2003年2月13日から2月23日まで車で北海道を旅した時の記録です
北  紀  行
☆☆☆2003-02-13 静岡→新潟☆☆☆
★★★北へ針路を取れ★★★


朝6時50分目が覚めた。昨日までにだいたい準備してあるからな。
7時過ぎ布団から出て準備を始めた。まずはとりあえず朝食だ。

バッグに必要な物を詰めこんで車に運んだ。ちょっと荷物が多いな。
車の中が荷物でいっぱいになってしまうと寝るスペースがなくなってしまう。
仕方ないのでルーフトランクを取り付けることにした。

本当は取り付けたくないんだよな。
高さが2辰魃曚┐討靴泙辰動貮瑤涼鷦崗譴貌れない。
それにただでさえスタッドレスタイヤで不安定なのに
さらに重心が高くなりコーナーでのロールが大きくなる。
でもガソリン缶やカセットコンロ用のガスは室内じゃ危ないからまあいいか。

8時49分、通勤時間帯の渋滞を避け出発。バイクのときとほぼ同じ時刻だ。
ビデオを見ながら走る。WRCに続いて究極超人あ〜る。
今回も基本的に高速道路は通らない予定。
宿泊も車中の予定だが北海道では行ってから決める。
道の駅は除雪されているだろうけど一般道のパーキングはどうかな。
夜の間雪が積もってしまって危険かもしれない。

R246を北上し籠坂峠を越える。峠から左折しようとしたら積雪で通行困難だ。
そのままR138で山中湖方面へ向かう。
そういえば最近山中湖は結氷しないんだな。
僕が小さいころは全面結氷してスケートなんかやったり
父はワカサギ釣によく行ったもんだったけどな。温暖化の影響かな。
河口湖大橋を迂回し御坂峠を越えてR20甲州街道に出た。

しかし工事が多い。交互通行でペースが悪い。
この時期日本中で工事をやっているんじゃないか。
舗装の張り替えなら雪のシーズンが終ってからにすればいいのにな。
これじゃまるで昔新潟出身の政治家が言ってた”日本列島改造論”だ。
ビデオをタイタニックに変えた。

松本からはR147に入る予定だったがずっとR19を走っていた。
給油中に気が付いたのですぐにルートを取り直した。
カーナビがあるので道を間違えてもバイクに比べて楽だ。渋滞はどうしようもないが。

秋にバイクで通った時と違って景色が真っ白。でも今日は晴天で青空だ。

新潟県に入り大所トンネルを抜けると突然天気が変わり、雪が降り始めた。

だんだん雪が強くなり、いかにも日本海が近付いてきたような感じだ。
糸魚川まで来ると空は灰色、海は鉛色で荒れている。厳しい冬の様相だ。
今回はR8を右折し新潟方面へ向かう。
雨とみぞれが混ざっている。風も強い。毎日こんなんじゃ気が滅入るな。

しばらく走るとダンプの後ろに付いた。制限速度を守っていて遅い。
2車線になったので追い越そうと思ったがサイドミラーに車が写っている。
しかしなかなか追い越さない。まあ急がないからいいか。
そう思ってそのまま走っているとレーダー探知機が反応した。
また無線に反応したのかなとも思ったが鳴り続けている。
まさか、と思ったらバス停の前にレーダーを仕掛けて待合所の中に警官がいた。
あんな所に隠れているなんて。いくら寒いからって汚いな。
この道路は中央分離帯があってUターンはできない。
その先の待避所がサイン会場になっていて、乗用車数台が止まっていた。

そろそろ5時を過ぎたので温泉にでも行こうか。
ツーリングマップルで探すとハマナスふれあいセンターがあったのでそこに向かう。
すぐにその付近に到着したがどうしても場所がわからない。
廃業してしまったのかなあ。おかしいな。一度Uターンするがわからない。
温泉500円の看板があったがこれはどうやらホテルのようだ。

あきらめて先に進むとハマナスホテルの看板があったので向かってみた。
するとそのホテルのすぐ隣にふれあいセンターの看板があった。
なんだ、地図が間違っていたのか。まあ結果オーライだ。

早速車を止め中に入った。料金は350円。
ボディーソープもシャンプーもあり、湯舟も10人くらい入れる。ドライヤーも無料だ。
小さいながらも露天風呂があったが寒くて入る気がしなかった。
お湯はぬるめで僕にはちょうどいい。しょっぱいお湯だ。  
明るいうちに来れば海も見えるな。夏ならハマナスも見えるらしい。

温泉で体がぽかぽかに温まっていい気分だ。温泉は屋久島以来だった。

柏崎からR116を北上、8時を過ぎたので道の駅で停車。今日はここまでだ。

本日の走行距離418


☆☆☆2003-02-14 新潟→秋田☆☆☆
★★★危機一髪★★★


昨日の夜11時前、誰か僕の車の後ろに止まった。
しばらくすると車から降りてきて運転席側のガラスをたたいた。
警察だ。どうやら職務質問のようだ。
適当に質問に答えていたが、PATで何もヒットしないと帰っていった。

朝6時に起床。無理な寝方をしているのでゆっくり寝ていられなかったのかな。
夜中に雪が降ったようで周りはうっすらと白くなっていた。
パンを食べ自販機でコーヒーを買って飲んだ。
歯を磨き顔を洗いに行ったが水は強烈に冷たい。手が切れそうに痛い。

7時過ぎ出発。どこへ行こうかツーリングマップルで検索する。
ふと瓢湖が目に止まった。何年か前NHKの新ラジオ歌謡で流れてたな。
こうなれば行くしかないだろう。早速カーナビをセットして出発。

明るくなると辺り一面銀世界だった。
静岡では滅多に雪は降らないのですごく新鮮に感じる。
でも除雪や雪かき雪降ろしは大変なんだろうな。

9時ころ瓢湖に到着。最初駐車場がわからず一周回ってしまった。
道路の反対側にあった駐車場に車を止め歩道橋を上ると湖面が見えてきた。
うわっ、すごい数の鳥だ。白鳥だけじゃなく鴨の類もたくさんいる。鳴き声もすごい。
ちょうど餌付けの時間で、テレビの収録が行われていていたが
エサを撒くと湖面が見えないぐらい水鳥が集まってくる。
なぜかそれに便乗している鶏が数羽いて「コケコッコー」と元気に鳴いていた。

車に戻りR460を北上、新発田からはR290に入り、関川村からはR113だ。
ここは前に通った記憶があるが、それがいつだったかは思いだせなかった。
関川村も聞いたことがあるが、何で有名だったかな。

この辺りには温泉がたくさんあるな。温泉好きの僕だ、入っていくしかないだろう。
道の駅関川のも日帰り温泉施設が併設されているが、今いち雰囲気がない。
外観を見ただけで通過、荒川温泉郷に向かった。
こういう所には多分地元の人が利用する共同湯があるだろう。
そのほうが温泉らしいし安い。

雲母温泉ではよくわからなかったので湯沢温泉に行ってみた。
するとすぐに共同湯を見つけることができた。駐車場もあった。
共同湯は小規模なものがほとんどで、地元の人達が出資して作った施設だ。
一般の人は制限がある場合もあるので表示をよく見てから入る必要がある。
やはり外来は朝6時から夜6時までだった。

早速中に入り料金150円を払った。
浴室に行くと地元のおじさんが2人入っていた。
湯舟は3人くらい入れる小さなもの。洗い場も2つしかない。
でもこういう地元の人と一緒に入る温泉っていいなあ。
あれっ、洗い場のお湯が出ない。おじさんに聞くとやはりそこは出ないという。
お湯はここから使えばいいよ、って教えてくれた。
やや熱めの硫化水素の匂いのする茶色っぽい温泉だった。

体が温まったので先に進む。
町村道では日本一というアーチ橋を渡り国道に戻った。
R113を東進、山形県に入り飯豊町から北上し2時過ぎには寒河江に着いた。

まだ早いな。友達もまだ帰ってきていないな。
とりあえず郵便局で局留めの郵便物を受け取って月山方面に向かってみた。
標高が上がっていくと路面は真っ白の圧雪状態だ。
ところどころ風が強くなり、前が全く見えないホワイトアウト状態になる。
上りなら問題ないが下りはさすがに怖い。峠を越えてからはゆっくり走る。

ミラーを見ると後ろにグレーの乗用車がついている。
僕もかなり飛ばしているつもりなんだけど…。
地元の車だろうがちょっと近付きすぎだ。下りなのに。
トンネルで引き離しても出るとすぐに追いついてくる。
待避所もないから仕方ないな。ちょっと遅いかもしれないが我慢してもらおう。

しばらく下り右カーブを抜けスノーシェッドに入ると
いきなり対向車線に横を向いたワンボックス車がいて転回しようとしている。
多分滑って壁に激突したんだろう。こっちの車線にもはみだしている。
おーい、やめてくれよ。止まれないよ。
思いっきりホーンを鳴らし、数回に分けてブレーキを踏んだ。
僕の車はABS付きの四駆でスタッドレスタイヤだ。何とか助かった。危機一髪。

危ねえなあ、と思いミラーを見ると、なんと後続車がスピンしている。
やばいぞー、そのまま横を向きながら対向車線にはみだしライトバンに正面衝突。
すごい音がした。さらにそのライトバンの後続車が追突、大変なことになった。
すぐにスピードを落とし対向車にパッシング、手を降って合図した。
僕はその先のドライブインでUターンして途中に車を止め見に行った。
路面は凍結していてツルツル滑る。歩くのもままならない。

スピンしたパルサーのフロントはめちゃくちゃで大破、走行不能だ。
ボンネットはめくれ上がり、オイルやクーラントが吹き出している。
乗っていたのは・・・女の子二人。さいわい外傷はないようだ。
しかしその後ろにいた大型車がよく止まれたな。奇跡だよ。
古いパルサーなんで多分ABSは無かったんだろう。それに車間詰めすぎだよ。

しばらくすると救急車が来て女の子と対向車の人を乗せて搬送していった。

警察が来る前に公団の人が写真を撮り手際よく片付けていった。
僕は警察が来るまで待っていて、事情を説明してから寒河江に戻った。

友人宅に行き、受け取った郵便物の車類を作成した。
それから近くに食事に行き、その後はまた温泉だ。
近くに新しくできた三セクの温泉施設があるという。

到着するとすごい大きな建物だ。中もきれいで新しい。これで300円?
浴室も広く、温度の違う大きな浴槽が2つある。サウナもある。僕はぬるい方へ入った。
ボディーソープやシャンプーも備え付けだ。
ここの温泉は日によって泉質が変わるという不思議な温泉だという。

ゆっくり入っていたら喉が乾いてしまった。
250mlのコーヒー牛乳と500mlのスポーツドリンクを一気に飲み干した。
でもいい湯だったな。

あとは秋田までひた走る。R13を北上し、途中からR108で峠を越える。
さすがにこの道は夜間除雪はしていないようだ。完全な圧雪だ。
日本海側に出ると風が強い。雪が横から降ってくる。

本当ならば夜間はあまり走りたくないんだよな。危ないし景色も見えないし。
秋田からは周に2便しかないからな。初めての日本海航路だ。
まあ帰りはゆっくりと走ってこよう。

午前1時過ぎ、秋田港到着。駐車場で休むことにする。


☆☆☆2003-02-15 秋田→日高☆☆☆
★★★北海道に上陸★★★


いよいよ北海道上陸。

昨日の夜に行った温泉は、左沢と書いて”あてらざわ”の舟唄温泉でした。

朝5時半ころ、僕の車の後ろに車が止まり誰か降りてきた。
何かと思ったら、ここは従業員の駐車場なので移動してくれ、とのことだった。

表側の駐車場に移動し、乗船手続きをした。
JAFの割引になるかと思ったが、新日本海フェリーは提携していなかった。
二等寝台で11200円。日本海航路は安いな。函館-青森より安い。
閑散期なんで予約無しでも余裕で乗れる。こんな時期に乗るのは12年ぶりか。
秋田からは乗用車が20台くらい乗船した。

船は20000tを超える大きな船なので、揺れは少ないが日本海は波が荒い。
外に出てみるときれいな日の出を見ることができた。しかし寒い。
定刻の6時45分を少し過ぎたころ離岸し動き始めた。
しばらくすると大きなピッチングとローリング。やっぱりな。冬の時期は風が強いからな。
この船は2等寝台でもシーツが2枚あって清潔だ。自分でベッドメイクする手間があるが。
今朝はあまり寝ていないから眠くなってきた。なんとなく頭が痛い。

何度かトイレと食事に起きるくらいであとはずっと寝ていた。
気が付くともう苫小牧東港内だ。窓越しに外を見てみた。
なんだあ、苫小牧(西港)とは全然違うな。何も無いよ。

車両甲板開放のアナウンスがあったので荷物をまとめて下船口に向かった。
車両甲板に入ると、強烈に寒い。冬の北海道に車で来たのは初めてだ。
エンジンをかけランプウェイから上陸した。
すっかり日は沈んでいたが、おそろしくきれいなグラデーションが広がっていた。
GPSが立ち上がるまで車を止め西の空を眺めていた。

位置表示が出たので走り始めたが、暖房の効きが悪いな。
まずは温泉だ。ツーリングマップルで調べると鵡川温泉というのがあった。

早速カーナビをセットし走り始めた。
途中コンビニに寄り食料を調達、ガソリンスタンドで給油した。
給油後周辺を探すがわからない。地図から察するとこの辺りなのにな。
結局郊外まで走ったがわからず、さっきのスタンドの手前で四季の館の看板発見。
スタンドのすぐ裏にあった。なあんだ、こんなところにあったのか。

中に入ると昨日にも増して大きな建物だ。入場料500円。
浴室に行くと、ここもボディーソープとシャンプーは備え付け。露天風呂もあった。
中で温まったので露天風呂に出てみた。うわっ、寒い。
でもお湯に浸かると最高だ。半身浴だと上半身が引き締まる感じがする。
最後に中で温まって出てきた。

温泉を後にし、今日の寝場所を決める。パーキングは危険なので道の駅を探す。
70キロくらい先に道の駅を見つけたのでカーナビをセットし走り始める。
70キロといっても北海道じゃ一般道路でも1時間くらいだ。それほど遠くない。
R237は路面にほとんど雪や凍結が無いが何となくまだ不安だ。
80キロ程度のスピードで走っていても地元車に追い越される。
後ろに付かれると道を譲る。

途中から脇道に入ると圧雪状で真っ白だ。まあ四駆なんでそれほど苦にはならない。
道の駅樹海ロード日高に到着。きょうはここで泊ろう。

本日の走行距離88キロ。


☆☆☆2003-02-16 日高→美深☆☆☆
★★★白銀の世界★★★


朝6時に目が覚め、ラジオ体操を聞きながらパンを食べた。
コーヒーを買いに外に出ると強烈に寒い。顔を洗うと手が痛いくらい冷たい水だ。
ヒーターを効かしてしなければ安眠できないどころか永眠してしまうかもしれないな。
この寒さは初体験です。

7時に出発。まずは然別湖に行ってみよう。
この前NHKで中継をやっいたが、湖の上に温泉があったのを見てみたい。

日勝峠を登っていると、後ろにぴったり付かれてしまった。
雪道はかなり慣れていると思ったのだが、それは静岡での話しだ。
静岡じゃ誰も付いてこられないようなスピードなんだけど、ここじゃ歯がたたない。
譲り車線に入ると猛スピードで追い越していったが運転していたのは女の子だった。
恐るべし北海道人。

幹線道路は路面が見えているが瓜幕からは圧雪だ。でも上りは楽しい。
然別は夏しか来たことが無かったが、風景が夏とは全然違う。
初めて来たかと思うほどだ。でも湖畔の建物は見覚えがあった。

車を止め湖上に下りていくと、あったあった。テレビで見た通りだ。
でもあの温泉に入っている人は誰もいなかった。
中継のときは男女5人くらい入っていたがあれはヤラセだな。
観光客はひっきりなしに来るし、周りに囲いも無いので見世物になってしまう。
氷でできた脱衣場はあるが、さすがに僕もここには入る気がしなかった。
誰か先にいれば入ったかもしれないけど。機会があれば暗いときに来よう。
ライトアップされてきれいだろうな。

他にも大きなかまくらのような物がいくつかあり、中には写真が飾ってあった。
いちばん大きな建物は喫茶店かバーのようでカウンターも氷でできていた。

冬季は糠平方面には通り抜けできないので戻る。
温泉に入り損なったので今度はトムラウシ温泉に行ってみよう。
ヌプントムラウシ方面の分岐に来たがヌプン方面は積雪で通れないようだ。
ここからは10繕瓩ぅ澄璽箸澄が意外なほど走りやすい。
砂利の上に雪が積もって完全にフラットになっている。
まさか冬の方が走りやすいなんて考えもしなかった。
それに除雪で両側が山のようになっているので崖下に落ちる心配が無い。
まるでラリーのSSのようだ。これは楽しい。10舛あっという間だ。

カーブを曲がると突如現れる巨大なロッジ風の建物。
リゾートホテルのようでもあるがこれが国民宿舎。日帰り入浴もできるようだ。
早速中に入り入浴券を自販機で買おうとするが旧500円を拒否する。
仕方ないのでカウンターで350円を払った。安いな。

浴室は大きく石鹸、シャンプーもあった。
大きなガラス張りで外がよく見える。といっても原生林と雪だけだが。
中で温まったので露天風呂に出てみた。二重のドアを開けて外に出た。ううっ、寒い。
でもお湯はぬるめでちょうどいい湯加減だ。
綿のような雪を浴びながら入る露天風呂なんて地元じゃ絶対に無いな。
なんて贅沢なんだろう。極楽極楽。つい長風呂になってしまった。

楽しいSSを走って屈足まで戻り、上士幌から三国峠を超える。
交通量は少なく快適、しかし地元車に追いつかれると焦る。すぐに道を譲る。
大雪ダムの脇を通り、層雲峡へ向かう。冬の滝はどうなっているのだろう。
シェッドを出て左折。駐車場に行き上を見上げた。おおっ。
流星の滝は水が流れていたが、銀河の滝は完全に凍っていた。
冬の北海道もなかなかいいもんだな。バイクじゃ来れないけど。
こんな時期に観光バスも来るんだな。2台のバスで団体が来ていた。

滝を後にし西に進むとホテルがたくさんある辺りで”氷爆まつり”の看板が目に入った。
すぐに車を止め道路を渡った。滑る階段を下りて会場に着いた。
しかし寒い。半端じゃない。Tシャツの上にトレーナー、その上にウィンドブレーカー。
これじゃたまらない。ダウンジャケットを持ってきたがルーフトランクの中だ。
しばらくアイスクライミングを見ていたが寒くてたまらない。耳が切れそうだ。
おまけに路上駐車している車を移動しろとのアナウンスが入った。やばい。

急いで車に戻り走り始める。比布から北上、名寄まで来たがまだ明るいな。
下川町というところでアイスキャンドルの雪像があるとニュースでやっていた。
暗くならなければあまりきれいじゃないだろうな。ちょっと朱鞠内まで行ってみるか。
この道もSSみたいで楽しい。雪煙を上げながら走る。後ろが見えない。

1時間足らずで名寄に戻り下川町へ向かった。
町内に入るといたる所にアイスキャンドルが燈っている。きれいだ。
町民がみんなでバケツの水を凍らせて作ったといっていたな。
消防署には顔文字と下川の文字、さらにその奥の広場には
大きなお城に数えきれないくらいのキャンドルが。思わず言葉を失ってしまった。
氷の彫刻もいくつか飾ってあった。すごいなあ。
これは明るいときにもう一度見てみたいな。帰りに寄れるかな。
それにしても寒い。長くは外にいられない。しばらく車の中から眺めていた。

そろそろ寝場所を決めよう。
少し北に行くと道の駅美深があってすぐ近くに温泉もある。
暗くなると危ないから今日はこの辺にしよう。よく走ったしな。

本日の走行距離552キロ


☆☆☆2003-02-17 美深→枝幸☆☆☆
★★★ホワイトアウト★★★


今日も早起き、6時過ぎに目が覚めた。車の中で寝ると、目覚め=起床なのだ。
周りを見ると真っ白だ。数センチ新しく雪が積もったようだ。
パンを食べコーヒーを飲み7時前出発。路面は真っ白だ。

走りだすと雪煙を上げ後ろが見えない。
対向車の大型車とすれ違うと、数秒間全く視界が無くなるホワイトアウトになる。
そのうち前後に車が付いてしまった。困ったな。
おまけに地吹雪になりさらに視界が悪くなった。
車間を詰めすぎると前車がブレーキをかけたとき間に合わない。
離れすぎると進路がわからなくなってしまう。
悪いことに前車は白色でテールランプも雪がこびりついて見えない。

ホワイトアウトになったときはイチかバチかだ。視界は限りなくゼロになる。
ブレーキは絶対にかけられない。確実に追突されるだろう。
前車がブレーキをかけていたら避けられない。見えたときはもう2辰澄
それがカーブで起きたら生きた気がしない。
全く気を休められない緊張の連続だ。それでも時速70〜80キロ。
地元の人は吹雪でも速度を落とさない。
あれだけ視界が悪ければ40台もの関連の事故も起きるわな。
北海道の人はよく毎日こんな悪条件で走れるな。信じられない。

ようやくR232の分岐まで来ると視界が開けたので左折し車の列から脱出した。
やっと一息つける。天塩に出てオロロン海道を北上する。
だんだん空が青くなり、地吹雪も止んだ。
しかしこの道はダンプが多く、すれ違うと視界が無くなる。怖い。

しばらく走ると利尻島が見えてきた。礼文も見えるじゃないか。
うわーっ、きれいだなー。冬の利尻は初めて見たよ。
右手の段丘も真っ白で美しい。サロベツ原野も雪化粧。
真冬の北海道がこんなにきれいだったなんて初めて知ったよ。

稚内に入り、ノシャップ岬に行くが観光客は僕だけ。

ノシャップ岬を後にし、宗谷岬に向かった。海岸沿いの道を快調に飛ばす。
フロントガラスが汚れて前がよく見えないのでウォッシャーを使った。
わーっ、ウォッシャーを出した瞬間に凍りついた。何てこった、前が見えない。

宗谷岬に着くとまず北を見る。サハリンだ。
雪化粧した山々の稜線がはっきり見える。こんなに近かったのか。
今まで夏しか来たことなかったけど、夏は海面の温度が高いのでよく見えないんだよな。

一度稚内市街に戻りネットカフェで掲示板のレス。
画像をアップしたかったがここのカフェはPC本体は隠してある。
ドライブやポートは一切使えない。おまけにOSはNT。
ダウンロードしたソフトもインストールできずお手上げだ。

再び宗谷岬に向かった。
岬では札幌テレビの中継車やバスなどがたくさん来ていて撮影の準備をしていた。
向こうの方にパラボラアンテナを装備した車がいるところをみると生中継か。
警備会社も来ていたがまだしばらく時間がかかりそうだ。
”ぶらり旅ゴール行き”と表示された路線バスも用意されていたが何だったんだろう。

宗谷岬からはR238を南下する。空は真っ青になっている。
西に傾いた太陽とあいまって、丘陵の稜線がはっきりと見える。

猿払村までくると空はオレンジ色になりつつあった。
日没までにクッチャロ湖に着けるか。スピードを上げた。
浜頓別の市街を抜け湖畔に到着。間に合った。
クッチャロ湖はほとんど全面結氷していたが一部だけ湖面が見える所があった。
そこにはたくさんの白鳥と水鳥がいた。
向こうの山に日が沈むと空は藍色に変わっていった。
写真を撮っていた人達もみんないなくなった。黄昏のクッチャロ湖にひとり佇んでいた。

すっかり体が冷えてしまった。
すぐ近くに温泉があるので迷わず入っていくことにした。
浴室からはクッチャロ湖が見渡せる。
空は青さを増して、地平線からのグラデーションが美しい。
こんな景色を見ながら温泉に入れるなんて、幸せだなあ。
ここのお湯は少しぬるぬるしていて美人の湯という。
温泉から上がると肌がすべすべになった。

さらにR238を南下。途中の表示板の気温は-13度を示していた。
この時間で-13度か。明日の朝はいったい何度まで下がるんだろう。
順調に飛ばし道の駅マリーンアイランド岡島に到着。駐車場には僕の車だけだった。

明日の朝はこの冬最高の冷えこみらしい。楽しみだな。

本日の走行距離407キロ、トータル2011キロ。


☆☆☆2003-02-18 枝幸→留辺蘂☆☆☆
★★★流氷だ★★★


今朝は冷えたなあ、氷点下20度くらいまで下がったんじゃないかな。
夜中寒くて目が覚めたよ。もちろん暖房はつけたままだったんだけどね。
温度は最高、ファンはレベル1。静岡なら暑くて寝ていられないな。
それでも寒かったんだ。確かに吹き出し口からは熱い風が出てくる。
でも窓や車体から熱が逃げてしまうんだよ。
ファンをレベル2にした。それでも寒い。内気循環にしてやっと寝られた。

朝6時、除雪車の音で目が覚めた。
周囲を除雪しているのでうるさくて寝ていられない。
仕方なく起きてコーヒーを自販機で買いパンを食べ、7時前出発した。

R238を南下、しばらく走ると海が白くなってきた。流氷か?。
1時間半ほどで紋別港に到着。紋別といえば観光砕氷船ガリンコ号だ。
ずっと前からこれに乗りたかったんだ。
次の便は9時30分発、あと30分ちょっとあってちょうどいい時間だ。

外は寒いだろうからな。ダウンジャケットをルーフトランクから出し着用、
窓口に行ってチケットを買った。JAFの割引で2700円。団体の料金になった。
ジャケット着てもまだ寒いな。車に戻ってマフラーを巻いた。これでいいだろう。

9時ころ第1便が戻ってきたので船を観察する。
フロントに2つのドリルのようなスクリューを装備した、
サンダーバードに出てくる乗り物みたいだ。
このスクリューの効果は疑問だが。

普通砕氷船は氷の上に船を乗り上げ自重で氷を割って進む。
いくら馬力があっても氷が厚くなれば、かき分けて進むのは不可能だ。

出港10分前に乗船した。今日はツアーの観光客がたくさん来ていた。
船内放送の案内では全部で4グループくらいみたいだ。
フリーで来ているのは10人前後しかいない。まあ平日だからな。

港の周辺は2〜3センチくらいの薄い氷だ。透き通っている。
数キロ沖に出ると本格的な流氷帯に入った。
この流氷も元はロシアのアムール川から来ているんだよな。
随分遠くからはるばる流れて来るんだな。

船首のスクリューが見える場所に移動した。
ゴーっという音と共に船が小刻みに揺れる、なかなかの迫力だ。
流氷はみんな蓮状の形をしていて厚さは20センチくらいか。
所々氷山のように高くなっている所があり、天然記念物の大鷲が羽を休めていた。
甲板に上がると音もリアルに聞こえる。しかし風が冷たい。

帰り、オホーツクタワーに寄ったがここでほとんどの人が降りてしまった。

港に戻ると次の乗客が待っていた。50人くらいはいただろう。

車に戻り次はどこに行こうかツーリングマップルを見ながら検討した。
そうだ、一旦興部まで戻ってこの前のアイスキャンドルを見に行こう。

興部からR239に入り天北峠を超え下川町に着いた。
グラウンドにはあの城がまだあったがキャンドルはもう取り外されていた。
近くにはユンボが用意されていて、撮り壊す直前だった。
氷の彫刻はもうなくなっていた。

下川町で給油ついでに洗車する。
洗車といっても高圧洗車機でフェンダーの中に溜まった氷を落とすのだ。
フェンダーの中が凍りつき、ハンドルを切ると氷に干渉して異音がする。
後輪はクリアランスが無くなり段差で異音がする。バーストの危険もある。
さらにブレーキホースやサスペンションも凍りつく。
サイドスカートの下はつららがいっぱいでほとんど地面に届いている。
地元では考えられない。一日一度は落とさなければ危険だ。

そこからはひたすら山の中の道を走った。
下川町から道道を南下、岩尾内湖から滝上町に出た。
そこからはR237を南下、R333を西進し遠軽からはR333・242を南下。
真冬の北海道の道は楽しいな。あちこち走りまわってしまった。
途中で4月に米原に行ったときに出会った埼玉のK君から電話があった。
彼も以前真冬の北海道に車で来たことがあったそうだ。
こんなことするの僕だけじゃなかったんだ。

そろそろ薄暗くなってきたので泊る場所を決めよう。
斜里まで行こうと思ったがルクシ峠は16時半以降は通行止めになっていた。
そのままR242を南下留辺蕊町に出た。

近くに温泉があるので行ってみよう。
最初、温根湯温泉に行ったがホテルばかりで温泉が見つからない。
7キロほど先にも滝の湯温泉があったので向かってみた。
こっちは町営の温泉がありすぐにわかった。料金は310円。
宿泊施設もあるが、小さい温泉だった。でもこの方が雰囲気があるな。
ゆっくりと温泉につかって体を温めた。疲れも取れたかな。

少し戻ると道の駅おんねゆ温泉があった。ここは隣がコンビニで便利だな。ここにしよう。
天気予報を見ていると、この付近の今の気温は-12度になっていた。
そういえば外で息をすると鼻の中が凍るような感触があるな。
明日の予想最低気温は-21度だ。冷えそうだ。


☆☆☆2003-02-19 留辺蘂→弟子屈☆☆☆
★★★-19.8度★★★


今日も6時に目が覚めた。最低気温は-19.8度。
何となくディーゼルの排気ガスのにおいがすると思ったら横にトラックが止まっていた。
ここは乗用車のスペースなのにな。大型はもっと後ろなんだけど。

7時出発。昨日来た道を戻る。
留辺蕊からR242を北上していたが、いつのまにか丸瀬布に来ていた。
ありゃー、どこで間違えたんだろう。
遠軽まで戻り、芭露峠を超えてサロマ湖に出た。
わーっ、真っ白だ。湖全体が結氷し雪が積もったようだ。きれいだなあ。
左手にサロマ湖を見ながら進み、常呂まで来ると海が見えた。
海といっても海面は見えない。流氷で覆われている。
こんな海、初めて見たよ。
これを見たら砕氷観光船に乗るしかない。網走に向かう。

網走市街を通過し海が見えてきた。網走港に入り乗り場に向かう。
道路は完全に凍結している。左折しようとしたが一時停止で止まれず
横滑りしながら左に曲がった。このままではふくらんで突っ込んでしまう。
アクセルをふかし逆ハンドルを切り四輪ドリフトで乗りきった。ほっ。

乗り場に着くと大量の観光バスが止まっていた。15台はいるな。
ターミナルでチケットを買ったが人がいっぱいだ。こんなに乗れるのかな。
おやっ、僕の前に並んでいた人は昨日のガリンコにも乗ってたな。

出港10分ぐらい前に乗りみ、後部の甲板に陣取った。
船内の座席は満席、外も人がいっぱいだ。ほとんどはツアーの人達だ。
船が動き出すと昨日にも増して寒い。気温は-10度くらいかな。
耳が切れそうに痛くなったのでフードを被った。

沖合に出ると本格的な流氷だ。かなり厚いな。昨日よりかなり迫力がある。
雪が積もっているせいもあるが厚さは1メートル近い。
厚いところに来ると船足が落ち、止まりそうになる。
沿岸の流氷じゃ閉じ込められる心配は無いけどね。最悪バックすればいいから。

船内の売店では”かっぱえびせん”が売られていてる。カモメのエサだ。
観光客がこれをカモメに与えるので船の周りはカモメがいっぱい寄ってくる。
隣の人が手に持ってエサを与えているので時々僕の頭にカモメの羽がぶつかる。
写真を撮るのにも邪魔になる。楽しいのかもしれないけどちょっと考えものだな。

1時間弱で港に戻ってきた。寒い。車に戻りヒーターを全開にする。
港を後にしウトロに向かう。途中オシンコシンの滝に寄った。
滝はほとんど凍っていたが水も流れていた。寒いのですぐ車に戻った。
ウトロに到着し、夕陽台の湯に行ってみたが休みだった。冬季は休業のようだ。残念。

知床峠は越えられないので斜里まで戻りR244で野付に向かった。
海岸が近くなると国後島が見えてきた。こんなに近かったのか。
流氷がいっぱいになれば歩いて行けそうだ。

野付半島の途中まで行って降り返してきた。
10年以上前トドワラまで行ったことがあったが、最近の写真をみるとかなり風化したな。
小学校の教科書の写真では、すごくたくさん立ち枯れの木があったのにな。
あと何十年かすればほとんど無くなってしまうだろうな。

今日もフェンダーの中が氷だらけになってきた。僅かな段差でも異音がする。
怖くてスピードが出せない。

ガソリンスタンドの洗車コーナーで高圧洗車機を使うがここは水しか出なかった。
水をかけた瞬間に凍りついていく。ダメだこりゃ。
他の洗車場を探す。単独の洗車場は温水だけでも300円くらいするが
スタンドの併設の洗車コーナーでは100円だ。

すぐ先のスタンドにに洗車機発見。車を乗り入れた。
こっちは温水も出る。フェンダーの中を集中攻撃する。
高圧の温水をかけ、足で氷を蹴って落とす。
しかしなかなか氷が溶けない。結局ここで300円も使ってしまった。
でもこれですっきりした。安心してスピードが出せる。

直線でアクセルを踏みこむが何かおかしい。ふけが悪い。なぜだ。
この寒さのせいかな。インタークーラーが冷えすぎるのかな。
寒冷地仕様なのにな。まあ急加速しなければ別に問題ないのでそのまま走る。

途中中標津の市街地でダイソーを発見。
タオルと絆創膏、温度計を買った。気温が何度まで下がるか測ってみよう。

標茶から摩周に向かうR243を走行中、前方に日が沈んだ。
地平線付近のオレンジ色、上空に向かって青さを増す空。そして地面の白。
美しい。まるで夢の中の世界のように幻想的な景色だ。

空が明るさを失ったころ弟子屈市街に到着。摩周温泉を探す。
市街地を何回も周回するが発見できない。どこだろう。
おかしいなあ。ツーリングマップルでは確かにこの辺りなのになあ。
あきらめて反対方向に向かってみた。
数百蛋ってUターンしようと思ったら”泉の湯”の看板発見。やっと見つけた。
ツーリングマップルはあてにならないなあ。これで2回目だ。

この温泉は町営、中に入ると銭湯みたいだった。料金は150円。
浴槽は横長の10人くらいは入れる大きさ。
しかし妙に洗い場が多い。数えると全部で26もある。
お湯はちょっと熱めだがよく温まった。
上がってから自販機で野菜ジュースを買って一気に飲んだ。

その後コンビニで弁当を買って道の駅摩周に到着。
運転席側のミラーに温度計を取付、しばらくして見ると-14度だ。
明日の予想最低気温は-19度。ここはいったい何度まで下がるのだろう。


☆☆☆2003-02-20 弟子屈→苫小牧(乗船)☆☆☆
★★★さようなら、-29.8度★★★


やはり夜中に寒くて目が覚めてヒーターを強くし、内気循環に切り替えた。
朝6時に目が覚めた。温度計を見ると-20度を示している。寒いわけだ。
近くの川からは川霧が立ちのぼっていて幻想的な風景だ。

ラジオを聞いていると同じ町内の川湯で最低気温-29.8度を記録したという。
歯を磨き顔を洗ってからすぐに向かってみた。
ミラーに温度計を付けたままにはできないのでルーフの無線のアンテナに移設した。
15分程で川湯に到着、でももう明るくなったからな。気温は上がっただろう。
外に出て温度計を見ると-なんと26度になっている。初体験の寒さだ。
しばらく外にいるとジャケットがパリパリになり、耳が痛くなるよ。

一度弟子屈に戻り摩周湖へ行ってみることにした。
道路に設置された温度計は‐21度を表示していた。
第一展望台に到着し、車から降りた。あれっ、なんか暖かいな。
温度計は-10度だ。上の方が暖かいのか。変だな。

階段を登り展望台に行った。霧は全くかかっていない。
展望台から見下ろすと真っ白な山に囲まれた摩周湖が見えた。
湖面は所々白く見えたがかなり薄い氷だ。摩周湖は完全に結氷しないのか。
そういえばこの湖に流れこむ川は無いんだったな。全部湧き水だ。
だから凍らないのか。

下っている途中にあった温度計は-16度だった。やはり下の方が寒いんだ。

再び弟子屈に戻りR241を西進し阿寒湖に到着。ここも寒そうだ。
湖畔のホテルには観光バスがいっぱい止まっている。
乗用車も多い。この時期にも観光客は来るんだな。

駐車場を探すと、なんと湖の上だ。
氷が厚いので車が乗っても大丈夫なんだ。
車から降りると、うーっ、寒い。アンテナの温度計は-20度。
雪像に埋めこまれたデジタル温度計も-20度だった。
前に来たときは−6度くらいだったかな。
今日はとてもじゃないがスノーモービルに乗る気になれなかった。

阿寒湖を後にしR240を南下、鶴居村に行ってみよう。
途中から左折するがR274はまだ完全に開通していなかった。
10舛曚描ってから南下、鶴居パーキングに到着。鶴は見れるかな。

カメラと双眼鏡を持って車を降りて柵のほうに歩いていく。
なぜか郵便局が出張で記念切手を売っていた。
柵があって鶴の近くまでは行けないようだ。でも近付けば逃げてしまうよな。
おっ、いたいた。10羽くらいの丹頂鶴がいた。ダンスを踊っているのもいる。
しばらくすると観光バスが来て10数人降りてきた。ここは観光スポットなのか。
ふと見ると4羽の鶴が飛んできた。どこから来るのだろう。
しばらく双眼鏡で観察していたが寒くなってきたので車に戻った。気温は-5度。
アンテナに取り付けた温度計を、隣に止まっていたバスの運転手が見て笑っていた。

少し南下した所で左折すると、たくさんの人がカメラを構えている。
観光バスもいる。いったい何を撮っているのだろう。
壕のような物が掘ってあり、その中に入っている人も何人かいる。
僕も車を止めて見ていると、みんな一斉にカメラを構えた。
なんだなんだ。レンズの向いている先を見ると鶴が3羽並んで飛んできた。
みんなこれを撮ろうとしていたのか。
鶴の行き先はさっきの所だろうがどこから来るのだろう。

5分ほど見ていたがそれ以上鶴が飛んでこないので先に進むことにした。

さらに道道を南下、釧路市湿原展望台に寄った。ここは有料だ。
中に入ると暖房が効いていて快適だ。ガラス張りの部屋から観察できる。
屋上に上がると360度の展望が広がるが寒い。長くはいられない。
2階には湿原の写真が飾ってったがすごいきれいだ。こんな写真を撮りたいな。
この粒子の細かさから察すると35瀬メラじゃないんじゃないかな。
ハードが違うかな。

その後釧路の市街地を抜けて岩保木水門に行ってみた。
最初来たときはもう12年くらい前だけど新しい水門はまだなかったな。
少し戻り細岡展望台に行こうとしたら除雪してなくて行けなかった。
国道まで戻り、達古武沼方面から行くしかないか。
釧路川の脇を走り、急坂を登りきると展望台だ。
車を寄せて止め、展望台に出た。
うぉーっ、すごいな。夏とは違った荒涼としたモノトーンの風景だ。

この後はどうしようか。そろそろ帰らないとな。

釧路の街を通るのはいやなので標茶からR274に入り再び鶴居に。
そこから北上して阿寒に出て足寄、本別、池田、十勝清水と一気に走った。
R274、日勝国道を登っているとすっかり暗くなってしまった。
雪も少し降ってきた。先を急ぐ。峠を越えると穂別国道に名前が変わるんだな。

日高のコンビニで弁当を買ってその先のパーキングで食べた。
石勝樹海ロードに名前が変わり西進。樹海温泉があった。
ちょうどいい。休憩がてらに入っていこう。

温泉は少し黄色っぽくてしょっぱいお湯だった。
シャンプー、ボディーソープ、ドライヤーあり。500円。
温まったのでさあ上がろう、と思ったら露天風呂発見。
あのドアはサウナかと思っていて今まで気が付かなかった。
せっかくだから露天風呂にも入っていこう。
ドアを開け外に出た。うわっ、寒い。でも気持ちいい。
氷点下、粉雪が降る中しばらく半身浴をしていた。
最後に肩まで浸かってから上がった。ああ、よく温まったよ。

後は一路苫小牧へ、雪の降る中圧雪路をひたすら走る。
9時ころ苫小牧フェリーターミナルに到着。
窓口に行き確認すると二等寝台は空いているという。
毎年お盆の時期にはあれだけ苦労して予約しているのに何て楽なんだ。
前に青森でキャンセル待ちで15時間待ったこともあったのにな。
乗用車は10台くらいしかいないようだ。

もう、しばらく冬の北海道に自分の車で来る機会はないだろうな。
でも楽しかったなー。夏とは違うもう一つの北海道を見ることができたよ。

23時25分乗船、船内アナウンスで本日は荒天のため、
出港後浴室は閉鎖すると言っている。揺れるのかな。
明日の朝は八戸だ。

本日の走行距離665キロ、トータル3537キロ。


☆☆☆2003-02-21 八戸→秋田県山内村☆☆☆
★★★モノトーンの世界★★★


朝7時目が覚めた。長い周期の揺れが続いている。
起きあがりカーテンを開け外を見てみた。
あれっ、何も見えない。おかしいな。真っ白だ。
よく見ると雪がいっぱい降っている。海面も見えないほどの大粒の雪だった。
やっぱり北海道とは違うな。外に出ると冷えこみも違った。

船内放送があり、先船の出港が遅れたため入港が9時50分になるという。
9時40分ころか、車両甲板開放の放送があったので
荷物をまとめて階段を下り車両甲板に入った。
あの体を切るような冷えこみはもう感じられなかった。少し寂しさを感じた。

八戸に降り立ち久慈街道を南下していく。
雪は大粒でフロントガラスで水に変わる。北海道じゃ雪はガラスに付かなかったな。

積もった雪が柔らかく走りにくい。ウォッシュボード状になっている。
中途半端に除雪するくらいなら圧雪のままにしておいた方がいいのにな。
だんだん道が狭くなり路面が見えなくなってきた。すれ違いもできない。
大野村からR395に乗り久慈市街に入った。
すると懐かしいコンビニ発見。内地にもホッパーがあったんだ。

久慈からは県道久慈岩泉線に入った。延々と山岳路を走る。
と、山根温泉の看板を発見。早速向かってみた。

深い雪道を抜けると階段の上にまだ新しい建物が見えてきた。
車を止め階段を登り、窓口で入浴料400円を払って中に入った。
脱衣場で服を脱いで浴室に入ろうとするとおじさんが
「誰もいないよ、貸し切りだよ」と笑いながら出てきた。本当だ誰もいない。
お湯に浸かるとかなり熱い。温度計を見ると42.3度くらいある。
僕はぬるい方がいいんだけどな。
出たり入ったりを繰り返す。すっかり温まった。

さらに南下。途中日本一の長さの鍾乳洞、安家洞の前を通過するが
冬の間は閉鎖されているようだった。
そうだ、久しぶりに龍泉洞に行ってみよう。
前に来たときはものすごい混雑で、立ち止まることもできなかった。
それに新洞の方も見れなかったかなら。

龍泉洞の付近に来たが駐車場が見当たらず通過してしまった。
戻ってみるとすぐ近くにあったが雪が深い。20センチはある。
強引に突っ込み車を止めた。
窓口に行き入場券を買おうとしたが誰もいない。呼んでも出てこない。
よく見ると横に自動販売機があったのでそっちで入場券買った。
すると除雪をしていたおばさんが近寄ってきて、半券を切り取った。
どうやらスタッフ全員で雪かきをしていたらしい。

洞に入ると暖かい。10度近くはあるんじゃないか。
細い岩の割れ目を進んで地底湖まで来た。
前は人波に押されてゆっくりと見てもいられなかった。
立ち止まることもできなかった。
でも今日は僕一人。ゆっくりと見学できる。水深は98辰發△襪里。

いちばん奥までくると上に登る階段があったが、なぜか登った記憶がない。
混んでいたんでそのまま戻ってしまったのかもしれない。
急な階段を登って峠を越えた。すこし進むと下が見える。
うわーっ、高い。怖い。さらに進むと超急な階段、足がすくむ。
ゆっくりと手すりをしっかり握りながら下りる。でも手すりは冷たい。
うーん、さすが日本の三大鍾乳洞だ。鍾乳石は少ないが見応えがあった。

外に出てトンネルをくぐって龍泉新洞に来た。
自動ドアを入ると左側にマネキンがありドキっとする。ああびっくりした。
ここは鍾乳洞兼博物館みたいだ。説明がたくさんあり楽しい。
その先にまたしても原始人の親子のマネキンがありドキっとさせられる。
ほかに誰もいないから余計気になるんだろうな。
なかなか楽しかった。

洞を後にしR340を南下する。
国道といってもすれ違いもできない場所もあるようなSS酷道だ。
雪深いモノトーンの世界を延々とひた走りやっと遠野まで来た。
ここにも温泉があるな。ちょっと休んでいこう。

すこし迷ったがなんとか温泉を発見。
ここはラドンの放射能泉か。本当に放射能があるのかな。
鉄分も含んでいる茶色い温泉だった。

遠野からはR283、107と走り北上までくると久しぶりの都会だ。
なんとドライブスルーのほっかほっか亭があった。
もちろん僕もレーンに入って注文をした。これは便利だ。
僕のほかにも前に2台車が待っていた。

その後はR107平和街道を西進、山形まで行こうかと思ったが、
途中の道の駅さんないに吸いこまれた。今日はずっと雪道だった。
今日はここまでにしよう。

本日の走行距離336繊▲函璽織3873繊


☆☆☆2003-02-22 秋田県山内村→福島県田島町☆☆☆
★★★もうすぐ関東★★★


朝6時に目が覚めた。さっそくコーヒーを買いに行きパンを食べた。
雪が降ったり止んだり。太陽は見えないな。

7時前出発。横手からはR13を南下する。
都市部と田園風景を繰り返しながらノンストップで走る。
周りは雪で真っ白なのでみんな同じ風景に見えてしまう。

尾花沢からはR347に乗り、10時過ぎ寒河江の友人宅に到着。
パソコンを借りたりパチスロで遊んだりしていた。
近くで食事をして2時ころ再び出発。

この辺りまでくると路面にはほとんど雪はない。何となく物足りない。
それに道東の冷えこみに比べるとここは寒いなんて言えない。
そういえば北海道では何時間アイドリングしてもファンが1回も回らなかったな。

寒河江からはR287を最上川沿いに南下する。比較的車の流れはいい。
しかし時々遅い軽トラックに追いついてしまう。このテの車は一切後ろを見ない。
自分が流れを止めているという意識がないから困るんだよな。

軽トラが脇道に入ると後は順調に走行し米沢からはR121に入る。
福島県に入り、喜多方までくると熱塩温泉があったがお湯がすごく熱いらしい。
熱いお湯は苦手なのでパスする。
その少し先の道の駅に温泉が併設されていた。すごく大きな建物だ。
ここに寄っていこう。名前は蔵の湯。喜多方は蔵の多い街だという。

料金は500円と表示されていたので、記念にタオルを買って1000円支払うと、
お釣が500円戻ってきた。「これは200円ですよね」と聞くと「そうです」という。
タオルと入浴料で500円です、といわれた。そうなのか、と思ったが
料金表をよく見ると5時以降は入浴料が300円に減額になっていた。
わあー、よかった。今5時10分くたいだった。

道の駅ってどういう経営体系なのだろう。やっぱり三セクなのかな。
国土交通省からも補助金が出るのかな。
これだけの建物を作って500円くらいの料金で採算がとれるのだろうか。

中はとても広く、浴槽はちょっとしたプールのようだった。露天風呂もあった。
ドライヤーはあったが石鹸やシャンプーの備え付けはなかった。
まあ僕はいつも持ってきてるからいいけど。

以前四国でキャンプしたときに、隣のキャンパーから聞いたのだが、
ミニボトルのシャンプーやボディーソープは無くなったら温泉で充填するのだという。
なるほどそれはいいアイデアだがちょっと恥ずかしいな。誰もいなければいいけど。

ゆっくりと露天風呂でも温まったので満足して上がった。ふうーっ。

そのままR121を南下、会津若松からはR118との重複区間だ。
下郷からはR289との重複、田島からはR400との重複、何なんだこの辺は。
さらに上の原からはR121、352、400の三重重複区間だ。すごいな。
この先休めるところがあまり無さそうだ。
道の駅たじまを発見。今日はここまでにしよう。

本日の走行距離343キロ。トータル4219キロ。


☆☆☆2003-02-23 福島県田島町→静岡帰着☆☆☆
★★★戻ってきた80'S★★★


朝6時前に目が覚めた。周りがやけに騒がしい。なんだなんだ。
起きあがって見るとすごい数の車だ。観光バスも4台いる。
いったいなんなんだろう、こんな朝早くから。
次々と車が入ってきては出ていく。
よく見るとみんなスキーやスノボーを持っている。
どうやらこの先にスキー場があって、みんなここで休憩していくようだ。
そういえば今日は日曜日か。

とても落ちついていられないのですぐに準備をして7時前に出発した。
県境を越え栃木県に入りR400に乗った。
温泉街を抜け東北自動車道をくぐりR4に出た。
久しぶりだなあ。ここを通るのは学生のころ仙台の友達の所へ遊びに行って以来だよ。

流れがいい所もあるが、市街地では渋滞している。
それに信号も多い。そういえば渋滞もしばらく味わってなかったな。
郊外に出ると快適だ。80キロくらいで流れている。

石神からはR408に乗る。2車線だが交通量は少ない。快調に飛ばす。

しかし茨城県に入ると交通量が増えてきた。
取手からR6に入ると渋滞が始まった。
でも今日は日曜日なのでトラックがいないので動きはいい。

東京都に入り、四ツ木橋のあたりから渋滞が激しくなってきた。
言問橋の手前で車線を間違えて右折できなくなってしまった。
仕方なく直進しすぐに右折し脇道に入った。
すると川沿いに公園があってブルーシートがたくさん張ってある。
なんか見慣れた光景だが・・・。
ちょっと車を止めて道を検索。ついでにトイレ休憩。

再びR6に乗り、浅草橋からは靖国通りに入った。
都心部に来るとトラックはいないが乗用車とタクシーが多い。
それにやたらとスピードが早い。疲れてしまう。
おまけに複雑な交差点も多く、間違えると思った方向に曲がれなくなる。
Uターンもほとんどの場所で禁止されている。
首都高ならまず間違えることは無いが、一般道でここまで入ってきたのは初めてだ。
カーナビがなければまともに走れないよ。
しかし東京は人が多いな。

靖国神社の前を通ったが見るのは初めてだ。
こんな都心にこんな大きな神社があるなんて。固定資産税はかからないんだよな。

新熟3丁目を左折、神宮前を右折して1時ころ代々木公園に到着。
有料駐車場に入れるにはまだ早いのでここで時間調整だ。開演は4時から。
しかし左側のパーキングチケットのスペースは車でいっぱいで止められない。
対向車線は何台か空いているようなので、その先の交差点で強引にUターン。
幸いサイレンの音は聞こえなかった。
室内競技場の前に空きスペースがあったのですかさず駐車。やれやれ。

今日のライブは渡辺美里のほか佐野元治、大江千里、大沢誉志幸、岡村靖幸、鈴木雅之
TM NETWORK THE MODSなどエピックソニー所属のアーチストが出演する。
いろんなアーチストのファンが集まるな。どんなライブになるんだろう。

3時半ころ、そろそろ開場したかなと思い駐車場に車を入れようと思い発進。
しかしよく考えるとルーフとランクを装着しているので高さが2.2メートルくらいある。
地下駐車場は高さ制限は2.1メートル。トランクを外さないと入れない。
それ以前に、どこの駐車場も満車で入場待ちの長い列ができている。まずいな。
渋谷区役所の裏にある地上の駐車場も満車になっている。
車を出さなければよかったな。仕方ないのでNHKなどの周辺をぐるぐる回っていた。

3周目くらいに山手線沿いの道のパーキングメーターが1台空いていた。
すぐにそこに駐車。ラッキーだ。
日曜休日はメーターが作動していないので料金がかからない。
本来は駐車自体が禁止なのかもしれないが、
数百台もの駐車車両を一気に取り締まるのは不可能だ。
それにここなら交通の障害にもならない。

4時ころ友人と合流、国立代々木競技場第一に入場した。
中に入るとすでに90%以上の席が埋まっていた。すごい人だな。
まあこれだけのアーチストが集まるライブなんて、もうないんじゃないかな。
バンドのメンバーもすごい人達だ。
今日の公演は昨日の分のチケットが一瞬にしてソールドアウトとなってしまったため
急遽決まった追加公演だ。こんなに人気があったんだな。

4時15分開演、最初に出てきたのは鈴木雅之。僕はシャネルズの時代から知っている。
その後も続々と懐かしい人たちがステージに現れた。
このLIVE EPIC 25 のためだけに復活したバンドもあった。
バービーボーイズの一人の「明日からは、ただの中年に戻ります」という言葉が衝撃的だ
った。
僕の知らないアーチストもいたがほとんどは80年代に活躍した人たちだ。
あのころはまだ学生でライブなんて行けなかったな。

TM NETWORK が終わり後は渡辺美里と佐野元治を残すのみだ。
聞き覚えのあるインストルメンタルとともにステージが明るくなった。
ついに渡辺美里登場、ピアノを弾いているのは小室哲哉だ。
最初は”きみに会えて”ゆっくりとした曲。
次は一気に”マイレボリューション”で会場が一体となった。
恋したっていいじゃない、そしてラストの10yearsでは涙が出るほどだったよ。

ラストは佐野元治だ。佐野元治のライブなんて久しぶりだな。
僕は中学生のころから好きだった。でもやっぱり年をとったかな。
約束の橋の後はNO DAMAGEから懐かしい曲が次々と。僕は全部知っているよ。
そして最後はあれしかないだろう。
今日出演したアーチストが全員ステージに上がって・・・"SOMEDAY"だ。
もう声も出なくなるくらい熱いものがこみあげてくる。本当に涙ものだよ。
今日は最高の4時間だったよ。こんな感動、めったに味わえないよ。

余韻に浸って車に戻った。渋谷駅前はたくさんの人が行き交っている。
R246に入り道が空いていたので東京インターまで下を走り東名に。
沼津インターで降りると取付道路が完全に2車線になっていた。知らなかった。
その後友人を送ってから家に戻った。
22時55分無事帰還。

本日の走行距離350キロ。トータル4216キロでした。