場インターから東名に乗った。
さすがに平日の早朝とあってトラックが多い、というよりほとんどがトラックだ。流れも早い。

順調に走行し、港北パーキングでトイレ休憩。1時間ちょっとで東京料金所通過。
用賀料金所で1キロほど流れが悪かったがそれほどのロスタイムはなかった。
谷町からは環状線の外回りに乗り箱崎を通り7号線に出た。この前とは逆回りだ。
その後京葉道路、東関道と乗り継ぎ酒々井パーキングで時間調整。
大里インターで下りて駐車場へ向かった。まだ7時なので渋滞も無く快適だ。
駐車場に着き4日分の駐車料金2415円を払いバスで空港へ向かい、7時20分には到着した。

受付カウンターはまだ開いていなかったので、地下のコンビニでパンとペットボトルを買ってきた。
出発ロビーに戻り、電光掲示板を見上げると、NH909便が1時間遅れになっている。
ありゃ〜っ。せっかく早い便で行けると思ったのに、香港到着も1時間遅れだな。
これ以上遅れなければいいが。

カウンターが開いたので受付に行くと、やはり出発が1時間遅れるという。
その代わり、お詫びとしてミールクーポン1500円分をくれた。おおっ、ラッキーだ。
さっそく4階のレストラン街に上がり、何を食べようか物色。
あっさりとしたうどんを食べることにした。

航空券を見るとすでにチェックインは済んでいて、座席は28F。うーっ、真中の席だ。

もらったミールクーポンは1000円と500円の2枚。
1枚記念に持って帰りたいので1000円以下のものを頼んだ。
が、出てきたのは頼んだのとは違う。頼み間違えたかな。でもメニューを指差したし…。
一応店員に確認したらそう聞こえたという。まあいいか。天ぷらがいっぱいだ。
本当はお餅の入ったうどんが食べたかったのに、と思っていたらお餅を1つ入れてくれた。
食べ終わり、1000円を超過した分260円は現金で支払った。

その後することもないので出国審査に向かったが、なぜかすごく混んでいる。
できるだけ日本人の多い列を探して並んだ。そのほうが早いのだ。

出国審査ではパスポートに出国のスタンプを押すのだが、
入出国のスタンプが6個押されたページに無理やり押されてしまったので
スタンプが重なってしまった。帰りに探すのに苦労しそうだ。

免税店にも寄らず、そのまま搭乗口へ歩いていった。
さすがに2時間以上前なので待っている人も疎だ。

ふと階段の下を見ると、ノートパソコンが設置してあった。
電源も入っているし、インターネットエクスプローラーも開いている。
どうやら無料でネットが出きるようなので、早速試してみた。
OSはXP-PROのようで、デスクトップにはアイコンが1つも無く設定の変更も一切できない。
こんな所に設置するのだから当然と言えば当然だ。
さらにノートンがインストールされていて、自分のHPでも開けないページがある。
10分ほど使っていたがおもしろくないので席に戻った。

しばらくすると家から電話があり、今程表が届いたという。
今ごろ来てもどうにもならないのになあ。

その後は席でうとうと。
ふと搭乗口上の表示を見ると、いつのまにか出発が11時15分になっている。
また10分遅れたな。本当にその時刻に出発できるのかなあ。

11時になって、ようやく搭乗が開始された。
機に乗りこむと座席配列は3−3−3でFはド真中。
でも全席液晶モニターが装備されているのでまだよかったな。
荷物を上の棚に乗せようとしたらすでにいっぱい。
仕方ないので他を探すと2つ後の席の棚が空いていた。

11時15分、機が動きだした。でも外が見えないのでおもしろくない。
飲み物と機内食が配られてからはほとんど寝てしまっていた。
やっぱり睡眠時間4時間じゃつらいな。でもよく寝られたよ。

時計を1時間戻し、現地時間15時30分ころ香港国際空港に着陸。
降りようと準備をするが、荷物は後の棚だ。人の流れが逆なので取りに行けない。
結局全員が通過するまで待つはめになり、僕が一番最後になってしまった。
ターミナルに歩いていくと、新しくてすごくきれいな空港だ。

入国審査は1分ほどかかったが、特に問題なく通過。税関は素通り。
空港での両替レートは悪いので、インドに持って行った残りの15米ドルだけ両替した。
そして指定されたB出口から出て現地係員を探すがなかなか見つからない。
周囲をうろうろしていると、5分ほどしてかやようやく発見した。
集まったのは一人参加の3人で、3泊は僕だけだった。
現地係員に先導されて空港を出てバス乗り場へ。
その瞬間、暑い。おそろしく蒸し暑い。気温は33度、湿度は80%。こりゃまいるな。

バスに乗りこみ一路高速道路でホテルに向かう。香港は左側通行だ。
バスのエアコンはインドのバスのように中途半端な効き方だ。

しばらく走るとあのテレビで見た摩天楼が見えてきた。おおっ、すごい数の高層ビルだ。
建ぺい率や容積率はいったいどうなっているんだ?無制限なのか?
1つのビルが倒れたら、将棋倒しになるんじゃないかな。
それに日本では転倒角度不足で車検を通りそうも無い2階建てバスのオンパレード。
まあそれ以前に日本じゃ全高制限にひっかかるな。
それにしても本当に”街”という感じの都市、というのが第一印象だった。

飛行機の到着が遅れたので、街に着くころはもう銀行も営業を終了してしまうらしい。
それに口座が無いと手数料を50香港$引かれてしまうという。
仕方ないので旅行会社で両替してもらったが一万円で632香港ドル。$1=約16円。
それほど悪くないな。香港なら近いからまた来られるだろう。ここで2万円両替した。

40分程でハッピーバレーの英皇駿景酒店(エンペラーホテル)に到着。
香港のホテルはデポジットが必要のようで、クレジットカードを提示した。
持っていないと一万円ほど預けなければならない。
部屋に行き荷物を整理してしばらくまったり。これからの予定をたてる。

6時過ぎ、ちょっと街に出てみようと思いホテルを出た。
とりあえず周囲の地理を頭に叩きこむためトラムのレールに沿って歩いてみる。
タクシーに乗ってしまえば楽だけど道を覚えないからな。取りあえず歩く。
途中からトラム乗ろうとするが、乗り場が中央分離帯にあるのでなかなかたどり着けない。
結局メインの通りまで歩いて出てしまった。
トラムのポイントに来たが、右左折はどうやって決めてるんだろう。行き先があるのかな。
それになぜか一方通行のようだ。単線だし反対方向に走っていないは。

そして街を散策。物価は台湾に比べて高いような気がするな。
しばらく地下鉄の駅を探して歩いた(迷った)あと、やっぱりトラムに乗りたくなった。

そうだ、ピークトラムに乗ろう、そして百万ドルの夜景を見よう。
近くにあった停留所からトラムに乗りこみ2階に上がった。
エアコンは無いが走り始めると風が通りぬけて気持ちいい。
しかし初めてだし、案内のアナウンスも無いので地図とにらめっこ。
景色を楽しむ余裕が無い。でもなんとか香港公園の看板を見つけ、そこで降り
そこから歩いてピークトラムの駅まで行った。途中案内標識があったので助かった。

窓口に行き、往復券を30ドルで買った。紙でできたテレカくらいの磁気カードだ。
ピークトラムかなり広い軌道のケーブルカーだ。開業時から未だ無事故らしい。
列車が入ってきてドアが開いたので早速一番前の右側に陣取った。
動き出しはゆっくり、すぐ先の途中駅に停車。車輪を固定していないのか
ケーブルの伸び縮みで微妙に前後に動いていて気持ちが悪い。
なんだか宙ぶらりんになっているようだ。

ケーブルカーで途中駅に止まるということは、反対側に同じ距離で駅があるんだろうな。
その先、信じられないような勾配を登っていく。おいおい、だいじょうぶかよ、って感じだ。
ワイヤーが切れたら車輪だけじゃ絶対に止まれないな。
ビルが斜めに見えるよ。それに木でできた椅子なので背中が痛くなるほど急勾配だよ。

終点近くなり、ビルの群れが見えてきたよ。おっ、これだこれだ!
昔、ジグソーパズルで見たあの風景そのままだ。
トラムを降下り、展望台に出て下を見下ろした。
うぉーっ、すごいよこの景色。こんなとこ日本じゃ無いな。

まだ7時過ぎ、辺りはまだ明るさを残している。風が気持ちいい。
景色を見ていると、いろいろな国の人に写真を撮ってくれと頼まれる。
日本語の声も聞こえたが、みんなガイド付きで来ているようだ。

30分ほどすると一気に暗くなってきた。天気もいいし最高の夜景が見られそうだ。
う〜ん、いい感じになってきたぞ。今ごろがちょうどいい時間かな。
あまり遅い時間だと、オフィスの電気も消えてしまうからな。
遠くの海に、舟の明かりも見える。ディナークルーズかなあ。
こんな間近に、こんな美しい夜景を見たのは初めてだよ。
これが百万ドルの夜景か。
ここにはカップルで来るのがよさそうだな。

青から紺、そして暗闇へと変わる空を見届けてピークを下りた。
降りた所のバス停に、オープントップのバスが止まっていてみんな乗りこんでいる。
このバスはいったいどこへ行くんだろう。それに運賃はいくらだろう。
乗ってみたい気がするけど行き先もわからないし…今回はパス。
今度見つけたらかまわずに乗ってしまおうか。再悪戻ればいいからな。

帰りはトラムの乗り方も要領を得たので安心だ。
ここだ、と思ったところで降りる。でもハッピーバレー方面のトラムはどこから来るんだろう。
それに何だか見覚えの無いところにきてしまったぞ。
地図を見ると、ハッピーバレー方面は環状線になっている。そうだったのか。
それじゃこのまま行けばどうにかなるな。
夜の競馬場の横をゆっくりと歩いていった。

しばらくして見覚えのある風景。トラムの終点だ。(起点かな)
このすぐ先がホテルだ。これでこの辺りの地理はほとんど把握できた。
ホテルに行く前に、近くのコンビニで買い物をしてからホテルに戻った。

今日は疲れたなあ。初めての場所はやっぱり緊張するよ。
でもこういう心地よい疲れって、一晩寝るとすっかり抜けるんだよね。

明日はどこに行こうかな。


★★★2003年7月16日★★★
☆☆☆大冒険!香港脱出P1☆☆☆

今朝は夢を見たな。米原キャンプ場だった。
キャンプ場の中を歩いていると、突然腕時計のアラームが鳴って、気が付くとベッドの上だった。
もう少し夢を見ていたかった気がするな。でもここは香港なんだよな。
夢の中でも幸せだったが、目が覚めても幸せだ。こんなことって滅多に無いな。

バスタブにぬるめのお湯を溜め、ゆっくりと浸かってからシャワーを浴びた。
今日は中国に行ってみよう。深センだけなら簡単にビザが取れるらしい。
朝食を食べてゆっくりと準備。昨日、周囲の地理とトラムを克服したので安心して出発できる。

8時半ころホテルを出て、コンビニで水とサンドイッチを買ってトラムの起点に向かった。
ここから西行きのトラムに乗ってしまえば中環の駅まで直行できる。しかも2HKドルで。
乗り物を克服できると行動員が範囲が一気に広がるな。安心感も全然違う。

行き先を確認してトラムの2階の一番前に陣取った。ここなら前が良く見える。
エアコンは無いので暑いけど、走っていると風が気持ちいい。
揺れも衝撃も大きいけどそれも楽しい。昨日よりかなり余裕が出てきた。
中還駅の直前でトラムを降り、港に向かって歩いていく。

ここからは舟で向こう岸まで渡ってみよう。
本当はスターフェリーに乗ってみたかったけど、船着場が九広鉄道の駅から遠いので
ディスカバリーベイフェリー(DBF)に乗る。このフェリーなら船着場から歩いて駅まで行ける。
地下道を通り、スターフェリー乗り場の前を通過し、DBF乗り場に行った。

でもこの乗り場にはお客は誰もいない。営業はしているようだが。
構わず先に進むと改札口があり、運賃箱に直接4.5HKドルを入れるようだ。
小銭の持ち合わせがなく、お釣が出そうも無いので窓口に10HKドルコインを渡すと
小額のコインが数枚返ってきた。勝手にこれがお釣りかと思って先に進むが改札口が開かない。
おかしいなあ、と思って2.3回試すがやっぱりダメだ。
するとさっきの窓口の人が何かマイクで言っているが全然わからない。
振りかえると運賃箱を指差している。どういうことだ?さっき払ったじゃないか。
一応握っていたコインをよく見ると10HKドル分あるじゃないか。なんだ、両替しただけだったのだ。
運賃箱に4.5HKドルを入れるとバーが回転して中に入れた。やれやれ。

しばらくして船が着いたので乗りこむと、中は強烈にエアコンが効いている。
僕は2階のオープンデッキに上がった。すると船はすぐに動きだした。
おっ、これは早い。スターフェリーが止まっているように見えるよ。
僅か10分くらいで向こう岸の尖沙阻東に到着。
さてここからどうやって紅勘駅まで行けばいいんだろう。

上陸すると道路の工事中で、直接駅まで行けそうに無い。
でもよく辺りを見ると、駅までの迂回路が表示してあった。随分遠回りだなあ。
仕方なく案内にしたがって歩いて行くと、意外に早く駅に到着した。
駅に着くとまず国境の羅湖駅までの切符を買う。2等は33HKドル。頭等(1等)は66HKドルだ。
行きはとりあえず1等に乗ってみよう。ということで自販機で切符(カード)を買った。

ホームに下り、1等の乗り場を探すがかなり遠い。
どうやら1等は1両しかなく、前から4両目だけらしい。かなり歩かされる。
ようやく乗り場を見つけるとすぐに電車が入ってきた。
2等の椅子はステンレス製のプレス品。座り心地は良くなさそうだ。
ドアが開き乗りこむと、日本のJRのグリーン車ほどではないが、
特急の普通車くらいのグレードだ。向かい合わせの4人掛けでリクライニングは無い。

40分ほどの電車の旅。窓の外を流れる景色を楽しみながら走っていく。
郊外に出ると緑はたくさんあるが、あの高層マンションはどこにいってもある。台湾とは違うな。
終点の羅湖駅に到着し、人の流れに乗って歩いていく。ここからが問題だ。緊張する。

まずは出国審査だ。外国人と、香港人ではゲートが違う。
出国カードを書かなきゃいけないのかな、と迷っていると係員が来たのでパスポートを見せると
来る時飛行機の中で書いた出国カードが挟まっていて、それを見てその人は
ゲートを指差し「ゴー、ゴー」という。いいのかなあと思ったが取りあえず行ってみた。
パスポートと出国カードを審査官に渡すと、パスポートに出国のスタンプを押されて返ってきた。
出国カードは回収されてしまった。いいのかなあ、また空港で書けばいいか。

駅を出て橋を渡る。この川が国境か。両岸は厳重に監視されている。
初めて陸路で国境を越えた。なぜか緊張感が走る。ここからは中国か。
撮影禁止だったが見つからないように撮影。バレないかヒヤヒヤするよ。

今度は入国審査。中国はビザが必要だ。
でも深セン経済特区に限っては、5日間のビザが簡単に取れるという。
入国審査の手前に来ると、2階に上がるエスカレーターがあったので上に登った。
すると銀行のような窓口があり、中には欧米人と思われる人が何人もいた。

おっ、ここだここだ。まずは申請書を書く。
誰かが日本語で見本を書いて、ガラスの下に挟んでくれてあったので迷わず書けた。
まあ、漢字と英語と併記してあるのでなんとかなっただろうけどね。
そして申請書とパスポートを窓口に持っていくと、番号札を渡された。本当に銀行みたいだ。

椅子に座って待つこと数分。英語で番号を呼ばれたのですぐにわかった。
窓口に番号札と100HKドルを持っていくと、パスポートを返してくれた。
VISAとはどんなもんだろう、とパスポートを開くと何か貼りつけてあった。スタンプじゃないんだ。
それはインドビザのように貼りつけるタイプ。すべての文字が印字されていた。

しかし5日間で100HKドルとは少し高いな。単なる外貨稼ぎとしか思えない。
入場料と思って諦めるしかないか。下に降り今度は入国カードだ。これは少し面倒だ。
適当に書いて入国審査に行ったけど、カードはほとんど見ずに回収。
パラパラとパスポートのページをめくってスタンプを押し、返ってきた。
それにしても中国の役人は態度が悪い。パスポートを投げて返してきた。
税関は素通りし、その先の銀行で3千円を人民元に両替した。
そして外に出た。おおっ、ついに陸路で中国に来たぞ。

でも本当にここは中国?これが第一印象。
周りは真新しい高層ビルの群れ。クラクションの音も無ければ、あのすごい数の自転車も無い。
香港とも少し違うがこの発展ぶりはいったいなんだろう。
しかしあの人々の活気は、やっぱり中国だと思わせたよ。

まずはバス停を探す。錦繍中華と中国民族文化村というテーマパークに行ってみることにた。
ガイドブックには2階建てバスで行くと書いてあったのでそれを目標に探す。
すると2階建てバスは目立つのですぐにわかった。

行き先を確認しさっそく乗りこもうとするが運賃がわからない。
行き先を書いて運転手に10元札を渡すと5元だという。どうやらお釣は出ないらしい。
こまったなあ、さっき両替した時小銭をくれと言ったら「没有(メイヨー)」と言われてしまったし。
戸惑っていると、運転手が後から乗ってきた人の5元を受け取り僕に渡し、
僕の持っていた10元を運賃箱に入れろという。なるほど。

このバスには車掌兼ガイドの女性が乗っていて案内をしてくれる。
僕は2階に上がり前の席に座っているとさっきのガイドさんが来た。
何やら券を僕に見せ、買わないかと言っているようだ。英語が少しは通じる。
よく見ると錦繍中華の入場券のようだ。
さっき僕が錦繍中華と書いた紙を見せたので、それで売りに来たのだろう。
いくらかと聞くと120人民元。ガイドブックには130元と書いてあったから少し安いのかな。
150元を渡すとまたお釣が無いという。まいったなあ。日本とは感覚が全然違うよ。
試しに香港ドルでもいいかと聞くとOKという。コインが余っていたので10元を2枚渡が受け取らない。
なんだよう、コインはダメかいな。まったく。ポケットに20HKドル札があったのでそれを渡した。
やれやれ、まったく疲れるなあ。

到着まで30分ほどかかるらしいので、ゆっくり景色を見ていられるな。
しかいこのバス、クッションが悪すぎる。
おまけに運転が粗く、急加速急ブレーキの連続。掴まっていないと危ないよ。

それにしてもこの発展ぶりには目を疑いたくなる。あの中国の面影がどこにもない。

そろそろかなあ、と思って周囲を確認しているとガイドさんが上がって次だと教えてくれた。
こういう時は助かるなあ。バスを降り陸橋を渡って入口に向かった。
この陸橋はすごい。植物のアーチなっていて、その中をくぐっていく。
発券窓口に行って料金を確認すると120元になっていた。
なんだ、ガイドブックが間違ってたのか。

でも120元って、日本円でも2000円近い。中国の価値ではかなりの高額なはずだ。
中に入ると中国語を話す人がほとんどだ。(香港人と区別がつかないが)
経済的にもここは発展したのかな。

さっそく散策開始。それにしても暑い。持ってきた温度計は36度を示している。
まずは文化村の方に行ってみた。
少数民族の村を再現してあって、僕が行ったことのある雲南省の村もあった。

こういう歩いて回るテーマパークって僕は大好きだ。桂林の世外桃源のようだ。

暑い、それにしても暑い。
あまりの暑さにたまらず木陰のげのベンチに座り、売店でアイスクリームを買って食べた。

このあたりは北京語じゃないみたいだな。
買い物くらいの中国語はわかると思ったのだがなかなか通じない。
英語で話したら何とか通じたけど。

池のほとりに座って景色を眺めていると、池の中に石畳がある。
水位が上がって水没してるのかな。と思ったら、向こうから歩いてくる人がいる。
あらら、これは水の中を歩くために敷いてあったのか。
子供だけじゃなく、大人の人も楽しそうに歩いて記念写真を撮ったりしているよ。

今度は錦繍中華の方に行ってみた。
中では文化村とつながっていて、こちらは中国の名所をミニチュア化したものだ。
まず目に入ったのは万里の長城、これは誰にでもわかるだろう。
その先に行くと、僕の行ったことがある所がたくさんある。
なんだか嬉しくなるな。石林に七星公園のラクダ岩に象鼻山、芦笛岩まであるよ。
規模は小さいけれど本物そっくりだ。ここは本物を見てから来るのが楽しいかもね。

歩き始めてからすでに2時間以上経過しているが、とても見終わらない。
この暑さがなければ何とも無ないのだが、これは堪えるな。

休み休み見て回るがもう3時間になる。まだ見終わらないが、そろそろ疲れてきた。
それになんだか風に当たると寒気を感じる。体温の調節機能が弱っているようだ。
もっと見ていたかったが体がやばそうだ。倒れる前にそろそろ引き上げようか。

外に出てバス停に向かって歩いて行くと、真横にタクシーが急停車しこっちを見ている。
悪いけどバスに乗るよ。そのまま通過してバス停に行くとちょうどバスが来た。
5元を払って2階に上がり一番前に座った。
香港じゃバスのルートがわからないから乗らなかったけど、ここなら何とかなる。
それに帰りは終点までだから安心して乗っていられる。

景色を楽しんでいると、あっという間に深センの駅に着いた。
バスを降り、近くを見て回ろうかとも思ったがあまり調子が良くない。
今日はホテルに戻ってゆっくり休んだ方がよさそうだ。
とりあえず羅湖商業城だけは見たかったので入ってみた。

上に上がって散策していると人だかりができている。見に行かないわけにはいかないな。
近寄ってみるとたくさんの警察官がいてブロックしている。
何か事件があったようだが言葉が通じないので深入りは止めておくことにした。

外に出て香港行きの案内標識に従って歩いて行き、まず出国審査。外国人は別のゲート。
出国カードらしきものを書いてゲートに行くが、いきなり却下された。
外国人は出国カードが別の様式だったのだ。だからさっきのは全部漢字だったんだ。

外国人向けの記入用のテーブルは、少し高いフェンスの向こうにあるのですごく書きにくい。
なんでこんなことしているのだろう。外国人に対するいやがらせか。
カードを書き直し、今度は何事も無く通過。これで出国はできた。

次は香港に再入国。ビザは要らないはずだが帰りの航空券は持ってこなかったぞ。
おおっ、やばいかな。入国できなかったらどうしよう。
しかしよく考えると帰りの切符が必要なのは台湾だったな。ひと安心。

今度は入国カード、これは来る時飛行機でもらったのと同じ物。
一度書いたことがあるので難なく書けた。そして入国審査だ。

ここで初めて日本国のパスポートの威力を感じたよ。
他の国の人達はなかなかスタンプをもらえず、いろいろと聞かれている。
パスポートを念入りに確認したり、他の書類を出せとか言って一向に進まない。
痺れを切らして他の列に並ぶがこっちもつっかえている。
ようやく空いたところがあったので、そこに行くと15秒ほどでスタンプが押された。
この菊の御紋が目に入らぬか!、と少しの優越感を感じられた。
しかしここでもパスポートを投げ返してきたよ。

体調があまりよくないので帰りも1等に乗ることにした。
電車は5分ほどで来て、ゆったりと座って帰ることができた。
終点に着き、フェリー乗り場を探すが来た時と違う出口に出てしまい迷ってしまった。
僕は方向感覚はいい方だが地下にいると目標物がないのでどうにもならない。
とりあえず駅に戻り外に出て、周りの建物をよく見ながら進むと来た時の道に出た。

帰りもフェリーとトラムを乗り継いで、途中買い物をしてホテルに戻った。
まずはシャワーを浴びてすっきり。なぜか無性ににコーヒーが飲みたくなった。
部屋にあったインスタントコーヒーを作って飲むが、1杯じゃ飲み足りない。
体がカフェインを欲しがっているのだろうか。たて続けに紅茶を1杯飲んだ。
体が温まったので、頭痛も収まり調子が戻ってきた。
でも無理してまた体調が悪くなると困るので今日はゆっくり休もう。
まだあと1日半あるからね。


★★★2003年7月17日★★★
☆☆☆大冒険!香港脱出P2☆☆☆

今朝もゆっくりの7時起床。まずシャワーを浴びて、それから朝食。
今日は2つの国に行くぞ。気合を入れて準備し、8時半ホテルを出た。

途中コンビニで買い物をし、トラムに乗った。
マカオ行きのフェリー埠頭は上還だから、昨日よりちょっと先だ。

中還から先は地図を見ながら降りる場所を決めた。
トラムを降りて、海のほうに歩いていく。おっ、あれがターミナルか。
しかし道路は片側2車線で、中央分離帯にフェンスがあって渡れない。
歩道橋はずっと向こうだ。あと2つくらい先の停留所でもよかったようだ。
でも初めてだから仕方ないな、今度来た時は迷わないだろう。

歩道橋を渡るとそこがターミナルビルだった。案内標識にしたがって進む。
発券窓口があったので列に並んだが、かなり人がいるな。
それに夜まで15分おきに船が出ているよ。そんなにマカオに行く人がいるんだな。

等級はファーストクラスもあったけど、100HKドル以上高いので今回はエコノミーにしよう。
ようやく僕の番になり、片道運賃130HKドル(2000円強)を支払った。
窓口ではパスポートを持っているかと聞かれた。
券を受け取ると、座席番号の指定が無い。自由席なのかな。

そして今度は出国審査。出国カードは昨日中国からの帰りにもらったものを提出。
難なく通過し、税関は素通り。そのまま搭乗ゲートへ歩いて行くと
また何か受付があったので、乗船券を見せると何か小さなシールを貼りつけた。
よく見るとそれが座席番号だった。そういうことか。
そういえば沖縄の琉球エアコミューターの座席もこうやって指定していたな。

出発の5分くらい前になってようやく乗船が開始された。
乗りこんでみると、全席座席だった。シートピッチは飛行機よりちょっとだけ広いくらい。
でも1時間だけだからいいか。

しかし今はまだ係留されているのだがおそろしく揺れる。
こんなんで走りだしたらどうなるんだ?酔い止めを飲んだ方がいいかな。
でも走り始めるとそれは取り越し苦労だとわかった。これは水中翼船のようだ。
高速航行を始めるとほとんど揺れない。ちょっと気流の悪い時の飛行機くらい。
船内でマカオの入国カードが配られたが、それを書くのにも全く問題なかった。

右舷側には常に陸が見えていたが、約1時間経ちようやくマカオに到着した。
船を降り今度は入国審査。新しく、すごくきれいな建物だ。
マカオはビザは要らないので簡単にパスできた。
ここでも税関は素通り。特に大きな荷物を持っている人以外はほとんどノーチェック。
銀行があったので、140HKドルだけマカオの通過パタカに両替したら148パタカになった。
マカオでは香港ドルが通用するので本来は必要無いが、これには訳がある。

そして到着ロビーから外に出た。うっ、暑い。周囲を見まわし方向感覚をつかむ。
マカオはそれほど大きくないからな。中国の国境まで街並みを見ながら歩いて行こうか。

しばらくは真新しい道路を歩いて行き、市街地に出た。
なんだここは。いろいろな言葉が乱れ飛んでいる。
香港では聞きなれなかったポルトガル語も聞こえ、表示も漢字とポルトガル語。
大きな標識には英語の併記もある。建物もなんだか香港とは違う感じがする。
よく見ると人々の顔も、なんとなく違うタイプの人が見掛けられる。

汗だくになりなかがら歩くこと約45分。国境に近付いて来たようだ。
なにやら怪しげな店が幅をきかせ、闇?両替屋が札束を持って通る人に声をかけている。
そしてトタンぶきのような歩道橋を渡ると国境検問所が見えてきた。

ここでは外国人とマカオに住んでいる人とは別々の入口だ。
まず出国審査。出国カードは転写式になっていたのでサインだけ。
SARSに関する健康調査票は越境の度にいちいち書かなければならない。
それに筆記用具が置いてない。
空港以外の国境検問所にはほとんど無いといって間違い無いだろう。

出国審査は何の問題も無くパス。税関も素通り。
そして周りをフェンスに囲まれた通路を歩いて行き、いくつかのカーブを曲がると中国側が見えてきた。
おーっ、なんなんだこのギャップは。50年くらい一気に進んだような気がするよ。
まず最初は健康調査。ここにも筆記用具は無い。ボールペンを持ってきていてよかったよ。

その先が入国審査。中国はビザは必要なので、昨日と同じように
経済特区限定のビザを申請する。同じ料金だがこちらは3日間しか滞在できない。
でもその窓口がどこにあるかわかりずらい。右の方にドアがあり、その上に看板があったが
漢字でしか表示していないので、漢字圏以外の外国人にはわからないかもしれない。

ドアを開け、ひっそりとした階段を上がっていくと窓口があった。
そして申請書に記入して待つこと約10分で呼ばれ。何か中国語で聞かれたが
何を言っているのか全くわからないので「what?」と聞いたら英語でどこに行くの?と聞かれた。
どこに行くのと言われても困る。まだ決めてない。ちょっと戸惑っていると「ドコニイキマスカ」と
今度は日本語で聞いてきた。僕は焦って「中国」などと答えたら笑っていた。
すると質問を変えて、こんどは英語で何日間滞在しますか?
それには「1日だけです」と答えたら納得してパスポートを返してくれた。
そしてビザ代100パタカを支払った。ここでは香港ドルも使えるが100HKドルだ。
それならパタカの方が少し安いので、パタカの方が得なのだ。

ビザの用紙は昨日と同じで日付と渡航先の所の印字だけが違っていた。

階段を降りて出国審査のゲートに並んだ。ひっきりなしに人が来るよ。
入国カードは記入用の台には無く、いちいちゲート横の窓口まで取りに行かなければならない。
紙の無駄使いを防ぐためかもしれないが、面倒くさいな。

それに中国の役人はどうも無愛想でいやだな。態度も悪いし何か聞かれそうでヒヤヒヤする。
言いかえるとスリルがある、と言ってもいいだろう。まるで冒険をしているようだ。
審査官は一言も発せずパスポートを投げて返してきた。
それに比べるとインドの出国の時は楽しかったな。ピーナッツもくれたし。

でもこれでやっと中国に入れたよ。ほっと一息。
外に出るとまたしても新しい中国。でも昨日の深センよりは中国っぽい。
ちょっと先には市場があって、そこは昔の中国そのものだった。

しばらく市場や屋台街を見て回って今度はバスターミナルを探した。
ガイドブックを見るが全然あてにならない。
仕方ないので周りを見まわしバスがどこから来るのかを探り、そちらに歩いていくとバス停があった。

ガイドブックに出ていた景山公園というところに行ってみよう。
650bの滑り台があると書いてあったので急に行きたくなってきた。
目的地のバス停は海浜公園。2と4系統のバスに乗ればよさそうだ。
でも運賃はいくらだろう。バス停をよく見ると、エアコン付が2元、無しが1元だ。
しばらくすると”2”のバスが来たので乗りこんだ。エアコン付だったので2元を運賃箱に入れた。

さてここからがやっかいだ。地図とにらめっこしながら現在地を確かめる。
アナウンスはあるのだが広東語だけなのでいまいちわからない。
北京語だったら少しはわかるんだけどな。
それにアナウンスの最初の”ピンポンパンポン”というトーンが
普通は上がっていくんだけど、なぜかここでは下がっていく。なんか変だな。

20分ほどで目的地に来たのでバスを降りた。
このバスには押しボタンは無く、バス停の手前で席を立つと、運転手がそれを見てドアを開ける。
とりあえずここまでは来られたな。そして道を渡り景山公園に入った。
ガイドブックに入場料2元と書いてあったが今日は無料だった。

暑いので売店でジュースを買おうとしたが、やっぱり北京語は通じないようだ。
英語で聞いてもわからないようだったので、仕方なく指を使っていくらかと聞いた。
どうやら4元のようだ。普通なら「スークァイ」というのだが、そう聞こえない。

遠くにリフトと滑り台が見えてきた。山の頂上からレールが見える。おおっ、おもしろそうだ。
さっそく乗り場に向かって歩いて行く。リフトはペアリフトだった。
そのまま乗ろうとしたら係員がなにか言っている。有料のようだが発券売り場が見当たらない。
ここで払うのかと思って「多少銭?」と聞くがやっぱり通じない。台湾だったらこれで通じたのにな。

お金を見せると、あそこだ、と指を指したので行ってみると窓口の女の子は居眠りをしていた。
往復、とジェスチャーで示すとわかったようだ。料金は45元。

中国では食べ物とか運賃とかはすごく安いけど、遊びに関しては桁違いに高い。
日本人の感覚からするとそうでもないが、バスの運賃が1〜2元だからな。
遊ぶ余裕のある人からはたくさん取ろうということだろうか。

リフトに乗りこみ頂上まで10分くらい。頂上にはなぜか物乞いの人がいた。
さらに登るとぱっと視界が広がった。おーっ、絶景だな。遠くマカオの港も見えるよ。
みんなここで記念写真を撮っていた。

そして帰りは滑り台だ。といってもカートのような乗り物に乗ってレールの上を滑っていく。
説明を聞くが何を言ってるのかさっぱりわからないが、ジェスチャーでだいたい理解できた。
両側に付いているのがブレーキで、手を離すとブレーキがかかるようになっている。
写真撮影禁止と書いてあったが途中で止まって写真を撮るとマイクで注意されてしまった。
その先のチェックポイントでカメラを指差しダメだと言っていた。

高低差やカーブが多いので、かなりスリルがある。コーナーも相当バンクしている。
これは楽しい。風を切って滑っていくのは最高だよ。
650bの滑り台は一瞬だった。でも楽しかったよ。

日陰のベンチに座って近くの売店で買ったアイスとサンドイッチを食べた。
アイスは棒の付いた氷菓で1個1元。安いな。ミネラルウォーターは3元だった。

公園を後にし、向かいにある海浜公園に行ってみた。
きれいな芝生の上の日陰でみんなまったりしている。
僕も木陰に座って休むことにした。風は少し強いくらいだが気持ちいい。気温は34度。
ああっ、ずーっとこうしていたいなあ。ツアーじゃ絶対味わえないゆったりとした時間だなあ。

池のほとりの木陰に移動してベンチに腰を掛けた。
もう動きたくない。陽が暮れるまでこうしていても飽きないな。
でももうすぐ5時になる。そろそろ戻らないと。今度はもっと余裕を持って来たいな。

バス停に行くと数分でバスが来た。帰りは終点だから安心だ。
でも終点の1つ手前で降りて、また屋台街を見てまわった。やばい、もう5時だ。
急いで国境検問所に行き出国手続き。混んでいたので15分ほど待ってやっと通過。
そしてマカオ側で入国手続き。こちらも問題なく通過し再び街に出た。

帰りはギアの砦に寄ってみよう。汗ダクになり15分ほど歩いて到着した。
ゴンドラリフトに乗って上に上がる。料金は往復5パタカだが営業終了まで15分しかない。
でも登ってもあまり展望はよくなかった。少し上の公園まで行って降り返し、
営業終了直前にリフトに乗りこんだ。

そこからは港まで直行しようと思ったが、屋台街を発見し吸いこまれた。
特に欲しい物もないのだが、屋台街を見るとつい入りこんでしまう。
なんとなくそこに住む人達の生活と活気が感じられる場所でもある。

港へ向かう通路では香港行きのチケットを売るダフ屋がいたが無視。
安いのかもしれないが、オープンチケットのようなのでちょっと不安だ。

窓口に行ってチケットを買ったがなぜが162元も取られた。来る時は130元だったのにな。
おかしいな、出国税を取られたのかな、と思ったがよく見ると6時15分からは夜行料金になっていた。
そうだ、わかっていたんだが忘れていたよ。

僕が乗る船は6時30分。あと10分ちょっとしかないけど出国手続きは間に合うのかな。
とりあえず出国審査はすぐにパス。全然余裕だった。
搭乗口で乗船手続きをしようとすると、別の行列ができている。なんだこの列は。
乗船が開始されるとその人達が手続きを開始。そうか、オープンチケットの人達だったのか。

しばらくして船に乗りこみまったり。入国カードが配られたので記入した。
その後健康調査カード、SARSに関する調査票もあった。
今日1日で4回も国境を越えたんだな。手続きは8回もやったんだ。
わずか3日間で香港に3回、マカオと中国にそれぞれ2回づつ行ったことになるんだな。
パスポートがスタンプだらけになったよ。でもちょっと嬉しいな。

香港に着き、トラムに乗って8時過ぎホテルに戻った。
もう夜市に行く気力が無くなった。明日の午前中に行ってみよう。
ホテル出発は11時50分だから、もう少し香港を見て回れるかな。


★★★2003年7月18日★★★
☆☆☆香港脱出!日本へ☆☆☆


今日は香港最終日、今朝は早起き。6時に起きて準備開始。
ホテル出発は11時50分。このホテルのチェックアウトタイムは12時だから余裕だな。

シャワーを浴びて朝食を食べ、コーヒーを飲みながらテレビを見てまったり。
あまり早く出ても仕方ないのでゆっくりと準備。どこに行こうか考えていた。

夜市へまだ行ってないな。でも夜市っていうくらいだから昼間はやってないだろうな。
まあ、今回は冒険旅行みたいなもんだったから、次回は観光で来てみようかな。
観光名所はそのときのためにとっておこう。

8時半、ホテルを出てトラム乗り場に向かった。
ハッピーバレーはトラムの起点。何台かのトラムが停車中だった。
ここだけ線路が二股になっていて、
歩道側に止まっているのが西行き、車道側が東行きだとわかった。

香港の乗り物といえばこの2階建てのトラムとスターフェリーだ。
まだ乗っていなかったスターフェリーに乗ってみよう。

さっそく東行きのトラムに乗りこんだ。もう何度も乗っているので何の不安は無い。
街中を抜け、地下鉄の中環の駅前で降りて港に向かった。
スターフェリーといえば歴史は古い。来る前から乗ってみたかったが機会が無かった。

乗り場は2階の1等と、1階の2等とでは別々の入口になっていた。
運賃は1等でも2.2HKドルと安いので迷わずに2階を選んだ。

運賃箱に2.2ドルを入れると向こう側にいる人が確認して
紐を引くとバーが回るようになっている。
運賃箱は向こう側が透明になっていて、コインが引っかかるようになっている。
2.2HKドルあるのを確認して紐を引くとコインが下に落ち、バーのロックが解除される。

非接触型のICカードを使っている人もいる。ICカードの人の方が多いみたいだ。
そういえばトラムでも使えるようになっていたな。あれが八達通カードかな。
便利そうだから今度来た時には使ってみよう。

待合室の新号が青に変わったので船に乗りこむ。
フェリーは2階建ての構造になっていて、中では1階と2階とでは行き来できない。
船室にはエアコンは無く、前後の方は木の窓枠があり、その歴史を実感する。
椅子は木製で、背もたれが動かせるようになっている。昔の新幹線の座席のようだ。
ブザーが鳴りタラップが上がり、向こう岸目指して動き始めた。

このビクトリア湾は航行する船が多く、貨物船に進路を塞がれ停止することもあった。
通常7分くらいらしいが10分以上かかった。
別に急いでいないので、長く乗っていられて得した気分。

船を降り九龍塞城公園に行くことにした。それにしても暑い。
気温は30度くらいだが、とにかく湿度が80%以上あるので蒸し暑くてしょうがない。
すぐに汗びっしょりになり、ひっきりなしに水を飲んでいる。
香港の人は汗をかいていないみたいだが暑くないのだろうか。
そういえばもっと暑かったインド人も汗ダクの人はいなかったな。やっぱり慣れかな。

ふと前を見ると何台もの消防車やハシゴ車がライトをつけたまま止まっている。火事か?
すぐに道を渡って見に行ったが隊員に緊張感が全然無い。
どうやら消火栓の点検のようだった。

商店街を抜け九龍塞公園に到着。ここは日陰があって気持ちいい。
あちこちで大極拳か何かをやっている。中には剣を持っている人もいて
ゆっくりとした動きだけど、刺されるんじゃないかと心配になる。
なんとかやりすごして先に進む。しかしどこに行っても大極拳をやっている。
行ったり来たり、変な動きをしていてその先の動きが予測できない。
横を通りすぎようとしたら急にこっちに寄ってきてびっくりしたよ。

中には池もあり、フラミンゴや鴨の類の水鳥がたくさんいたが、逃げださないのだろうか。
その先にある中国庭園を見に行ったのだが、池の水が抜かれ掃除中だった。残念だな。
暑くてしょうがないのでそろそろ港に戻ろうか。方位磁石で方向を確かめ南に向かった。

港のすぐ横の海浜公園プロムナードの手すりに座り対岸の香港島を眺めていた。
上は通路になっていて、ここは日陰になっていて風が通りぬける。
たくさんの船が行き来していて見ていて飽きない。
30分くらい、汗が引くまでたたずんでいた。

もう10時だ。そろそろホテルに向かおうか。
フェリーに乗り中環に戻った。そしてハッピーバレー行きのトラムを待って乗りこんだ。
このトラムもけっこう重宝したな。今度乗るのはいつだろうな。
10時50分、ホテルに到着し、すぐにシャワーを浴びて着替えをした。
そしてパッキング。お土産をほとんど買わなかったのでDパックは全然余裕がある。
そして11時35分、ロビーに下りチェックアウト。

特に清算するものもなかったので、デポジットのためにサインしてあった
クレジットカードの伝票を、フロントの人が僕の目の前で破り捨てた。
なるほど、そういうことか。

ロビーで待つこと数分で、現地旅行会社の人が迎えに来た。
バスに乗って他のホテルで人を乗せてから空港に向かった。
途中急に眠くなり、バスの中で寝てしまった。
気が着くともう空港だった。ちょっと疲れたかな。

バスを下り最初にチェックイン。窓側の席を指定した。
特に買い物も無いので搭乗口へ向かったが、かなり遠い。空港自体がかなり広い。
34番搭乗口に着いたがお腹がすいてきたので、スターバックスに行きサンドイッチを買った。

席に座り食べ終わると香港観光局の人が来てアンケートをお願いされた。
全て英語で質問するが、用紙は日本語で書かれていたので簡単に答えられた。
項目はかなり多く、細かい天もたくさんあったので15分くらいはかかっただろうか。
最後にお礼にピークタワーのバッジをくれた。

今回お土産は中国本土で買ったキーホルダー2個だけだったので、
お土産が増えて嬉しくなった。
お土産は少ないけど、3カ国の紙幣とコイン、パスポートにはスタンプがいっぱい集まった。

14時40分、定刻どおり搭乗が開始された。機材はANA B-777。
ここから成田までは4時間くらい。食事以外の時間はほとんど寝ていたな。

いつのまにか外が暗くなっていて、定刻から10くらい遅れて成田空港に到着。
降りたところは80番代なのでシャトルでターミナルへ向かう。
健康調査票を提出し、入国審査は難なくパス。
税関では2・3質問され、ポケットを確認されただけで荷物はノーチェック。

到着ロビーに出てバスで駐車場に向かった。
さてここから家までどれくらいかかるかな。エンジンをかけ一路静岡を目指す。
夜の高速道路を順調に飛ばす。京葉道までは渋滞も無く快適だった。
しかし環状線の浜崎橋辺りから渋滞が始まり、3号線の三軒茶屋まで渋滞していた。
別に事故や工事もやってなかったのにな。いつもここで渋滞しているよ。

その先は快適そのもの。トラックが多く若干走りにくかったがペースはいい。
お腹がすいてきたので中井パーキングで夜食。
御殿場インターで東名を降り、家に着いたのは午前零時ジャスト。

う〜ん。楽しかったな。今回は観光とはちょっと違う海外冒険旅行だった。
雨も1滴も降らなかったし。いろいろなことが経験できて自信もついた。
陸路でアジア大陸横断なんて・・・やってみたいなあ。